Most things can be solved by force.
ポルシェ356のシートリクライニング機構。文章では書けないような面倒臭い機構が採用されて居る。如何にもドイツ人の技術者が考えそうな構造。
以前にもやった事があるけど、噛み合わさったギヤが摩耗するのか背もたれがガタンと倒れる様になるらしい。それの修理。 ギヤを削り出すとか現実的では無いので、ロック機構の動きを滑らかにしてロック用のスプリングの初期力を少し上げてみた。あとは溶接でずれ止めのストッパを追加したり。
以前の上手く行ったときと同じくらいまで初期力を上げて納品したらもう一息らしい。
これは物としては単純だけど、分厚い鉄板の曲げ加工品だったりするので全ての作業にバカ力が必要に成って結構大変な作業。 もう一息という事で、ギヤを軸方向に押すバネを追加する事にした。滑るならそれ以上の力で押せば良い。大抵の事は力で解決出来る(笑)。
こっちは964かな?、シフトリンケージの修理。930とかも一緒だけどユニバーサルジョイント的な部分の樹脂ブシュが崩壊する。
部品は出て居るけどウレタン系?と思われる成形品で、これは時間がたつと崩壊する。だからうちではPOMから削り出してブシュを作って修理して居る。 短期間なら成形品でも良かろうと思うけど、それなりの付き合いだと「やって貰ったのにまた崩壊した」と成るのは避けたい。ちゃんとした作業と言うよりも、クレームを避けたい方向での削り出し。
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