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2025年7月

2025年7月11日 (金)

He bought an unexpected car.

07115_20250711201201 昼前に作業をしていたら見慣れない車が上がって来た。ロードスターのハードトップバージョンだ、RFだったか?。
 お客さんかな?と思って出て行くと広島の変なオジサンだった。以前はフォードのピックアップトラックに乗っていたから、えらく路線変更したモンだ。
07116_20250711201201 乗っても良いと言われたけど壊したら行かんので今日は辞めて置いた。
 シフトレバーが短い、ショートシフトじゃ無くて純正らしい。運転席廻りは最近の軽よりもコンパクトだ。BOSEのスピーカが付いたレカロだったけど、蝶々マークから解る様にオジサンは耳が聞こえないので 意味が無い装備(笑)。
 昔は紙で筆談をして居たけど今はスマホの音声認識で普通に会話が出来る。技術の進化が目に見える形で人の役に立った一例だ。
07117 私は屋根が開くとは思って居なかったけど、自動で開閉出来てタルガトップみたいな形に収まる。幌は幌で良いけどこっちの方が実用上は便利な気がする。
 歳取って面白そうな車に乗るのは悪く無いと思う。MTなのも惚け始めた我々にとって安全側の選択だ。 
 急な訪問でこちらの時間が無かったけど、懐かしい顔と変な車を見られて嬉しかった。

07111_20250711201201 speeduinoの関係でドエルアングルってクランク角か?それともデスビ角か?と思ったので調べようとした。そしたら・・・。
 グーグルのAI纏まとめはポイントが「開いて」いる角度と宣う。 
07112_20250711201201 ヤレヤレと思って最近よくある初心者向けの会話形式で教えるサイトを見ると同じく接点が「開いて」いる角度だと書いて有る。 

07113_20250711201201 これは困った(笑)と思いながら自動車雑誌のサイトに行くと断続器のコンタクトポイントが「開いて」いる角度のこと、と有る。モーターファンって専門誌じゃ無いのか?、専門用語的な 言葉が前後にちりばめて有るぶん一番罪が深いな。

07114_20250711201201 試しに「dwell angle」で検索した結果が最後の画像。英語だとちゃんと「closed」に成っている。 
 ポルシェの減速機の軸間距離を調べた時の事を思い出した。日本語サイトは全て間違った数値が掲載してあり英語サイトでは正しい数値だった。
 馬鹿らしいから見てないけど、知恵袋とかで「専門家」が「断続器が開いた角度の事です」とか説明して居るんだろう。そしてそれをグーグルが集めて正しい情報として学習する。
 頭が痛くなるな。。。そして自分の得意じゃ無い分野の検索結果が怖くなる。まともに知識を得ようとするなら最低でも著者が明確な書籍とか見ないと駄目な時代だ。

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2025年7月10日 (木)

You are imitating without understanding the function.

07101_20250710205901 ポルシェ356用の社外品デスビ。中国製で全く進角しないらしい。
 BOSCHの型番とかは入ってないのでメチャ厚かましい訳じゃ無い。でも動作しないのは良く無い。


07102_20250710205901 中を見るとバネが1個しか付いて無い。落ちたのか最初からそういう思想なのか?。
 プレスの感じが安っぽい。部材の厚みも1段階薄いような気がする。まあ動けば良いのだけど。


07103_20250710205901 外からスプリングを交換する位では治りそうに無いので分解した。
 なんか見た目が変。手で重りを動かして見たらやっぱり変。アンバランスというか左右の形状が違っている感じが有るし、そのせいかストロークも出て居ない感じ。

07104_20250710205901
 一番縮めたというか進角していない時の配置。片方の重り側から見た写真。





07105_20250710205901 同じ状態で反対側の重りから見たらこんな感じ。やっぱり取り合いが違う。
 デスビはクランクの1/2の回転数で回って居る。別の言い方をすれば、クランク軸ではデスビの精度や変化の2倍影響が出てくる。
 そんな部分なのにこんな状態で良いわけが無い。実際に動かないんだし。
07106_20250710205901 色々見ていくと変な所が一杯有ったけど、一番の犯人はこの部分。プレスで打ち抜いた部品とカム軸が固定して有るのだけど、その中心がズレて居る。固定の時にずれたのかプレスがいい加減でずれたのか解らない。どっちにしろ左右で形状が違う。
 捨てようかと思ったけど捨てたら工賃が発生しないので削って形状を合わせ込む。これで無理矢理修理工賃が発生する(笑)。
07107 ミニグラインダの後はダイヤモンドヤスリで修正して組立てた。これでようやく左右がほぼ対象に動く様に成った。
 あとは手持ちのバネの中からそれっぽいのを探し出し、試験機に乗せて適当にバネの張力を調整したらできあがり。
 型番が無いのでどのデスビを目標にすれば良いか解らない。356用に数種類有るデスビの中央値辺りで進角するように適当に合わせておいた。
 一つ不安なのはカムが均等かどうか。うちで試験的に取ってみた中国製デスビは軸に対してカムがずれて加工されて居た。シリンダ毎にポイントギャップが違うという素敵な仕様。うちのは酷くて当然使い物にならないけど、軽度なら調子が悪い程度でエンジンは回るからタチが悪い。
07108 うーん。コピー品を作るにしてもこう言う製品を作っていては行かんなと思う。内容を理解してコピーすれば次はそれの改善版を出せるかも知れないし、新しい製品に繋がるかも知れない。でも見た目をコピーするだけでは先が無いし、今回の様にウンコみたいな製品を作る事に成る。
 「ああ、やっぱり中国はダメだわ」と考えて置けば美味い酒を飲んで良い気分で眠る事が出来る。でも中国は広い。もっと頭の良いヤツらが必死で作業して居る会社も沢山有る。
 そういう中国や途上国のポジティブな部分に目を背けてニッポン凄いYouTubeばかり見ていると、失われた30年どころか取り返しの付かない40年、50年に成るんだろうな。。。と憂鬱な気分で今日の作業は終わり。

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2025年7月 9日 (水)

My oscilloscope is broken.

07091_20250710213601 解りにくい画像で申し訳無いけど、白骨号にハイインピーダンスインジェクタを装着した時の電流と電圧波形。それっぽい波形だけど時間軸を詳細に見ていくと????と成る。
 これはアイドリング時なのでインジェクタがオンの時間は2ms以上は有る。ところがオシロの波形からは730us(=0.73ms)位しか無いと読めてしまう。
 えええ?と言う感じで何回もやり直し、他の部分を測定しても変わらずにおかしい。それならきちんとした信号を見たら良いと考えてオシロ本体の基準信号を見た。そしたらそれもおかしい。
07092_20250710213601 オシロが正常かどうかを判断するのにオシロの基準信号を使うのは正しく無い気がする。「プリウスのコンピュータに異常が保存されて居ないから異常動作は無かったです。」 と主張するのにちかい。
 航空機なら別のデータロガーが積んで有る訳だから、私も別の信号発生器を使ってオシロを検証して見る事にした。
 任意信号発生器から100Hzで10%のパルス波をだした。100Hzなので周期は10msとなり、パルスの幅は1msと成る。これを見たら一発だ。
07093_20250710213601 結果はこれでやっぱりおかしい事が確定した。右下の数値だけは100Hzと成っているけどこれはトリガ回路から来た数値。トリガ回路は生きているけどそのほかの時間軸は変になってしまった感じだ。
 ちょっと前に3chと4chを修理して気分良く使って居たのに一気に奈落の底に落とされた感が有る。日を置いて何回も試したけどダメだ。ファクトリーリセットやセルフキャリブレーションも何回もやった。電源を抜いて放置もやった。あとは中を開けるしか無いけど、このオシロは何回も中を開けているのでモチベーションが出ない。
 いよいよ買い換えか?。ヤフオクの中古高級品か、中華の激安品か、中華の入門機種か、中華の中位機種か、うーん。悩ましい。でも低レベルな作業とは言えオシロが無いと仕事に成らんのは確か。

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2025年7月 8日 (火)

The Lukas family came to our house.

07081_20250709213901 ルーカスが嫁さんと子供を連れて遊びに来た。3週間くらい実家に滞在していたらしいけど明日にはアメリカに帰るらしい。ルーカスがハーフなので子供は1/4だけ日本の血、この位だとパッと見は解らん。
 奥さんの実家が有ると言う理由で今はフィラデルフィアに住んでいるらしい。新聞記事とかYouTubeの動画で見たゾンビの街を思い出した。聞いて見ると「北九州」とか「筑豊」をイメージしたら良いと。そういう面も有るけど普通に住んでいる人も居る。良く解る説明だった。

 彼らが帰ったら入れ違いに三男と彼女が来た。両方とも休みでドライブがてら寄ってくれたらしい。また三男の仕事が変わった報告かとヒヤヒヤしたけど変わって無かった。その代わり?車が更にボロのヤツに変わって居た。はぁ。。。
 こんなに一緒に居るならどうして結婚しないんだろう?と思ってしまう。私は爺さんなので結婚する気が無いなら一緒に住む事も無いと思うし、しっかりしてから結婚と考えて居るなら大きな考え違いだと思う。
 自分の周りの大人達を見たら良い。しっかりした大人なんで皆無に近いはずだ(笑)。時間が経っても年齢を重ねても人間なんてしっかりしない。若者の方が若い分だけ偉い。
 その点ルーカスはアメリカの血が半分入って居るから?素晴らしい。嫁さんが働いて居るから今は彼が主夫をして居る。「ちゃんとしてから結婚・出産」の考えで行けば無責任な生き方かも知れない。
 ただ、殆どの事は後からでも何とか成る。何とも成らないのは時間軸に密接に関連して居る事だけで、出産とか育児が数少ない該当項。まあこういうことを書きたく成るのも私が爺さんだからだ。

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2025年7月 7日 (月)

Work with many restrictions

07051_20250709213001 空冷VWか356のオイルホース。リターン側?らしいので大した圧はかからない筈だけど古すぎて漏れて居るらしい。
 この手のヤツは以前にも何回かした事があるけど、M10x1.0のテーパみたいなインチで無い不思議なネジが使われて居たりして好きな作業じゃ無い。
07052_20250709213001 金具が使えるなら使った方が良いのでカシメ部を分解した。分解の途中でゴムがボロボロになって崩壊する。これでシールできる訳が無いわ・・・。



07053_20250709213001 メモを取りながら分解するけど不可解な部分が多い。どうも純正部品ではなくて、苦労して誰かが作ったヤツみたい。
 この継手だってどういう理由で2ピースになっているか訳が解らん。


07054_20250709213001 極力オリジナルと同じ材質を探して互換品をでっち上げた。クランク形状になっていた部分はストレートにして欲しいらしいけど、ストレートにしたら遊びが無いからキッチリじゃ無いと付かない気がする。
 まあいいや(笑)。もう1回分くらいは材料があるからダメなら作り直そう。

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2025年7月 4日 (金)

High-impedance type has higher energy.

07041_20250709114401 3.2Lカレラのインジェクタは低インピーダンスタイプだけど、実験的にボクスターの高インピーダンスタイプを付けてみたらそれなりに動作した。
 あとはこれで煮詰めて行きたいけどDME内のドライブ回路が少し不安。何故ならオリジナルの回路は低インピーダンスタイプ用に設計された電流をコントロールするタイプだから。
 同じバッテリ電圧で駆動するなら高インピーダンスの方が電流は少なくなるはず。と言う事は安全側の改造という気もするけど、低インピーダンスタイプの場合は電流を低減させて使って居る。実際はどうなるだろう?と言う話。

 まずはどのくらい逆起電力が発生するか確認する為に、インジェクタをIGコイル試験機に繋いでみた。この試験機はIGコイル用で逆起電力をクランプして居ないので、IGBTの耐圧までは電圧が上がる。
 高インピーダンスタイプのインジェクタで実験してみると320Vくらいまで電圧が発生している事が解った。3.2LカレラのDMEは内部で47Vにクランプされているので、もし60Vとか100V耐圧のFETをここに使うなら確実にクランプ回路が必要に成る。

07042_20250709114401 次にコイルに溜まったエネルギを考えてみる。スイッチングするトランジスタとかFETから見ると、OFFの瞬間に印加されるアバランシェエネルギとも言い換えられる量。
 装着したボクスターのインジェクタは12.5Ωに13.1mH。3.2Lの場合はこれが6個全て並列に接続されて居るので、全体では2.08Ωに2.18mHと成る。
 計算でも解るけど実際の試験電流が2枚目の赤いグラフ。後半はサチレートして6Aくらいで一定となっている。試験電圧の13.5Vと高温で抵抗が上昇した事を考慮すると間違っては居ないデータだと思われる。
 ここでエネルギを計算して見ると1/2x2.18x6^2=39.2mJと成る。今風に1個ずつ駆動すれば1/6の6.54mJだ。
07043_20250709114401 次にオリジナルの場合を見てみる。オリジナルは電流制御された回路だけど、実際のデータを見ると後半は3.9A位でPWM制御されて居る事が解る。
 オリジナルインジェクタのデータは2.23Ωに3.10mH。これが6こ並列なので全体では0.372Ωに0.517mHと成る。この場合サチレートさせずに使うので抵抗値は関係無い。
 実測値からエネルギを計算して見ると、1/2x0.517x3.9^2=3.93mJとなる。驚くことに低インピーダンスタイプの方が蓄えられたエネルギが大きいと言う結果に成った。本当か??。

 と言う事は、高インピーダンスタイプに交換するんだから安全側とは言えないという事。アバランシェエネルギ的にはキツくなっているのだから、もしボクスターのインジェクタを長期的に使う積もりならそれなりの対策をしないとロードサービスのお世話に成る可能性がある。
 3.2Lのオリジナルはダーリントントランジスタを1個使って6個のインジェクタを駆動している。実験的には上手く行って居るしBOSCH様の設計はその程度の余裕は有るかも知れないけど、ちょっと不安なので改造するか別にドライブ回路を設けるかの検討を始めよう。

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2025年7月 3日 (木)

It is shattered into pieces.

07031_20250709111801 ポルシェ930系の速度計。この車は不可解な始動不良やエンジン息付きなどが有った車らしいけど、オドメータ不良で速度計を取り外したら内部が煤けて居たらしい。
 一部の配線が燃えて速度計の裏面も黒っぽい。私は単品の作業しかしないけど、こう言う状態で車両のハーネスを追っかけたり修理するのは大変そうだ。
07032_20250709111801 今までで一番粉々になっていてあらゆる所にギヤの粉がちりばめられて居る。よく見るとハイビームインジケータがずれて付いている。
 開けた跡があるのでそのときの作業かも知れない。そのときに交換したギヤの品質がイマイチだったのか?。

07033_20250709111801 見事なまでに崩壊して居る。ギヤ音の問題からか、このギヤにだけウレタン系?と思われる少し柔らかい材質が使われて居る。どの車種もその1段目が時間と共に崩壊する。
 ウレタンじゃ無い交換部品を使うか、POMから削り出して居るから今後はそれなりに長持ちするんじゃ無いかと思う。
07034_20250709111801 このタイプは全部をバラバラにしないと1段目のギヤ1個が交換出来ない。最後のギヤなら解るけど1段目が交換出来ないのは少しだけイラッとする。



07035_20250709111801 せっかく分解したので基板側も手入れして置いた。電解コンデンサを交換して怪しい所を再半田しただけだけど、こちらも暫くは安心出来るはず。

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2025年7月 1日 (火)

Speeduino

07011_20250702091801 ごくごく一部の人には解る基板が2枚。左側はarduinoのmega 2560と言うボードで右側はそれを自動車用ECUにする拡張基板。
 白骨号は古いので心配な部品が色々有るけど、その中の一つがDME。もう10年くらい前になると思うけど自分で作るしか無いのか?。互換品は無いのか?と調べて居たときに見つけていた。
 でもその後にDME内の2種類のスペシャルICを解析して互換品を作ってしまったのでAssyで手配する必要性が無くなって放置して居た。でもインジェクタの交換とかやって居たら、今よりも柔軟性のあるDMEが有ったら良いかも?と言う気に成ってきたわけ。

 改めて具体的に調べて見ると以前よりも入手しやすく進化していて、mega2560基板は2,000円くらい。拡張基板は基板のみだけど440円で販売されていたので直ぐに購入してしまった。
 拡張基板は基板のみなので自分で部品をそろえて組立てる必要が有る。でもこういうことをしたい人は在庫の部品がそれなりに有ると思うので、新たに購入する部品は大して無い様な気がする。
 それと説明書を読んで気がついたけど、IGコイルとかインジェクタの駆動回路を別に準備出来る人なら、拡張基板の必要性は低くてもし使うとしても実装すべき部品は1/3も無い感じ。
 とは言っても最初の立ち上げはスムーズな方が良いので、最初の1まいは出来るだけ標準状態で組もうと思う。
07012_20250702091801 こっちはセッティング用のソフト。取りあえず無償版だけど有償版だとオートチューンとか有るみたい。当然ながらそれを使うにはワイドバンドのO2センサが必要に成るわけだけど、今はアリエクスプレスだと数千円で空燃比計が売っていて驚いた。
 それらにどの程度の信頼性や耐久性があるか解らんけど、大昔に欲しいなと思っていたときは十万以上したので隔世の感が有る。技術的には良い時代になったと思うけど、その反面基礎というかプリミティブな事例に振れる機会は減った感じ。

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