Limitations of Home Machinery
小径穴のボーリングが定量的に出来る様に成った。今までは適当な丸棒に折れたエンドミルを突き刺したタイプを使って居たけど、これだと刃先の微調整が難しい。中古とは言えメモリ付きのボーリングヘッドは凄く楽。
向かって左はCNCに依る円弧補完で開けた20mmの穴。
エンドミルが突っ込んだ跡には触れない様に(笑)。 向かって右は円弧補完の19mmをボーリングで20mmまで拡大した穴。
三点マイクロで測定すると解りにくいのだけど、円弧補完だと機械の限界と思われる楕円に削れてしまう。
それと今回は刃物径補正をして居ないので、円弧補完の方は20mmよりも小さな穴になってしまっている。これは中国製エンドミルが細いんじゃ無くて、卓上フライスの剛性が低い事から刃物が逃げているんだと思われる。 縦、横、右上、右下の4方向で測定して見た。結果はボーリングの方はそれぞれ
20.002、20.001、20.001、20.000だったのに対して、円弧補完の方は
19.904、19.911、19.911、19.953と最大で0.049の楕円になっている事が解る。
これをJISと見比べると、内径18~30のH9の公差範囲は0~0.052なので絶対値を上手に持って行けばギリギリ入るかも知れない程度。H8に成ると0~0.033なので無理となる。
その前に円筒度がこれで良いのか?の問題は有るけど、まあこれが卓上型小型フライスを改造したCNCの限界の様な気がして居る。
そういう意味で脱着をせずにボーリングに移行できる工具が必要に成ったと言うわけ。
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