That's pretty good, but not perfect.
ギヤの内径加工が終わったので次はキー溝加工。高いセットを買わずにブローチ単体しか買ってないので、その都度ガイドというかヤトイを作らないといけない。
私が買ったブローチはキー溝の幅とガイドされる部分の幅が違う。強度とか剛性の面からガイド部が太く成っている様だ。
そのガイド部に合わせて溝を掘ったらヤトイの完成。前回は真鍮にしたけど今回はSSか45Cあたりの廃材から削り出した。
歯面が高周波焼入れされて居るので素材はS45Cクラスだと思う。旋盤の内径加工はサクサク進んだけど、キー溝加工はアルミに比べたら難しいと言うか力が必要だった。
単純に力が必要という面に加えて、ブローチが刃面側に倒れようとして食い込んでしまう。そうなると溝の深さが深くなりすぎるし、刃先が食い込んで止まってしまう。
理由を考えて居たけど、どうも刃面の延長線上からズレた所を押すからだと想像がついた。棒としての中心に刃が無くて一番端っこに刃が有る。だから棒を素直に押すと刃の反力と棒の推力にずれが生じてモーメントが発生してしまう。
結果的に刃が食い込んで3枚目の写真の様に底面の状態が悪くなる。
普通のキーシータでは下から引っ張るからこのような問題は起らないと思われる。今回の様な簡易型特有の問題かもしれない。
対策として倒れない様に上側のガイド面を高くするとか、テーブルを傾けて斜めに刃の鉛直線上を押すとか、いくつか考えて見たけどどれもイマイチな気がする。
検索しても同じ悩みの人は見つからなかったけど、そもそもこれを使って居る話自体が少ない。まあタガネとヤスリで彫るよりも圧倒的に楽で正確だけど、もう一工夫必要なのは確かだ。
| 固定リンク
コメント