This altimeter is functioning accurately.
久住のジャンク箱から拾って来た高度計、QNH設定つまみの位置調整機構を理解してずれをゼロに合わせる事が出来たのは書いた。その状態で再度精度検証をしてみたら全体の半分くらいは「TSO-C10b」規格から外れて居る事が解った。
セロ点だけ合えば治ると思ったけど甘かった。どうせ捨ててあるなら中をみて勉強してみようと思い、壊さない様に怖々分解して見たのが今日の写真。
構造が解らないし精度が悪いとはいえ取りあえず動いて居るから壊してしまうのは避けたい。一工程ごとにじっくり考えながら作業した。
日々の徳の高い生活のおかげで壊さずに分解する事ができた。
航空計器の教科書でしか見たことが無いアネロイド式高度計の中身だ。かなりワクワクする。構造はシンプルだけどそれなりの精度で動き続ける機構を作り上げるのは大変な技術だと思う。
それっぽく動いて居たのだから特に壊れて居る箇所は無い。調整箇所も沢山有るけどそういうレベルの不具合では無いと思う。誤差の方向性から動きが悪い感じを受ける。
そこで整備の基本である清掃と給油をやって見る事にした。ブラシとクリーンエアスプレーで掃除し、小型の刷毛にヤマハの一番薄い楽器用化学合成油を含ませて軸受とギヤ歯面に塗布した。塗布と言うよりもうすーーーい油膜が付いたレベルの給油。
色々やって見たい気分ではあったけど、ぐっと我慢してそのままで元通りに組み直した。この状態でバイブレータを効かせて2回ほど昇降させて全体を馴染ませた後に再試験。
結果は・・・素晴らしい。この画像は1500ft地点だけど誤差は-15ftくらい。ここでの基準は±25ftなので見事に範囲に入っている。
こんな感じで20,000ftまで試験したけど全ての測定点で基準に入って居た。
素晴らしい、調整ネジとか回さなくて良かった。目茶苦茶繊細な機構という事が理解出来た。エンジンの振動とか加わっても寿命的に大丈夫なんかな?。
取りあえず、整備の神様ありがとう、面白かった。
| 固定リンク


コメント