KT-A16
中国製のエアバンドトランシーバでKT-A16と言う機種。アイコムにA16と言うハンディーエアバンドトランシーバが有るので、それを念頭に置いた型番かな?と思われる。
特筆すべきはその価格で送料込みで9,000円台で手に入る。アイコムのヤツを並行輸入で販売している業者が8万円、正規品?で10万円程度の実売価格なので正に中華価格。
問題は性能だけどレビューに「これはdeafだ」と書いて居る人が居た。ニュアンス的に「聴覚障害者」では無くて差別的に「つんぼ」と書きたいんだろう雰囲気。
それに対して「俺のは普通に使えて居る」とか「高い無線機を売りたい人が頑張ってるね」的なコメントもあったりと混沌として居て良く解らん感じ。
本当の性能は実際に自分で試すまで解らんし、安物の常で個体差が激しい可能性も有る。全ては運試しだ。
450個くらい売っている実績の有る店を選んだからか、直ぐに発送されて注文から5日後くらいに来た。
海外と違って日本では免許証と局免が無いと送信出来ない。私は免許証はあるが局免は無い。ファームとかで簡単に送信禁止にできる術が解らなかったので、分解してPTTボタンのスイッチを外す事が日本国内で唯一の合法的な使用方法に成るかと思う。写真の真ん中のスイッチがそれ。
久住滑空場で40km離れた熊本空港のATISを受信してみた。付属の短いアンテナでもかすかに受信できて10回くらい繰り返し聞いたら内容が把握出来る程度。
UV-K5で使って居る自作の改造アンテナを付けると電波が強く成り、UV-K5と同等に受信できるように成る。
UV-K5のエアバンドは比較的良いと言われているみたいなので、KT-A16の受信も悪く無いのだと思う。でもエアバンドの受信だけの為にこれを買う意味は全く無い。
アイコムのA16は業務用っぽい素っ気ない液晶画面だけど、こいつは盛りだくさんで賑やかな最近の中華トランシーバ画面。だれかが作ったメモリ編集ソフトも有るので、自分の使う周波数を名称と共に登録する事も出来るのは今風な感じ。3分割後の8.33kHzにも対応して居るから将来も安心、そこまで持つかどうか知らんけど。
技術的な興味と、海外に飛びに行く人が予備用とか非常用に持参する事を想定してtinySAで送信の具合を見てみた。私は専門家じゃ無いしtinySAも買ったばかりで変な使い方をしているかも知れないのでヌルい目で見て欲しい。
高調波は全く見当たらない程綺麗な波形。基本波だけが1本スッと立っている、UV-K5の違法送信状態とは大違いだ。ちゃんと交信できるかどうか知らんけど、他局に迷惑を掛ける送信機では無い感じ。
送信周波数近辺の拡大画像。これも良く解らんけど綺麗なんじゃ無かろうか。
電気的な性能が問題無ければ国内でも局免が降りるのかもしれない。自分で測定データを準備して申請するのかな?。それだと大変だ。それに毎年の検査も有る。
そもそも国内でハンディーで免許が下りるのだろうか?。下りるとしたら航空局?、航空機局?。もし航空機局で免許が下りた無線機を地上で使ったら違法かな。
汚い電波で他人に迷惑を掛けるのは良く無いけど、ルールばかりを考えると息が詰まりそうに成る。ボアアップとか勝手にやって居る車やバイクの世界の方が私は好きだな。
| 固定リンク


コメント