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2025年6月27日 (金)

Pulse extender

06271_20250629073701 先日のデータを見ながら考えた。噴射量が違うくらいならROMを弄れば解決出来る。でも無効噴射時間とか非線形領域が違うとROMデータでは修正出来ない。さらに無反応の領域にいくらデータが有っても意味が無い。
 汎用のECUを弄って居る人なら「無効噴射時間の設定を変えれば良いでしょ」と言いたくなると思う。でも私の目の前に有るのは40年前の純正ECU。どこに無効噴射時間の設定が有るのか解らないし、もしかしたら計算式に組込まれて居るかも知れない。
06272_20250629073701 悩んで居るうちに一つ思いついた。ハード的にパルス幅を延長したら良いと。これによって反応できない短パルスに対しても反応する事が出来る様に成る。全体的に噴射量が増える分に関してはROMデータを少し減らせば良い。
 と言う事でDME内のマイコンからインジェクタ駆動ICまでの間にパルス延長機を入れる事にした。延長幅は先の計測から400us程度。これは500usのほうが良いのかも知れない。 
06273_20250629073701 ワンショット回路とORで行けると思うけどICが2個になるのは嫌。色々考えて74HC00を1個だけ使い、タイミングはRCの放電で誤魔化す回路にしてみた。一応フィルムコンデンサを使ったけど抵抗はカーボンだな。
 この回路をインジェクタ駆動ICの手前に入れた。DME内に丁度良い場所が有ったので両面テープで貼り付けたら作業完了。
06274_20250629073801 上の紫がマイコンから出た指令パルス。負論理なので0V期間が噴射期間。したの緑がインジェクタ駆動ICへの入力信号。パルスの終わりが400usほど延長されて居るのが解る。
 厳密な噴射制御なら問題に成るかも知れんけど、3.2Lはクランク1回転に1回全部のインジェクタが同時にプシャーッと吹く構成。だからこんな程度の改変は何の悪影響も無いと思う。
06275_20250629073701 インジェクタの代わりに抵抗を付けて測定したデータ。
 逆に成ってしまったけど下の緑がマイコンから出た指令パルスで、上の紫がインジェクタを駆動するトランジスタのコレクタ電圧。
 取りあえず動いて居るようだ。本当なら400usの補正はパルス指令の0msから始まって1.5ms辺りで補正がゼロに成るのが好ましい。でも私のアナログ回路設計技術ではそれは思いつかなかったので今はこんな回路。
 PICを使ったプログラムなら思いついたけど、こんな部分にマイコンを追加するとか何となく嫌な感がするので躊躇している。
 ここまで来たら後は実車に高インピーダンスタイプのインジェクタを装着するだけだ。やっぱり早めに車検を取っておいて良かった。

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