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2025年1月23日 (木)

telescopic oil return tubes

01231_20250124092001 以前に白骨号のオイルリターンチュープからオイル漏れがあり、よく見たら上からシリコーンが塗ってあったので除去してチュープをグリグリ回したら止まったと書いて居た。流石にインチキ修理では耐久性が無くて再発。

01232_20250124092001  ハッキリと漏れて居るのはシーラントを除去した左後ろのクランクケース側、少し漏れて居るのは左の前のクランクケース側。




01233_20250124092001  右側は今の所OKだけど同時に4本作業するのが当たり前の判断だと思う。





01234_20250124092001  オリジナルは両端をOリング溝形状に加工した薄肉パイプ。
 外し方は試行錯誤したけど、バイスグリップで潰して金切鋏で切ってしまうやり方が楽で廻りを痛めない感じがする。


01235_20250124092001  太いOリング。まだ弾力はあるけど圧縮分の癖が付いているから圧力的に弱く成って居るんだろう。過酷な環境下で、40年前のOリングに弾力が残って居る事に驚く。



01236_20250124092001  構造的にシリンダヘッドを外さないと新しいチューブは取付出来ないけど、対策品として伸縮式が出て居る。社外品もあるみたいだけど純正が有ったので純正を選んだ。
 国内在庫の2個だけが先に来て、本国在庫は2週間くらい後になるらしい。

01237_20250124092001  シリンダヘッド側は炭化したオイルの掃除が大変。それっぽい治具を作ってグリグリやって綺麗にした。新品のOリングはかなりデカくてキツイので、ここが汚いままだとスムーズに入らない。


01238_20250124092001  挿入する為のSSTも作った。これも試行錯誤したけど鉄のFBの先に溝を切った工具を2点、支点となる木、半円形に曲げたアルミ板、の組合わせに落ち着いた。



01239  簡単そうな右側の2本は何とか完了した。問題は左側の2本だ。ヒートエクスチェンジャやオイルパイプの形状が違うので、見た感じでは左の方が難しそう。
 この写真でも解るとおりに腐ったエキパイ廻りのスタッドボルトは外す時に1/3くらいは折れてしまうと思う。だから極力外さずに作業したい訳だ。
 伸縮式のチューブは4本で5万円くらいする。ヒートエクスチェンジャを外さずに作業出来ればそれだけで済むから軽傷だ。でもヒートエクスチェンジャを外す事に成ると関連の部品を追加注文することになるし、折れたスタッドボルトの修復作業がとんでもない事に成る。最悪はエンジンを降ろしてヘッドをはぐる必要が。。。
 この作業は店に頼むとかなりの工数に成りそうだ。面倒臭いしリスクが高すぎる。そういうのが解らん輩が「ボッタクリ」とか言うから整備士の成り手が益々減少する。空冷ポルシェの客は解った人が多いらしいので少しは楽なのかな?。

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コメント

やっぱり アーリア人の考える事は解らん。
役割は違うけど(全く違う訳じゃないかも)
バイエルン地方の 2輪屋さんのにも
似たような付いてるし 
しっかり かつ ちゃんとオイル漏れする。
アーリア人じゃないけど メリケンさんのにも
似たような部品付いてたな。。

投稿: MASA | 2025年1月24日 (金) 21時13分

 もうちょっと良い構造が無いものか?と思うけど、まあ40年間持ったならよしとすべきかな。 
 ここを作業するにはオイルを抜く必要が有るけど、勿体ないので再利用しようと取ってある(笑)。

投稿: みつやす | 2025年1月24日 (金) 23時10分

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