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2024年12月

2024年12月31日 (火)

Let's make chapattis.

12311_20241231183601  毎年の事だけど、餅つきの翌日は残り物のカレーを食べる事に成って居る。今年は只のカレーでは面白くないのでチャパティーとカレーにしてみた。
 私がアタ粉を捏ねていたらインド嫁が来たので本職?の彼女に選手交代。

12312_20241231183601  デリーの大学に行って日本に留学したりしたお嬢さんなので、こう言うのは苦手なんじゃ無いか?と勝手に想像していた。でも実際は上手にチャパティーを焼く事が出来て感心した。


12313_20241231183601  私は熱くてトングとか使うけど、彼女は本物なので素手で行く。流石に最後に押しつけて膨らます所は熱いようで、出来上がった別のチャパティーを間に置いて押しつけて居た。これは良いアイディアだ。真似しよう。
 私の嫁さんは日本人の平均身長よりも背が高いけど、彼女が調理中に窮屈に見えた事は無い。でもこっちはかなりの高身長なので調理台やガスコンロが酷く小さく窮屈に見える。


12314_20241231183601  YouTubeで見る屋台の食堂ほどでは無いけど、私に比べたら真円度もサイズも桁違いに均一で素晴らしい出来だ。
 今度はプーリーを作って貰おう。

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2024年12月30日 (月)

Don't break the handle of the pestle.

12301_20241231181301  恒例の餅つき。上に止めたら帰りに出にくいと思ったのか、今年は下の田んぼに駐車する車が数台。




12302_20241231181301  庭に上がって来た車の中に変な車が居た。黄色というか金色のヤツはプジョーのEV。テスラやBYDは時々見るけど、こんな変な車は初めて見た。
 お約束の様に3号線で止まったらしい。それも冬に幼児を乗せて居たときに、流石フランス車だ(笑)。そう言えば右端もルノーなのでこの写真の中に2台もフランス車が居る事に成る。これだけでも変な人たちの集まりだと解る。
12303_20241231181301  お年寄りは座って話し、比較的若者は肉体労働にいそしむ。自然な姿で美しい。





12304_20241231181301  幼い頃から英才教育が施される。将来も安泰だ。





12305_20241231181301  ちゃしろも遊んで貰って退屈していない様子。





12306_20241231181301  本日のメインイベントはコイツ。筋肉オタクが杵の柄を折った。破断面は全然腐ったりして居らず、単純に力で折られた事が解る。とんでもないヤツだ。
 来年は彼の為にカーボンで補強した杵を用意しなければ成らない。ああ、その前に杵と臼をShinakoさんの特別支援学校に貸し出す事に成って居るので応急的にでも修理が必要だな。
12307_20241231181301  インド食材が有るので、最後の臼でチクピー餅を作ってみた。
 昔は胡麻や黒豆を入れた餅を作り、薄く切って焼いて食べて居た。それを思い出してチクピーを入れたらどんな風味かな?とやってみた次第。

12308_20241231181301  こんな感じで広く伸ばしておき、適当に固まったタイミングで切り分けて食べる予定。
 どちらも食べ物なので食べられない事は無いと思うけど、どんな風味に成るかは後のお楽しみ。

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2024年12月29日 (日)

Boring heads

12291_20241231175301 小型のボーリングヘッドが2種類。向かって左が比較的大きめで50mmくらいまでいけるヤツ。これのバイトは直径が12mmを使う。
 向かって右は小径用で10mmから20mmくらいのボーリングに使える。これのバイトは直径が8mmのタイプ。
 10mm以下でもバイトさえ準備すればいけるけど、小径穴に成るとバイトもそれ以上に小さくなるから特に剛性面で難しい。結果的に全部が超硬で出来たマッチ軸みたいなヤツが必要になって来る。
12292_20241231175301  私が使っているのは貧弱なCNCだから剛性が低く円弧補完でH7とかH8は難しい。H9ならいけるのでゴムコーティングのオイルシール穴なら使える感じ。
 ベアリングの外輪を保持するなら最低でもH8くらいはほしい訳で、色々やって見たけど今の所はバイスから外さずにエンドミルをボーリングヘッドに付け替えで中ぐりするやり方に落ち着いて居る。
 その為にはエンドミルと同じコレットで固定したいわけで、今使って居るコレットの最大径である20mmで掴めるシャンクに成っている。
 20mmシャンクでそろえようとするとほぼ見つからず、有るのは中国製のボーリングヘッド。これも悪くは無い感じだけどシャンクが交換式なのでシャンクから刃物までの長さが長い。これは同じ技術で作れば変位量が増える事を意味する訳で、只でさえ低剛性の機械では避けたい。
 と言う事で本物?のヘッドの中から高さの低いような物を選んで2種類をそろえた。先に書いたように20mmはほぼ見つからないので、変なサイズで、中実で、人気が無くて入札が無いヤツを狙う。そして購入後に20mmまで自分で削ってしまうと言うやり方。これなら6,500円とかそんな感じでまともな製品の中古が手に入る。
 自分で旋盤で削ると芯が出るのか?と不安に成るけど、ボーリング作業は基本的に「点」で削るので軸が傾いて居ようが大した問題には成らない。どんなにアタッチメントの軸が傾いて居ても、「点」が回る軌跡は主軸の中心を通る線に対して円運動に成るだけだから。

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2024年12月28日 (土)

New stuffs

12281_20241228215601  ポリバケツを買い換えた。日向に置いて居た訳じゃ無いのに、取ってとか縁がボロボロに崩壊し始めたから。
 最近の樹脂製品は弱いような気がするけど、メッキなんかと一緒で環境とかの関係で使え無く成った成分とか有るのかも知れない。
 買い換えたのは丈夫なヤツと言う事で、分厚くて取っ手もヒモのヤツ。これなら長持ちしてくれそうだ。
12282_20241228215601  私は葬式用の靴以外は安全靴しか持って無くて、インドへも安全靴で行った。その中のくるぶしまでのタイプが劣化してきたので新しいのに買い換え。
 これは山の作業とか朝露の有るタイミングでのちゃしろの散歩に使って居るヤツだけど、最近はどうも靴下が濡れるので買い換えるしか無かろうと心を決めた。
12283_20241228215601  よく見ると濡れるはずだ(笑)。こんなに成るまで気がつかずにはき続けるとか我ながら信じられない。
 短靴の方はもっと頻繁に買い換えて居るけど、こっちは値段が高いのも有って買い換えの頻度が低く、その結果として問題に気がつかないという事に成って締まった。
12284_20241228215601  踵も酷い。こんなので歩いていたら脚を痛めそうな気がするけど、取りあえず歩けているので人間の脚は丈夫だなと感心する。
 殆ど同じデザインなのにJISの安全靴規格のヤツと安全スニーカー規格のヤツが有った。鉄工所で働く訳じゃないので安全スニーカーでも良いのだけど、そっちは靴裏のパターンが山で滑りやすくて悪い印象のヤツだった。それと重さも安全スニーカーの方が重かった。そういう理由で今回も前回と同じJISの安全靴規格のヤツにした。
 安物しか買わんのに、こういう所は安全側を取るというか保守的な判断で面白い。

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2024年12月27日 (金)

It worked properly.

12271_20241227223201  ちょっと前の話に成るけど、ポルシェ928のエアマスセンサの再生。
 これは仮の素子を付けて試験中の画像だけど、前に書いた様に白金線関係の補正抵抗を生かして回路を再生する方法で無事に生き返った。

12272_20241227223201  市街地とか高速とかしばらく使って貰った結果、問題無いので無事に完成となった。
 2枚目は無風時に1.6Vくらいの出力を確認して居る所。この電圧は結構微妙で、筒の両側を紙などでピッタリ塞がないと1.6Vまで下がらない。
 最初は無理だと思っていたけど、色々と悩んだ結果何とか成った。これで新しい作業が増えたのは良かった。
12273_20241227223201  930あたりの警告ユニット。ランプが点いたままになるという症状で入って来たけど、ブレーキパッドセンサが一瞬でもチカッと接触したら継続してオンに成るようにサイリスタが使って有る。それが死んで居たのが原因。
 念のために前段のトランジスタなども交換して置いた。今は車検時にキーオンで点灯→その後で消灯と一連の動作を見たりするので、以前のように球を抜くとか回路を殺して置くやり方では通用しない。真面目に修理しましょう。
12274_20241227223201  これはナローの速度リレー?。エンブレ時に燃料カットする様な機能の一部らしい。
 本来なら2000rpmを閾値として出力がオンオフするらしいけど、コイツは1450rpm辺りが切替点になっていた。
 ただ、今回の症状とは結びつかない雰囲気なので、一旦返却してマイクロスイッチとか周辺の車両側電子回路を見て貰う事となった。

 年末に成ったので次男夫婦が帰ってきた。最初に我が家に来た時に比べたら、インド嫁もかなり馴染んだ感じが有って彼女も私も普通に過ごして居る。
 彼女の日本語が堪能な事も理由の一つかも知れないけど、人間なんとでも成るモンだ。

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2024年12月26日 (木)

learning by doing

12261_20241226222701  長い間ブログのアップをサボっていた。結構忙しいのと、一旦リズムが崩れると崩れたリズムに慣れてしまう事が原因だ。
 何故忙しかったかと言うと師走という事も有るけど、大半はFusion360のCAMで遊んで居たから。
 ドリドリ君の仕事をしなくなってからNCフライスはホッタラカシだったけど、最近になって少しずつ整備し直して使える様にして居る。その流れの中でCAMを使って見ようと思ったわけ。
 写真はエンドミルを改造した面取カッタを使った円弧補完に依る面取り。左側は失敗して居るけど右側は綺麗に面が取れて居る。
 今までは手打ちでGコードを作って居たり、MACH3の対話的なウィザードを使ってみたり、たまにNCVCを使うくらいの人間だった。それが元になる円形のポケット加工もFusion360からのデータで加工しているわけで、基本的な仕事をしながら年老いた頭でゼロから取り組むには少しだけ集中して取り組む必要が有ったという訳。

 こういうことをしながら思った。小さい頃からそういう傾向があるけど、機械とか好きな事はまずやって見る傾向が強い。そして色々失敗しながら何となく出来る様に成る。
 ところが苦手なヤツとかは別の流れになりがちで、「どうやって勉強」すれば良いんだろうの考え方に成りがち。例えば英語だって町に出て金髪のオネエチャンに話しかけるとかはせずに、本を買ってみたりして「まず勉強」の流れになる。
 まあ田舎に住んでいると外人に会う可能性はほぼゼロなので、その代用として意を決してオンライン英会話を始めたのが数年前。機械系の事を思うと20代の頃に気づいて動き出して居れば、今頃はハリウッド女優の様な妻とクリスマスを祝って居たと思うと残念で成らない。
 まあ、そういう可能性もゼロでは無いけど、60を超えた妻の体重は私の2倍を超える程度に成長している可能性も高い、まあ善し悪しだな(笑)。

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2024年12月12日 (木)

It is important to hold solidly.

12121_20241213104601  確かポルシェ964あたりのオドメータ。お決まりのギヤ溶けと言うか崩壊が始まって居る。海外のヤツらはこう言うのを「cheezy」と書いて居る事が多い。チーズってネガティブなイメージなのかな?。


12122_20241213104601  在庫が有ったので良かった。新しいのはPOM系のヤツなので溶けることは無いと思う。でも20年くらい経過したらどうなるか解らん。



12123_20241213104601  基板を見たらコンデンサの液漏れが始まって居た。少しだけ基板と隣のリード線に影響が出始めて居るタイミング。良いときに作業出来て良かったと思う。



12124_20241213104601  基準信号を入れたら針幅分だけ表示が低い。デフからパルスが来てデジタル的な処理がされて居るけど、最後の表示部はアナログ式のメータなので多少の変動はある。
 ここの調整は出来ないので、針幅だけ針を時計回りにずらしてセットしておいた。ゼロ点が狂うことになるけど、通常の運転姿勢で見ると既に斜めから見ているから気に成る様な差では無い。それよりも100km/h辺りでピッタリの方が良かろう。
 とは言っても、タイヤ軽がそれぞれに違うんだからあまち厳密にやっても意味が無いとも言えるな。
12125_20241213104601  中国製のエンドミル試験でA軸を使ったらダメダメだったけど、テールストックを使ってやり直してみた。
 チャック自体が片持ちで大きく張り出して居るから、この程度の丸棒でも先端を押す必要が有ると思う。

12126_20241213104601  結果は歴然で綺麗な切削面が得られた。エンドミルがアーダコーダ言う前に、材料をしっかりと保持して、機械自体も振れなく剛性の高いヤツを用意するべきだ。
 まあ確認するまでもない基本的な事だな(笑)。

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2024年12月11日 (水)

Sirocco?

12111_20241213092201  VWシロッコのスタータらしいけど、構造的には先端軸受がクランクケース側にあるタイプでポルシェ356何かと一緒。
 シロッコってゴルフと同じ時代と思っていたけど、それよりも前に同じ名前の車があったのかな?。
 シロッコは地中海から吹く南風だけど、私のなかで南風と言えば太田裕美。彼女は乳がんが再発して闘病中らしいので、YouTubeで昔の映像でも探して聞くしか無い。
12112_20241213092201  回らないと言う話だったけど、うちで試験したら取りあえずは回った。何となく過度に湿っていたとか、一度水にかかったみたいな感じの見た目。
 その割に内部は殆ど摩耗して居らず、そんなに使われて居ないか、交換して直後の感じが有る。
12113_20241213092201  ロータも簡単に綺麗に成ったし、コンミュテータも僅かな切削で真円にできた。





12114_20241213092201  ただ、外に出ている側は若干の痛みが有って、軸端やソレノイドとかソレノイドのアーム廻りも少し錆的な腐食が見られた。




12115  このくらい手入れ出来たら良かろう。






12116  写真を撮り忘れたけど、このタイプは先端側の軸受が無いので試験用の治具を作らないと作業も試験も出来ない。
 今回は錆が酷かったので軽く塗装した。でも気温が低いので乾燥を待つ時間がかかって締まった。塗らん方が良かったかも。

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2024年12月10日 (火)

Cheap tools are not to be underestimated.

12101_20241210203801  今までは安いエンドミルとしてMonotaroのヤツを使っていたけど、アリエクスプレスで更に安いのを見つけたので買ってみた。
 3mm-200円、4mm-200円、5mm-375円、6mm-375円と信じられない様な値段のエンドミル。材質は「Tungsten Steel Carbide Blue Nano Coating」と有って日本で言う超硬とは違うのかも?と言う雰囲気も有った。
 でもハイスだとしても安いし、コーティングが只の着色だとしても安い(笑)。到着したヤツを持って見たらハイスよりも重くて超硬的な雰囲気。早速削ってみた。
12102_20241210203801  ちょうど自作の「少女A」ことA軸ユニットを装着していたのでA軸でサンプル加工。
 アルミ5052の廃材端面を六角加工とA軸を回しながらの円筒加工。悪く無い。



12103_20241210203801  今度は鉄筋を削った廃材が有ったのでそれで同様の加工。こっちはびびって刃が妙に当たったりしてよろしくない。
 でもこれは刃物の問題じゃ無くて機械の問題。たぶん剛性の無いA軸で片持ち加工なのと、チャックの一番先端の爪で5mmほどしか掴んで無かったのが悪かった様な気がする。
12104_20241210203801  こっちはバイスに固定したS45Cのキー材を加工してTスロットナットを作って居る所。
 良い感じで切れて居る様に思う。この機械は主軸が1600rpmまでしか回らないので、もし超硬だとしたら性能をフルに引き出せて居ないはず。
 ハイスなら今のままでも良いけど、超硬でグリグリ削る積もりなら回転数を上げたい所。
12105_20241210203801  ここまでやった刃先はこんな感じ。
 欠けとかは無いし角も尖ったままで丸くなったり焼けたりはしていない。着色かも(笑)と思って居たコーティングも本物のコーティングの様な気がしてきた。
 この感じならMonotaroのエンドミルを買うことは無いかもしれない。しばらくはこれを使ってみようと思う。

 

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2024年12月 9日 (月)

Photointerrupters are alive.

12091_20241210202401  時々くるタイヤバランサ。うちはバランサ屋さんじゃないけど、ブログとかHPに書いて居るから何とか成らんか?と感じて問い合わせがくる感じか。
 うちに有るヤツと同じメーカ製だけど随分シンプルで簡易型と言うよりも進化型というイメージかな?。
12092_20241210202401  コンセントが三相だったので試験出来ないかも?と思ったけど、中をたどったら三相の中の1相だけを使った単相200V入力だった。設定を変えれば100V入力もいける感じだけど、関係無い所は触りたく無いので単相200Vで試験した。
 聞いていたとおりにエラーが出る。良く有るのはホイールの回転角度を検出するフォトインタラプタ基板の動作不良だけど、コイツは分解してチェックしたら3個の素子が全て生きていた。
12093_20241210202401  さらに動作をよく観察すると、エラーが出て重さは解らないけど最軽点の表示はする。と言う事は角度の検出は生きていてマイコンの取り込みも処理も生きていると言う事だ。
 となるとロードセル側か?。試しに測定中に軸をガンガン押してみたけど変化は無い。それならばとロードセルのコネクタを抜いてみたけど全く同じエラーが出るだけ。これが意味するのはロードセルかロードセルの取り込み回路が死んで居ると言う事かも。
 これは厄介だ。ロードセルは汎用品じゃ無くて専用の一体型で一つの箱になっている。もしこれが死んで居たら今のうちの環境では治せない。
 まあ念のために基板の入力部だけでもチェックしておくか。

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2024年12月 8日 (日)

That's pretty good, but not perfect.

12081_20241208212601  ギヤの内径加工が終わったので次はキー溝加工。高いセットを買わずにブローチ単体しか買ってないので、その都度ガイドというかヤトイを作らないといけない。
 私が買ったブローチはキー溝の幅とガイドされる部分の幅が違う。強度とか剛性の面からガイド部が太く成っている様だ。
 そのガイド部に合わせて溝を掘ったらヤトイの完成。前回は真鍮にしたけど今回はSSか45Cあたりの廃材から削り出した。
12082_20241208212601  歯面が高周波焼入れされて居るので素材はS45Cクラスだと思う。旋盤の内径加工はサクサク進んだけど、キー溝加工はアルミに比べたら難しいと言うか力が必要だった。
 単純に力が必要という面に加えて、ブローチが刃面側に倒れようとして食い込んでしまう。そうなると溝の深さが深くなりすぎるし、刃先が食い込んで止まってしまう。
 理由を考えて居たけど、どうも刃面の延長線上からズレた所を押すからだと想像がついた。棒としての中心に刃が無くて一番端っこに刃が有る。だから棒を素直に押すと刃の反力と棒の推力にずれが生じてモーメントが発生してしまう。
12083_20241208212601  結果的に刃が食い込んで3枚目の写真の様に底面の状態が悪くなる。
 普通のキーシータでは下から引っ張るからこのような問題は起らないと思われる。今回の様な簡易型特有の問題かもしれない。
 対策として倒れない様に上側のガイド面を高くするとか、テーブルを傾けて斜めに刃の鉛直線上を押すとか、いくつか考えて見たけどどれもイマイチな気がする。
 検索しても同じ悩みの人は見つからなかったけど、そもそもこれを使って居る話自体が少ない。まあタガネとヤスリで彫るよりも圧倒的に楽で正確だけど、もう一工夫必要なのは確かだ。

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2024年12月 7日 (土)

Glove Police

12071_20241207205801  インチねじのピッチを充実させる為に中国からギヤを2個買った。うちは加工屋じゃ無いけど変な作業ばかりなので、変なインチピッチを切る事が有ったりするので仕方無い。
 ギヤは中国製でも結構高くてm1.5の90歯程度だと5,000円から8,000円もする。20年近く前だと国内で63歯を切って貰ってもこの程度の値段だったけど今は無理だ。
12072_20241207205801  チャックでは掴めないので面板・・・と言うかチャックの取付プレートにボルト締めして内径を16mmから20mmに追加工。
 付属品は20.03mm程度に仕上げて有ったので私の歯車もその辺りを目標にして削った。
 わざとピンボケにした訳じゃ無いけど(笑)手袋警察が来そうな写真だ。寒いし手が汚れるしチクチクと小さな怪我をするから場合によってはゴムとか革の手袋をしたりする。
12073_20241207205801  私は設計屋時代に廻りの誰よりも現場に行ったと思うし、それ以降も頻繁に色々な工場に顔を出した。その経験から言うと結構な数の工場で手袋の着用を目撃した。
 刑法じゃ無いとは言え、労働安全衛生規則に定められて居るのだから「手袋しましょう」とは言わない。でも一律で禁止するのでは無くて、色々な状況と怪我の期待値を考慮して最もマイナスの少ない状態にする事が大事では無いかと思っている。
 労働安全衛生規則自体が国民が守るべき法律では無くて事業者が配慮すべきルール的な位置づけだし、本文中にも「ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に作業中の労働者の手が巻き込まれるおそれのあるときは・・・」と曖昧で何とでも取れる表現でしか無い。
12074_20241207205801  もう少し具体的な物は無いのか?と調べて見ると、厚生労働省が電動工具の取扱いと言う冊子を出して居る。これだとチェンソー、刈払機は手袋が必要で、丸のこ、インパクトドライバ(インパクトレンチ)は禁止で、電動ドリル、ディスクグラインダは指定無しとなっている。
 もう少し具体的で面白いのは法務省が出して居る「受刑者等の作業の安全及び衛生の確保に関する訓令の運用について」と言う通達で、これには「旋盤作業の心得 (1) 手袋は、使用しないこと。ただし、作業上必要があるときは、職員の証可を受けて、皮手袋など巻き込まれにくい手袋を使用すること。」と具体的に道具毎に取り決めがある。
 これによると旋盤でも必要に応じて巻き込まれにくい手袋を使用しても良い・・・と言うか受刑者に使用させる事が有ると読める。
 労働安全衛生規則は「工場のヤツらに指示しとけば良いや」なのに対して、法務省のヤツは結果が自分たちに返ってくるからネガティブな期待値が最小になる様に現実的な試みが感じられる。

 とまあ長くなったけど、個人がヤルにはどうでも良い事だ。自分なりにネガティブな期待値が一番低くなる様な作業を心がければ良いと思う。
 それにしてもインパクトは手袋禁止なのは知らなかった。電気工事士の試験の時にも書いたけど、自動車関係は遵法精神が低いから(笑)、手袋してインパクトを使っても、誰も「手袋!」とは言わないんだろう。

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2024年12月 6日 (金)

Inspired!

12063_20241207204401 もう2週間以上悩んで居る928のエアフロ。BOSCHの正しい呼び方だとエアマスか。
 関係ありそうなBOSCHの資料を読みあさり、白金線タイプの所は100回とまでは行かんけど20回くらいは読んだ。そのおかげでそれっぽい回路をでっち上げる事は出来た。ただ校正をどうするかが問題。
12061_20241207204201 930の時は実車が手元に有ったので、それのO2センサ出力を見ながらセッティングが出来た。でも今回は実車が無いのでセッティングのしようが無い。
 そんな事を延々と考えて居たけど、ちゃしろの散歩の時にふと思いついた。ホイートストンブリッジの電流はフィードバック制御されて居る。だから駆動トランジスタのhfeが多少ずれても制御範囲内ならOKの筈。
 問題となるのは本体内の白金線、基準抵抗、温度補正抵抗などのばらつきを補正する為と思われるけど、セラミック基板上の抵抗がレーザートリミングされている部分だ。
12062_20241207204201  今まではこの部分がどうにも成らないと思って居たけど、この抵抗をそのまま使ってしまえば良いんじゃ無かろうか?。と思いついた訳。
 白金線を張り替えたりしたらダメだけど、今回は白金線も基準抵抗も温度補正抵抗も全て生きているから再利用できる。と言う事は、それらに対するレーザートリミングされた抵抗もそのままでいけるはず。
 最後の画像で中央上部に有るのがOPアンプ的な制御部分で、左側に有るボンディング線で繋がった「ICの中身」的なヤツが駆動トランジスタ。そのほかの部分は純粋なパターンとレーザートリミングされた抵抗とチップコンデンサなので、何回も何回も眺めて居ると設計者の思想が見えて来る。
 と言う事でバラックで回路を作って試して見たらいけそうな気配。無風状態で1.6Vとマニュアル通りの出力が得られる。後は駆動トランジスタが余分な電圧を熱にして捨てる構成なので発熱が結構凄い。これの代用品としてそれなりのトランジスタを探す必要が有る。
 もう一息な気がして来た。

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2024年12月 5日 (木)

I'm not good at brazing.

12051_20241205204601  左勝手のダイヤモンドバイトを右勝手に改造してみた。
 やり方は先端をぶった切って、オリジナルのシャンクの先端にひっくり返してロウ付けすると言う荒っぽいやり方。


12052_20241205204601  塗装とか溶接とかロウ付けはその人の技術だけの作業だけど、私はろう付けが下手だ。だからといって塗装や溶接が上手いわけじゃ無いけど、ロウ付けはとにかく上手く行かない。
 今回も苦労して何回もやり直して、何とか付いたかも?的な状態まで持って来た。
12053_20241205204601  後は高さが高すぎたので底面をフライスで削って高さを合わせた。ピントが合って無くて解りにくいけど。




12054_20241205204601  これで端面も削れるようになった。素晴らしい。
 見ての通り単結晶では無くてPCD等と呼ばれる焼結ダイヤモンドだと思う。



12055_20241205204601  こっちは左勝手のままで、バイト台の向こう側にセットして使う状態の写真。
 性能的にはこれでも問題無いのだけど、他のバイトと一緒にゴチャゴチャ使って居ると向きが同じ方が良いかな?と言う気持ちがしたので1本は右勝手に改造してみた。
 これでアルミ加工が少しだけ綺麗に、そして高精度に作業出来るかもしれない。

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2024年12月 4日 (水)

Burnt windings

12041_20241205153301  ユルユルとしか回らないらしい356のワイパーモータ。電源装置に繋いだら凄い電流が流れる癖に止まるような回転数。中を開けて見たら黒い。試しに蓋を開けた状態で電源を繋ぐと煙が出た(笑)。
 巻線は焦げてしまって居る。コンミュテータとの接続部は圧着と半田が併用してあったみたいだけど、半田は溶けて周囲に飛び散って居た。
12042_20241205153301  状況を説明したら、12V用の社外ロータは在庫切れなのと、過去に使ったけど回転が高くて良く無かったらしい。と言う事で巻替えてくれとの依頼。
 初めてやるロータなのでメモを取りながら慎重に解して行く。焦げた巻線は指が真っ黒になるので好きな作業じゃ無い。
12043_20241205153301  整備士に成る若者が居ないと言う記事が出ていたけど、若い頃は女の子の前では自然と指が丸まって居た事を思い出す。
 3Kとか色々と言われるけど、単純に給料が良ければ全てが解決すると思う。医者と同じような事をして居るのだから、年収が2,000万くらいに成れば爪の間が黒くても結婚したい女の子は居るだろう。
 同じ理屈でトラック運転手もパイロットも同じようなモンだから、同じ給料にしたら若者の憧れの職業になるだろう。。。全て極論だけど間違って居るとは思わない。人の考え方が変わればそうなる可能性は有る。
12044_20241205153301  さてこのロータだけど、スロットの数が少ないのでそれほど面倒では無い。ただ軸受がロータ内部に食い込んだような変な構造になっているので、巻線の形状に制限がある。
 パイプ状の治具を作って巻線ゾーンを規制して巻き、巻き終わったら崩壊しないように樹脂で固めないといけない。
 うーん、意外と面倒臭いな。それと12V化出来るならしてくれと言われたので、手持ちのマグネットワイヤでは太さが無くて新たに注文しないといけなくなった。

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2024年12月 3日 (火)

Historical material and new material

12031_20241205152201  15日のイベントに出るために準備していたら、セルが回らなく成ったと言うA型フォードのセルモータ。
 ソレノイドとか洒落た機構は付いて無くて、足で棒を踏んだらセルモータの上に出て居る銅のポッチに分厚い銅板が押しつけられて、100Aを超える電流がガーッと流れて動作するという、ある意味プリミティブで潔い構造。
 セルモータ本体はマイナス電位なので、プラスの移動電極グループが接触しては不味い。そこで各部に絶縁処置が施してある。
 まずは1mm位のファイバを使った絶縁の壁。色は違うけど同じ仕様のファイバを在庫して居たので切り出して再生した。
12032_20241205152201  電極と成るボルトの周囲を絶縁する部品は既に失われて居たようで、今はOリングを使って絶縁して有った。
 ここは今風の材料でPOMを使ってリングを削り出した。


12033_20241205152201  足で踏む棒と電極板の間も絶縁が必要で、ここにはファイバを積層した棒が使われて居た。先人の苦労が忍ばれる。
 ここもPOMの端材があったので旋盤で削り出して相当品をでっち上げたら完成。


12034_20241205152201  怪しい接続分の緑青なんかを磨きながら組立てる。この上に絶縁ワッシャが付き、その上にでっかい+端子が付き、その上を蝶ナットで締め付ける構造。
 蝶ナットとロッドの距離が近くて試験中にも何回かバチッとショートさせてしまうくらい。ここは薄いナットを使うべきだと思うけど、もしかしたら頻繁な脱着が必要な場所なんだろうか?。
 良く解らんけど動く様になったので良かった。15日のイベントは時間が取れれば私も見に行ってみたい。

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2024年12月 2日 (月)

Is it too tight?

12021_20241203113401  ディモナのウイングレットを修理したとき、組立て時の治具を作ってくれと言われた。ちょっと前に図面が来ていたのでそれの製作の様子でも。
 主桁のピンのアライメントを見るためにボアスコープを中心に保持する為の治具。ピンのメス側を傷つけたく無いので、アルミか樹脂が良かろうという感じ。
12022_20241203113401  旋盤作業時はキャリパー式のマイクロメータを使って居るけど、これは使うのにコツが要るのとキャリパ由来の誤差がある。まあノギス程じゃ無いけど。
 それに比べて三点式は割と簡単に正しい安定した数値が読めるので好ましいと思う。でも単体で高いし測定範囲が2mmとかバカみたいに狭いので全部をそろえるとか無理。ジャンク的な値段で安いのが出たときだけ、ポツポツと買って居るのが実情。
12023_20241203113401  ジャンクでは有っても手入れして、さらにジャンクの(笑)リングゲージを複数手に入れて相互に検証していくと「これとこれは行ける」的な感触が得られる。
 そんな測定器で測定しながら今回は2種類の治具を作って見た。キツキツなのと少し緩いヤツの2種類。
12024_20241203113401  内径で行くと8.015mmと8.040mm。
 外径だと24.985mmと24.961mmくらいの2種類。




12025_20241203113401 内径はボアスコープの挿入穴なので、相手がそんなにシビアな寸法じゃ無いと思う。もしかしたら0.05mmくらいで開けた方が良いかも。
 外径は25mm基準だけど、相手がH8なのか何かも解らん。だからもしかしたらキツキツの方は入りづらいかもしれない。
 特に手を伸ばして入れるような場所なので、こっちも一律に0.05mmのガタを意識的に作るくらいの公差、H8にf8くらいの積もりで作った方が良いのかも知れない。
 取りあえず2種類送って感想を聞いてみよう。
12026_20241203113401  旋盤つながりでダイヤモンドバイトの効果について。やっぱりヤフオクのジャンクでしか買えないけどダイヤモンドバイトの試験。
 左勝手の写真だったからだれも入札しなかった小型のダイヤモンドバイト一山。ほぼ全てが左勝手だったけど、中に2本だけ真剣タイプが有った。それの試験がこれ。
 左側がサーメットで右側がダイヤモンド。素人でも全く違うのが解るくらいの差がある。5052とか削るならダイヤモンドバイトが良いなと言うお話。
 左勝手もバイト台に横向きに付けたら使えるので、安かったら買ってみる意味は有ると思う。

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2024年12月 1日 (日)

Wonderful Festa 2024 in Yatsushiro

12014_20241203105801  今日はちゃしろを連れて「ワンダフルフェスタ 2024 in 八代」に行ってきた。
 八代はちゃしろの生まれ故郷で、ちゃしろはここの保健所に収容されていたのを貰って来た犬だから初めての里帰り。
12016_20241203105801  ブログで見た事のある有名な?女の子達が出迎えてくれた。



12017  ラッキーの事を知っているオネエサンからヨシヨシしてもらったり、



12012_20241203105801  口うるさいオバサンにオヤツを貰ったり、




12013_20241203105801  ブログで見た事のあるオジサンからもヨシヨシして貰ったり、



12018  会場に居る犬と挨拶して、




12019  別の犬とも挨拶して、




12015_20241203105801  次の犬とも挨拶して、




12011_20241203110001  お昼はハンバーガーと、ネットで見て一度は食べて見たかったネジネジに成ったポテトを食べたりして楽しんだ。
 日頃の行いが良いからか、天気の神様も高野さんが怖かったのか(笑)、終始良い天気で楽しめた。
 これだけのイベントを準備して運営するのは大変だと思う。皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 帰りに白川に寄ってグライダーを見て来た。前日に九大の青木君から「ディスカスの車輪が壊れて昇降出来ません!」と電話が入っていたので。
 耐空検査の時は干渉無しで昇降出来ていたので、たぶん青木君が偏流を取ったまま着陸してトラス構造のパイプを曲げたんだろうと言ったら否定していた。
 割ピンが微妙に干渉する程度の話なので、割ピンの向きを変えてOKとしたけど本質的な原因は何だろう?。元々微妙な隙間だった箇所に対して、昇降機構のガタの増加、昇降機構の微妙な変形、胴体の経年的な変形、なんかが重なって干渉する様になって来たのかも知れない。
 取りあえずは割ピンの向きを変える事で対応して、来年の耐空検査時に昇降機構を分解してワッシャかシムで調整した方が良いかもしれない。

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