Valve stem seal installer
356のダイナモ。結構綺麗な見た目なのに受け入れ検査時の発電状況が良く無い。取りあえずO/Hなのであまり追求せずに分解を始めた。
綺麗なのは良いけど合わせ面にまでキッチリ塗装がしてある、全ての部分で。
アースクリップの位置に依って発電が変わったような気がして居たけど、あれは気のせいじゃ無くて各部品で電位が違って居た可能性が出て来た。 白骨号のオイルクーラ。バケツが小さくて全体の漏れ試験が出来て無かったけど、小型のトロ箱を見つけてきて全没状態で試験した。
幸いにも漏れは見つからなかったけど、90°Cくらいまで加熱されたらクラックが広がって・・・と言うストーリーだったら嫌なだな。 部品が来たので新旧のOリングというかシールリングの厚みを比べてみた。ハッキリ解る位古いのは短くなって居る。興味が湧いたので測定して見たら。。。
手書きのメモの撮影なのでちょっと解りにくいけど、小径の方は厚み9.60mmが8.31mmまで縮んでしまっている。率にすると13.4%だ。
用途に依るけどOリングの潰し代がそんなモンの筈だから、シールするための面圧は殆ど残って無かった感じか。
大径の方は別の問題があって、アルミパイプが曲がっていてフランジが傾いて居ると書いた。その影響と思われるけどヘタリ具合も傾いてしまっている。
これを見ると傾きを何とか修正したいけど、角を矯めて牛を殺すの言葉が有る様にやり過ぎてクラックを発生させたりしたら15万円だ。やっぱり止めておこう。新品は十分な潰し代が有るから行けるだろう。 ステムシールも来た。バイトンのヤツだからステムがガタガタでも少しは効果があるはず(笑)。
出来るだけ確実な作業をしたいので、ステムシールのインストーラを作った。 旋盤の下に落ちていた廃材を使ったので一部には錆びた面が残って居るのはご愛敬。
問題はスプリングコンプレッサだ。ヘッドの上からだけで勝負する訳だから難しい。しかもポルシェのバルブスプリング廻りはメチャ狭い。良いのを作らないといけない。
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