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2025年2月18日 (火)

4-wire resistance measurement method

02181_20250223110201  ポルシェ993のエンジンルームブロア用レジスタ。普通に勉強した電機屋さんは「PWMでしょ」と言うと思うけど、信頼性なのか価格なのか知らんけど、モータと直列に抵抗を入れる変速方法が結構採用されて居るのは事実。

02182_20250223110201  当然の事ながら抵抗はメチャ発熱するので、この場合は自分が起した風の中に抵抗が設置される構造。本当にこれが最善の方法なんだろうか?。
 この車両は何回も問題を起していて、最終的に新品モータと新品レジスタに交換して有る。それでも時々レジスタと直列に入って居る安全ヒューズが切れてしまう。
 バイメタル式で冷えたら手動復帰出来るのだけど、復帰するまではCCUの制御でファンが全速で回転するから心穏やかには運転出来ない。
02183_20250223110201 電流が低いのなら接触不良とかもあるけど、電流が増える「負の接触不良」とか「虚数の抵抗値」とか聞いたことが無い。仕方無いから レジスタの抵抗線を交換して抵抗を大きくしてみる事にした。
 抵抗値は0.4Ωとかそんな領域なので、こんな領域の抵抗をそれなりに測定するには少しだけ工夫が必要。一般的には4線式抵抗測定法が用いられる。
02184_20250223110201  4線式のうち2本の線は電流供給線で、定格の電流をガーッと流す。多少の接触抵抗が有っても設定電流になるまで自動的に電圧を上げるので問題無い。
 残りの2本は電圧検出線で、設定された電流が流れて居る抵抗の両端電圧をそーっと測定する。ここで測定器のインピーダンスが十分に大きければ実用になる電圧が測定出来る。あとはオームの法則から計算すれば抵抗が出るという仕組み。
 ワニ口クリップを組み合わせて測定すれば良いのだけど、いまはアリエクスプレスなんかで安価な4線式のテストリードが入手出来る。値段的にもそっちを買った方が安い。
02185_20250223110201  最終的に0.4Ωを0.8Ωくらいまで上げてみた。言葉で書くと簡単だけど作業は治具を作ってカシメたりする必要が有るので以外と難しい。こういう時に機械と電気、理系と文系、等となぜ分けるんだろう?と思う。
 最終的にそれっぽいブロアの吹き出し口の先で発熱の検証。行けそうな感じなので装着して貰った。
 さて、今度はどうなるかな?。安全ヒューズの短絡とかはして無いので、「都市高速でポルシェが炎上」のニュースには成らないと思いたい。

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コメント

レジスターのヒューズが切れるということはファンが低回転で回り続けているということですよね
ファンとレジスターを新品に変えているということは怪しいのはレジスターの上の方に刺さっている温度センサーでしょうか

投稿: R12 | 2025年2月23日 (日) 22時49分

 レジスタとヒューズ(自己復帰型のバイメタルスイッチ)は一体型でダクト内に設置して有ります。風量は普通に有る感じなので、想定の冷却はされているのでは無いか?と言う感じ。

 今入手出来るモータかレジスタか両方に何らかの問題が有るんじゃ無いの?と言う気持ちが少し湧いてきた所です。

投稿: みつやす | 2025年2月24日 (月) 09時55分

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