Hard and dirty work
昨日の続きで燃料タンクからキャニスタまでの配管修理。ここが不調な事は把握していたけど、今までに一度も具体的な経路や不具合内容を調べた事が無かった。そのくらい複雑怪奇なルートと構成。
給油口の途中に枝分かれした小さなタンクが有り、それから出た1本のホースがヒューズ下の「車体から直接出て居る配管」に繋がる。 12mmの太いのがトランクから外に出る配管で、4mmの細いのは外からトランク内に帰ってくる配管。
左前フェンダ内のウォッシャータンク上に更に小さなタンクが有り、そのタンクの下に12mmホースが繋がる。
そのタンクの上から出た4mmホースは再び車体から直接出た配管に繋がる。 再びトランクに入った配管はヒューズ下に出て、その先は4mmホースに変わってタンク横を通って運転席の前に出る。
グロメットを経由した4mmホースはアクセルペダル横に行く。 アクセルペダル横にはこれまた車体に作り付けの配管が有り、4mmホースはその配管に繋がる。
この配管はミッション先端部の、ガソリンとか負圧とかクラッチケーブルとか色々出てくるゴチャゴチャ場所に出る。
その先は再び4mmホースに成ってヒートエクスチェンジャの温度調整弁の横を通ってエンジンルームに入る。
エンジンの前の方を左から右に横断し、オイル給油口の下に出る。その先は何故か別の4mmホースに接続金具で接続され、グロメットを経由して右後ろフェンダ内に出る。これから先はキャニスタの記事の通り。
こんな面倒臭い話を最後まで読んでいる人は居ないと思うけど、私自身も後半は面倒になって写真が無い。 ルートも面倒臭いけど、その中にある車体に直付けの配管が全て詰まっていた。ゴミと錆が固まったようなヤツで簡単には取れず、ピアノ線を回しながら小さな穴を開け、それそ徐々に大きくしていき、最後は自転車用のブレーキワイヤを通して開通させた。
内部の掃除はエアーだけでは不安なので、ブレーキワイヤをドリルで咥えて中でブン回してみた。少しは錆が取れたかも。
自分用の備忘録として全系統のスケッチを残して置く。これはパーツリストにも海外のフォーラムでも見つける事が出来なかったヤツで、たぶん日本に2名くらい居る同じ事をしようとして居る人にだけ役に立つはず。
4mmのホースはストレートで耐ガソリンの切り売りが有ったので千早まで買いに行った。もし車体の配管が開通しなかったら全長をホースで繋ぐ予定だったので6mを買った。在庫が有るかどうか不安だったけどギリギリ足りて良かった。
これで燃料キャップを開けてもプシューッと言わなくなったし、満タンとか特定の環境下でガソリン臭い事も無くなる筈。少しずつ全機能が生きている車に近づいて行って嬉しい。
その反面、指は傷だらけになったし指紋と爪の隙間は黒く汚れてしまった。こんな事をしているのに社会的評価も給料も凄く低いんだから、自動車整備士に成る若者が減るのは良く解る。
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