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2025年10月 2日 (木)

ThreeBond 1101

10021_20251003223401 真面目に測定をしなければ成らない2個の高度計が両方とも気密試験に通らなかった事を書いた。1個が30万くらいして捨てる訳にはいかんらしいので(笑)悪あがきしてみる。
 死ぬほど硬いノブを外したら下のネジも何となくヤナ感じで傷だらけになって居た。作業中にキズが付くことも有るけどタッチアップくらいして欲しかった。それすら無いと言う事はこの先に変な事がして無いか少し不安に成る。
10022_20251003223401 ゴムパッキンが効いてない。まあネジ山でシール出来れば良いのだけど、何となく背中がムズムズする画像だ。




10023_20251003223401 両方とも主因は全面ガラスと筐体間をシールして居るゴムリング廻りの漏れだった。綺麗に清掃してシリコーングリースでは漏れは止まらず、真空グリースで改善はしたけど既定値に入らず、非硬化型の液体パッキンを使ったらピッタリと止まった。
 非硬化型には色々な製品があるけど、樹脂やゴムに使うなと書いて有るのが多い。唯一影響が無いと明記してあったのがスリーボンドの1101。
 これは若い頃にトラックやマリーンエンジンの整備をしていた時に熱交換器なんかに使って居たヤツ。耐海水性が良いのと固まらないので検査とかで何回も開けるのに便利だった。今に成って再会するとは思わなかった。
10024_20251003223401 1101は実績も有って結果も良かったけど一つだけ難点がある。それは色が赤いという事。最後の写真で解る様に横にはみ出たシール剤が酷く目立つ。そして汚らしい。
 このまま行こうかと思ったけど流石に汚いのでもう一回分解して見えるところは全て拭き取った。
 それ以外は素晴らしい成果で両方とも18000ftでの漏れ量は「ゼロ」に改善している。整備の神様ありがとう。
 こう言う作業が今後も有るならルーペ下で繊細に塗っていって拭き取る作業は非効率的だ。今考えて居るのは新しいシールリングを作る事。シリコーン系のゴムで作れば10年くらい持ちそうな気がする。そもそも2年に1回検査するんだからそれで十分な性能じゃ無かろうか。
 仕事のヤツで試すわけには行かんので、まずはジャンクのヤツで試してみようと考え中。
10025_20251003223401 こっちは耐空検査の書類。この週末に耐空検査の試験飛行の予定なので書類を作って居る。
 エンジンの無いグライダーでこれだからエンジン機は倍以上有りそうな雰囲気。物を作ったり修理したりするのは好きだけど書類の仕事は苦手だし嫌い。エンジン機の整備とかやりたく無いな。
10026_20251003223401 型式証明の書類作業が大変な事のたとえとして、機体重量と同じ重さの書類が要るとか言われる事が有るけど、大げさじゃ無くて本当かもしれんと思う。
 MRJはFAAの仕様をちゃんと読んでなかったとかお粗末な所が有ったけど、型式証明を取ってベストセラーにまで成ったホンダジェットの中の人たちは凄いなと思う。

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