Is this a fatigue crack?
デフの出力部から軽いオイル漏れが有ったのでオイルシールの交換をしようとフランジを抜いたらびっくり。
良い写真が撮れなかったけど、肉眼では疲労破壊の亀裂にしか見えない線が一周して居た。 オイルシールのリップ由来なら同一箇所に跡が出来るけどコイツはウネウネして居る。
流石にヤバイと思ってカラーチェックしたかったけど現像液しか無い。赤マジックで代用したけど上手く線は出てこなかった。 亀裂をよく見たらちょっと違う感じもして来た。そこで旋盤に咥えて800番のダイヤモンドヤスリと1000番の耐水ペーパで磨いて見たのがこれ。
この部分は亀裂が消えて居る。と言う事は疲労破壊じゃ無いのか?。 でも違う場所は依然として亀裂が残って居るけど、さらによく見ると肉盛り溶射の跡じゃ無いか?と言う気がして来た。
リップの部分が傷んでしまったので肉盛り溶射して研磨した。でもその溶射の縁が丁度良くない場所に出て来てしまった感じか。
想像が正しければ軽いオイル漏れが継続する位で済む。もし本当に疲労破壊の始まりなら、あるタイミングでポッキリ折れる。疲労破壊は本当に見事に折れるから、そうなったら貝殻状の破断面を見て笑うしか無い。 こっちは左側。こちら側は安心のリップの跡。今まで付けて居たのはシングルリップだったけど、その前はダブルリップのタイプだったので2本の筋が有る。
JISだと「ちりよけ付き」と言うんだったか?。 こっちも研磨したらだいぶ改善した。オイルシール部の精度はh9位でも良いので、変な表面に成って居たら削るのもアリかな?と個人的には思う。
今回使ったのはNOKのTC型。厚みが1mm違うのでどの位置に打ち込んだら良いのか迷う。
リップ位置が変わってオイル漏れが止まってくれたら良いな。。。 いよいよ本題のバルブ回りの作業が始まる。これはアマゾンで買った1,500円くらいのバルブスプリングコンプレッサキット。これを素材として利用して専用工具を作る。
カムカバーを開けて寸法をスケッチし、作業机の上に原図を書いて構想を練る。
溶接機の調子が悪かったり細かいトラブルは有ったけど、何とか真っ暗になる前に専用工具が形に成った。 明日はこれの仕上げをして使えるか試して見たい。もし作り替えになっても1個目の経験が有るので2個目は簡単に良い物が出来る。
それにしてもポルシェのバルブは嫌がらせの様な場所に付いている。作業車を寄せ付けない強い意思を感じる。こっちも負けないように明日からはクルタパジャマを着て気合いを入れて作業しよう。
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コメント
トヨタのDOHCエンジンのステムシールの交換でカムカバーを開け、カムだけ外しててやる動画見てました。
youtube の動画タイトルです。【GX71 クレスタ】1G-GE持病の白煙の原因🔥オイル下がり😱エンジンが載っている状態でなおす
プラグ穴からエアを送りバルブを固定し、専用工具の支点となるバーをヘッドの上に固定しテコでコッタを外してました。
光安さんはバルブの固定はどうされるのでしょうか?
他にもプロもデットの小峰さんが、空冷ポルシェのエンジンを全バラする動画も見ましたがえらい大変そうですね。
水冷はもっと大変そうでした。
投稿: 楽々園の秀 | 2025年4月25日 (金) 00時53分
古いプラグの碍子を破壊してエア入れのアダプタは作ってます。まずはそれでやって弱いようならプラグ穴からロープを入れようと思ってます。
空冷は独自の構造が多くて中を開けたくないんです(笑)。でも、たぶんバルブガイドもガタガタだと思います。。。
投稿: みつやす | 2025年4月25日 (金) 09時01分
ご紹介の動画見て来ました。
越前会長に似てますね、チャラ男に見えるけど言う内容と作業はちゃんとして居るアンチャン。面白いです。
投稿: みつやす | 2025年4月25日 (金) 09時54分
高校生のころはNSR50や80、JOGをチューンして走りまわっていたそうですから越前会長と同類と思われます。(笑)
尚、今現在も昔を思い出しJOGのフルチューン化計画も進行中です。
投稿: 楽々園の秀 | 2025年4月25日 (金) 18時50分