This rotor is not designed for 12V.
ポルシェ356用のDCダイナモ。基本的には空冷VW用の90mmタイプと呼ばれて居る物と同じ。
ちょっと変な感じがするのは外周部には純正的な切削筋が有るのに、打刻された文字や矢印が殆ど読み取れ無い事。端子部の「D+」とか「F」も消えて居るので、もしかしたら再生時に切削してあるんだろうか?。 レギュレータは機械式と半導体式の過渡期に一瞬だけ登場した制御基板付きの機械式。
付属の基板は接点の「切れ」が良くなる様な制御をして居る感じ。 内部は綺麗。明らかにフィールドコイルは巻替えて有る。抵抗値から想像すると12V用のフィールドコイル。
使用頻度が低いのにコンミュテータの偏芯が割と大きかった。最初に圧入した後で切削して居ない感じ。
ショートとか開放とかの問題は無く良好な状態と思える。ベアリングの挿入部にタガネで付けた様な跡が有る。軸端も巻き線部ほど綺麗じゃ無いのでこちらも再生品お様な感じがする。 両方とも出来上がったので総合試験。でも結果がイマイチだ。そこでレギュレータ無しで最大発電状態に接続して試験したけど変わらずで発電が悪い。
具体的には、1900rpm回してようやく7V弱。
2500rpm回して12Vしか出ない。これは6V用を制御無しでブン回した時のデータよりも立ち上がりが悪い。
内部は比較的綺麗な状態で有ることや、フィールドコイルの抵抗値は12V用に近い事。ロータの巻線に異常は無いこと。等を総合的に判断すると、フィールドコイルだけを12V用に交換してロータは6V用のままなんじゃ無いか?と言う気がする。うちで試しにやった時のデータに近い。
もしロータの巻き替えが出来れば「12V用に巻替えましょう」と言えるけど、このタイプはまだ作業した事が無い。それとVW用などで12V用の市販品も有るので、市販品が有るなら手作業で巻替える方が高く付くのは明らか。
と言う事で、この件はここまでかな。
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