2025年5月26日 (月)

Many parts are rotten

05261_20250528223501  数日前に書いて居た3ピンのCDI。初期型というだけ有って回路は一緒だけど使って有る部品の劣化が酷い。
 怪しいのを外して測定し、悪かったら交換する。でも悪くなくても古い部品はリード線が根元から折れたりするので結局怪しい見た目のヤツは全部交換する事になったりする。
05262_20250528223501  いつもの様にメインコンデンサ電圧を測定していったけど、光線の具合かカメラと自分の顔ばかりが記録されて幻滅。
 このオシロはPCに接続出来るのだから、今後は出来るだけPCでキャプチャした画像をアップすべきだと痛感した。
 ちなみに修理したオシロだけど、このまま半日くらい電源を入れて居たけど死ななかった。と言う事で取りあえず修理完了と判断し、念願の電流プローブを注文した。
 注文したのは中国製で1万8,000円くらいのヤツ。純粋に直流しか考えて無いのは帯域が書かれて居なかったりするけど、コイツは200kHzと書かれている。
 たぶん今のテクトロの100kHzより性能が低い可能性が高いけど、何も書いて無かったり20kHzのヤツよりは良かろうと思って注文した。来たらテクトロと同じ電線の電流を測定して波形を比べてみたい。
05263_20250528223501  ツールド宗像の動画撮影にも使った安物アクションカメラ。電源が入らなく成ったので中を見ると電源端子が剥がれてしまっていた。
 かろうじて残ったパターンに端子を半田付けし、廻りを接着剤で固めたら修理完了。
 修理してまで使う様な高級品じゃ無いけど、電流プローブを注文したので無駄遣いは出来ない状態。修理出来て良かった。

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2025年5月25日 (日)

Have I finished repairing it?

05255_20250525200101  今日はツールド宗像というクラシックカーイベントの日。2-3年前に見に行ったことがあるけど、宗像大社の境内に犬が入れなかったのでイマイチ楽しめなかった。
 でも今年は2日目のラリーイベントが筑豊地区を通ると言う情報が入ったので、見坂峠まで見に行って来た。
05256_20250525200101 1台目の356は私の同級生の弟の車。2枚目の73カレラは同級生本人の車。どうなっとるんだ!?。そんな家の息子と知って居たら、高校時代にもっと仲良くしておけば良かったと後悔(笑)。
05257_20250525200101  生まれて初めて動いて居るカウンタックを見た。確かにこの車は独特の存在感があって素晴らしい。
 もし車の神様が1台だけ好きな車を選べと言われたら、マクラーレンF1にするかディーノにするか迷うと思っていたけど、カウンタックでも良い様な気がしてきた。
05251_20250525200101  午後からは嫁さんと一緒に別の場所で観戦した。嫁さんもサーキットの狼世代なので「あれロータスヨーロッパ?」とか言いながら楽しんだようだ。
 帰ってからはオシロの修理。修理に成るかどうか解らんけど、今のまま捨てるよりは悪あがきした方が人生の後悔が少ない筈。
05252_20250525200101  シールドを剥いだら何となく構成が解る。4ch分のアッテネータがあって、次に2ch纏めたADコンバータ?が有って、その先にその信号を処理する何かが有る。
 と言う事は3-4ch用のADコンバータ?を再半田したら治るかも知れない。足にフラックスを載せ、その中にクリーム半田を薄く溶かして半田鏝でスリスリみてみた。
 さらに仕上げで全体をヒートガンで半田が溶ける位まで加熱。電子工作用じゃ無いので口が大きくて良かったのか悪かったのか解らん。
05253_20250525200101  念のために1-2chも同じ行為をやった後で組上げて起動した。最初は今までだって正常だった。でも数分後か十数分後には3-4chがグチャグチャになって居た。さて。。。
 なんか調子が良い。1時間しても乱れは無い。2時間して晩飯を食っても何とも無い。3時間が経過してもまだ正常に表示を続けて居る。こう言う状態はここ最近は無かった事だ。と言う事は治ったという事だろうか?。
 電子の神様ありがとう。このオシロは画面が8インチ有るし各ch毎につまみが付いていて操作系が好み。だから修理が出来たのは凄く嬉しい。そして5-6万クラスの出費が不要になったのはもっと嬉しい。
05254_20250525200101  落ち着いたらなんか5万ほど儲かった気分に成ってきた(笑)。仕事的にこの関係で本当に欲しかった物は2台目の電流プローブである事を思い出した。
 オシロで使えるレベルの電流プローブは1台しか持って無い。点火コイルとインジェクタとか2箇所の電流波形を見たい事は多々有る。良い機会だから買うか?。
 今の1台目はテクトロの一番安い帯域100kHzのヤツ。インジェクタのPWM制御波形を見るには最低でもこのクラスが必要に成る。今は凄く高いので2台目もテクトロでそろえるのはキツイ。中国製なら2万くらいで同一帯域のヤツが見つかる。勢いで買ってしまうか。。。

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2025年5月24日 (土)

I have a variety of options.

05241_20250524215201  こないだ出張用のハンディーオシロが壊れたので買い換えた話を書いた。実はそれより前から据え置き型のオシロの調子も悪かった。
 もう1年以上前から症状が出ているので以前にも書いたかも知れないけど、4chのうちで1chと2chは調子が良いのだけど、3chと4chが時々不調になる。
05242_20250524215201 カップリングを変えてもダメでアッテネータを弄っても全部が可笑しい。と言う事はADコンバータ辺りが時々変に成って居るんだろうか?と予想。
 以前に分解したけど1枚の基板に全てが乗っている様な構成で、素人が何とか出来る様な時代じゃ無い。
05243_20250524215201  低レベルとは言え仕事で使って居るので無いと困る。大半は2chで用が足りるけど2割くらいは4chが必要な作業が有る。
 これは新品で買った。中国製の安価なモデルだから5万か6万くらいのヤツだったと思う。いつ買ったか覚えて無いけど、発売開始が2017年のモデルなので5年以上は確実に使って居る。
 5万を5年なら1年が1万円。最低でも1週間に1回はオシロを使って居るから十分以上に元は取っている。でも不調なのは一部なので買い換えるのは少し躊躇われる。
05244_20250524215201  もし買うとしても高周波とか触らないから低スペックの4ch機で良い。4万から6万も出せば各社からよく似たモデルが出て居るけどOWONは壊れたから避けたい。任意波形発生器は長持ちして居るのでSIGLENTと言うメーカが良いかも知れない。
 あとはテクトロとか有名どころの中古の方がしっかりして居るかも?と言う考えも出来る。いっそのこと車が買える位したレクロイとかの中古を買って「大画面は見やすいなあ」とか言うのも悪く無いかも。
 悩ましい、でも最近は不調の割合が多くなって来たので何時までも先送りは出来ない。。。今のを捨てる前に分解して基板にフラックス塗って温風でも吹きかけてみるか。

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2025年5月18日 (日)

It's breaking my heart.

05181_20250520204801  理由は解らんけど腐食して居る928のパワーシートコントローラ基板。まずはパターンの修理をしない事にはトラブルシューティングが始まらないのでチマチマ作業して居るけど、そろそろ心が折れそうになって来た。
 じっくり見て貰うと解ると思うけど、一部のICのピンは先が溶けて無くなって居る。
05182_20250520204801  別のICもこんな感じで溶けている。理由が解らん。そしてダイオードとか抵抗の足も溶けてはんだ面に何も無いのが有る。




05183_20250520204801  パターンが傷んで居る雰囲気なので表面の塗装を剥がすと、下の銅箔が綺麗に無くなって居たりする。
 そして前にも書いたけど半田が軽石みたいに成って居て簡単には解けない。はぁ。。。この手の作業では簡単に心が折れない人なんだけど、今回に関してはそろそろ心が折れてしまうかもしれない。

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2025年5月13日 (火)

Is it caused by lead-free solder?

05131_20250514081301  ポルシェ928のパワーシートコントローラらしい。太いピンが多数生えているので結構苦労して基板まで分解したらマイコンの乗った基板が出て来た。
 流石に911と違ってゴージャスな車だけ有る。ポジションをメモリー出来るんだ。と言う事はモータにもポテンショメータが付いていると言う事か。
05132_20250514081301  表と違って半田面はメチャ汚い。汚いと言うよりも何か変な腐食みたいな感じ。海水か薬液に犯されたのか?とも思うけど、2台入って居て2台ともよく似た状況なので違うのかな?。


05133_20250514081301  回路を追いかけていると奇妙な感じが続出する。しばらく悩んでようやく解ったのはビアの8割くらいでパッドとパターンの境目で断線していた事だ。しかも半田が軽石みたいな感じでザラザラで全然溶けない。
 鉛フリー半田の銅食われと言う話は聞いた事が有るけど、完成後に長時間経過して腐食するとか有るんだろうか?。それとも何か別の原因か。
05134_20250514081301  表側もよく見ると綺麗では無かった。有機物が腐った様な見た目。





05135_20250514081301  ICを外してみるとギャーッ。やっぱり何らかの薬液がかかったんだろうか。
 そして気に成るのはこのICの足の一部が失われて居た事。普通なら半田から1mmくらいICの足が出るモンだけど、数本は半田から全く足が出ていなかった。外して見ると足が短くなって居た。訳が解らん。
05136_20250514081301  とは言っても物理的な問題点を潰して行かないと電気的なトラブルシューティングがスタートしないからやるしか無い。
 半田が原因であ何らかの薬剤であれ、全面の問題なら全部の半田を対策しないとダメなんだろうか?。もし治ったとしても次の半田トラブルが起こる可能性を考えると、やっぱり全部やるべきかなあ。。。嫌だな(笑)。

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2025年5月 8日 (木)

overkill

05081_20250508203401  356かナローか良く解らんけど、その辺りの車にオイルクーラを増設する為の配管金具。
 左側のは流用したいオイルタンクに付く金具でホース内径が20mm。その先に使う機器はホース内径が22mmなので合わない。そこでレデューサを作ってくれとの依頼。
05082_20250508203401  20mmはホースが無いので左の金具に合わせた。22mmは手持ちのホースがあったのでそれに合わせた。
 内径に合わせたパイプでは細くて貧弱に見えるので、中間部分はホース外径程度の太さにして視覚的なバランスを取ってみた。
 でも装着したらリヤフェンダの中に隠れて見えなくなる。
05083_20250508203401  エンジン作業に便利かな?と思って買ってみた電動ラチェット。我が家の電池はマキタの18Vに統一しているので、本体だけで3,000円くらいのヤツを買ってマキタの電池ホルダと組み合わせてみた。
 でも6Ahのヤツはあまりにもデカすぎた。そこで3Ahのヤツを使う様にしたらサイズ的にはギリギリ許容範囲。でもトルク面で問題が出た。
05084_20250508203401  もともとは18650を3本の12Vクラスの機械。それに5本の18Vをぶち込む訳だからメチャパワフルになってしまった。
 この手のヤツはモータの力で緩めたりはせずに手で緩めて次にモータでガーッと回すのが普通の使い方。でもコイツは締めたばかりのM8ボルトならモータの力だけで緩めてしまう。。。
 M6のボルトは明らかに締めすぎになるのでトリガを操作するタイミングを調整しないと危険。うーん、これって道具として適切なパワーじゃ無い。明らかにやり過ぎだ。さて、どうしよう。内部に抵抗でも入れるか。
05085_20250508203401  白骨号の試運転がてら千早のストレートに行ってみた。エアコンを使って見たり色々やったけど白煙は出ない。そして油温の下がり方が素早くなった気がする。オールクーラを掃除してフィンを整形した効果か?
 ソケットのホルダを買ったので白骨号のフライホイール用ボルトに使ったトリプルスクエアのソケットを整理した。今までは適当な箱の中に放り込んでいたので見つけにくいし錆も出始めて居る。
05086_20250508203401  これは数日前に紹介したハンディーオシロの画面。色々と弄ってみたら画面コピーが出来る事が解った。
 そして保存した画像は後でPCに繋いでダウンロード出来るのが良い。メモ代わりになるし後で見比べる事も出来る。

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2025年5月 6日 (火)

Goodbye DSO150, welcome AOS02

05061_20250506195801  ポータブルのオシロを買い換えた。今まではDSO150と言うオモチャみたいなヤツを、電池駆動にしたり安定化の改造をしたりして仕事の道具として使って来た。
 小型で使いやすくて愛着もあるけど、入力信号がOPアンプに直接入って居たりして何回も修理を繰り返して来た経緯がある。
 過去のデータを見るとこのオシロを買って使い始めたのは何と8年前。8年間もオモチャを使って仕事をして来たのか、と自分でも感心する。
 自動車の電装は結構荒っぽい所で、点火コイルの1次側とかモータやリレーの巻線部分には数10Vから数100Vの逆起電力が発生する。点火コイルの2次側には数万V。そんな所にDSO150を持ち込むのは、魑魅魍魎が潜む森にカッターナイフ一つ持って突入する様なモンだ。
05062_20250506195801  新しく買ったのはANENGと言う会社のAOS02と言うマルチメータとオシロの兼用機。兼用の機械は好きじゃ無いけど、ハンディーオシロ単体の良いのが無く、これの入力耐圧だけが150Vと高めだったのでこれにした。プローブ、テストリード、熱電対センサなんかも付いて7,200円くらいと何時もの安物。
05063_20250506195801  普通のオシロ用プローブが付いていたけど自動車の整備には使いにくい。でもリード線をそのままで1:1で使うと入力を壊す事が有る。
 と言う事で1:10のリード線プローブを作っておいた。今後はこれを基本とすれば壊れにくい筈。
 構造はBNCコネクタの中に9.1MΩの抵抗を入れただけ。最初は1PF位のコンデンサも入れて真面目に補正しようとしたけど、外のGNDとの間で適度な容量が発生する様で補正コンデンサは無くても大して差は出なかった。
05064_20250506195801  このオシロの良い所はプローブの設定項目が有り、1:10を設定すれば読む値を換算せずに直読できる。
 それ以外も操作系が直感的なので全く取説を読まずに最低限の測定は出来る。ただ、矢印の向きが普通のオシロのダイヤルと逆の様な感じがして最初は慣れない。
05065_20250506195801  1枚目は100Hzの矩形波で2枚目は1kHzの矩形波。大昔にアップした一連の記事にも書いて居るけど、kHzまでの単位なら只の「線」でも大きな問題は無い気がする。
 まあこれは機械工学科出身の怪しい整備士の言う事なので真に受けず、正しい波形が気に成る人はまともなオシロとまともなプローブを使うべきなのは当然。
05066_20250506195801  ポルシェ930の6ピンCDI用のデスビ信号。300Hzなのでエンジン回転数なら6,000rpm相当の信号。
 デスビから信号が出てるの?、変な波形になってない?、こう言うのの確認のためなら十分役に立つ。

05067_20250506195801  こちらは点火コイルの1次側波形。具体的にはポイント部分の電圧波形。整備の教科書なんかに出てくる波形が実際に確認出来る。一昔前なら何万円どころか何十万も出さないと確認出来なかった波形。
 当然、ピックアップコイルの波形を見たり、O2センサの波形を見たりも問題無く出来る。
05068_20250506195801  テスタモードの為にテストリードも付いている。先端が危険なくらい尖っていて所持するのが怖いくらい。
 安全の為と思われる「ハチマキ」は箸のような持ち方をするときに邪魔なので切り取った。ちゃんとした会社のサラリーマンなら安全の部署から怒られると思う。
05069_20250506195801  老眼にも見やすい。まあ最近のテスタはどれもこんなモンだろう。抵抗とか温度は試して無いので良く解らん。実際の現場案件でも電圧と導通くらいしか使わんので、今後も使わんと思う。

 という感じで、新しいハンディーオシロの紹介。耐久性は解らんけど取りあえずは使える。そしてこれが7,000円ちょっとで買える訳だから、極端な事を言えばピックアップコイルの波形を確認して良否の判断を1回しただけでも元は取れるかも知れないレベル。
 と言う事で、初めてのテスタを考えて居る人にはお勧めしないけど、そろそをオシロが欲しいな・・・とか、ピックアップの信号見れたら良いのに・・・と考えて居る整備士にはかなりお勧め。

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2024年12月 6日 (金)

Inspired!

12063_20241207204401 もう2週間以上悩んで居る928のエアフロ。BOSCHの正しい呼び方だとエアマスか。
 関係ありそうなBOSCHの資料を読みあさり、白金線タイプの所は100回とまでは行かんけど20回くらいは読んだ。そのおかげでそれっぽい回路をでっち上げる事は出来た。ただ校正をどうするかが問題。
12061_20241207204201 930の時は実車が手元に有ったので、それのO2センサ出力を見ながらセッティングが出来た。でも今回は実車が無いのでセッティングのしようが無い。
 そんな事を延々と考えて居たけど、ちゃしろの散歩の時にふと思いついた。ホイートストンブリッジの電流はフィードバック制御されて居る。だから駆動トランジスタのhfeが多少ずれても制御範囲内ならOKの筈。
 問題となるのは本体内の白金線、基準抵抗、温度補正抵抗などのばらつきを補正する為と思われるけど、セラミック基板上の抵抗がレーザートリミングされている部分だ。
12062_20241207204201  今まではこの部分がどうにも成らないと思って居たけど、この抵抗をそのまま使ってしまえば良いんじゃ無かろうか?。と思いついた訳。
 白金線を張り替えたりしたらダメだけど、今回は白金線も基準抵抗も温度補正抵抗も全て生きているから再利用できる。と言う事は、それらに対するレーザートリミングされた抵抗もそのままでいけるはず。
 最後の画像で中央上部に有るのがOPアンプ的な制御部分で、左側に有るボンディング線で繋がった「ICの中身」的なヤツが駆動トランジスタ。そのほかの部分は純粋なパターンとレーザートリミングされた抵抗とチップコンデンサなので、何回も何回も眺めて居ると設計者の思想が見えて来る。
 と言う事でバラックで回路を作って試して見たらいけそうな気配。無風状態で1.6Vとマニュアル通りの出力が得られる。後は駆動トランジスタが余分な電圧を熱にして捨てる構成なので発熱が結構凄い。これの代用品としてそれなりのトランジスタを探す必要が有る。
 もう一息な気がして来た。

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2024年11月18日 (月)

Singles Day

11181_20241119092201  ポツポツ書いて居たDCダイナモの纏め的な内容でも。
 グローラでロータの短絡試験の様子。問題無い。



11182_20241119092201  同じく開放とか接続不良側の試験の様子で、こちらも問題なし。
 フィールドコイルは機械的にバラバラに成りそうだったので補修したけど、こちらも電気的には純正のままでOKと思われる。


11183_20241119092201  レギュレータはオーソドックスな3個構成だけど、電圧リレーは2ポジションしか無い。これは「最大発電」と「かなり少なめに発電」の2種類しか制御が出来ない事を意味する。これに対して新しい時代の3ポジションのヤツは「中くらい発電」の命令があるから制御がきめ細かい。
11184_20241119092301  試験機に付けて総合的な試験をするけどちょっと・・・的な事が起った。





11185_20241119092201  発電はスムーズにするんだけど、発電開始の回転数が高い。12Vを出すには2000rpm必要だし、14Vを出すには2200-2300rpm必要。
 これはVW何かのDCダイナモに比べたらかなり高回転に成る。そういう仕様なら良いけど故障なら困る。とは言っても各部は正常。あえて言えばフィールドコイルの抵抗が高めだけど、状態から故障とか切れかかりでは無くて標準と思われる。
 もう一つ気に成るのは電流計が-6Aくらいを示して居ること。高回転から回転を下げていった時なので、カットアウトの接点が繋がったままに成っていて電流が逆流している。この状態が続くとチャージランプは消えているのにバッテリは放電し続ける事に成る。
 これは良く無い状態だけどある程度は仕方無い。VWとか356の初期のヤツだと-4A~-9Aが許容範囲なのでこの程度は流れても仕方無い。後期の12Vタイプに成るとかなり減る。そういう意味からもここをダイオード式に改造する事は意味があるけど、過去の技術を殺す事にも成るので難しい判断。356にインプレッサのエンジンを積む事が無条件にお勧め出来ない様に。
11186_20241119092301  依頼者に聞いて見ると元々が高回転かも知れないという話。そしてこの車にはアバルトの高回転用プーリが付いているので、アイドルではハッキリとチャージランプが点く傾向は更に激しいかも。と言う話だった。
 良く解ったこの手の専門の方なので、このままで取りあえず行ってみようという事に成った。もし、もう少し低回転型にしたいという話に成ったら、ロータ側は面倒なのでフィールドコイルを巻替える事に成ると思う。
 手離れの良い仕事が好ましいけど、まあこういった感じの事も有る。相手と話が通じて理解し合って進むなら問題は無い。話の通じない相手との手離れの悪い仕事は精神的にキツイ。

11187_20241119092201  アリエクスプレスから「安いから買え!」とメールが来ていたので数点買った。例の独身の日に絡んだセールみたい。
 スプレーガンのアダプタとか数百円の物を買ったけど、3点で送料無料との事なのでもう1点として傾斜計を買った。
 これは確か変なオッサンがお勧めして居たヤツだ。同じ物では無いと思うけど、中華の傾斜計という意味では同じ。
 使えるかどうか解らんけど、これの凄いところは630円しかしないことだ。先日の気圧計に続いてスマホの部品を使った測定器だと思うけど、技術の進歩と量産効果は恐ろしい。

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2024年11月12日 (火)

Is insulation tape not necessary?

11121_20241113185101  良く解らんDCダイナモ。反対側から見たらプーリに「ABARTH」と書いて有るのでそういう車なんだろうか?。
 レギュレータと一緒に入って来ていて、DCダイナモの方はモータリングは取りあえず回る。


11122_20241113185101  形状的にD+端子の取り出した出来ないので、穴の一部が斜めに削ってある。これは後で加工したんじゃ無い感じがするので、途中で気がついて図面もこうなっているんじゃ無いか?と想像。


11123_20241113185101  ロータ側はそんなに傷んでなかったので、まずはコンミュテータを真円切削した。あとはグローラでチェックしてワニスを含浸か塗布して傷んだ絶縁皮膜をしっかりさせたらOK。



11124_20241113185101  問題はフィールドコイルだ。絶縁テープが全く無い。最初は崩壊したのかと思ったけど、よく見たら最初から裸で金属と接触する場所だけに薄い絶縁紙が入って居る様だ。
 と言う事はこの形で固めたコイルを絶縁シートを挟んで組立てて有るのか?。
 とは言ってもかなり傷んで居るので絶縁テープを巻くかオリジナルを尊重するならこのままで固め直す必要が有る。
 年月を考えると界磁鉄心を外したら巻線がホロホロと剥がれて来そうな感じ。それは避けたいのでまずはこのままで低粘度エポキシか何かで固めてしまう必要が有りそうだ。
 ちょっと想像して居たのとは違う、面倒臭いと言うか難しそうな作業だ。うーん。

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