International Standard Atmosphere
デジタル圧力計を買った。新品は卒倒しそうなくらい高いけど中古なので私でも買える。2015年製と比較的新しくてシリアル番号もあるからメーカの校正も行けるヤツ。
これを買った目的は、精度的・法的に上手く行けば自分で高度計の検査が出来るかも・・・と言う皮算用。
来たばかりで良く解らんけど、ここの気圧は101.721kPaらしい。高速でチラチラするので凄く読みにくい。
後で解ったけど高速モードになって居た。通常モードの平均有りにしたら落ち着いた。壊れて無くて良かったよ。
アネロイド気圧計の値もそんなモン。これは中古を買ってから福岡のQNHとか飯塚気象台の気圧と比較しては、校正というか調整ネジを弄ってきたヤツ。
福岡空港のQNHは1022hPa。
ここの標高と気温でQNHに換算してみると1022.19hPaと出た。
標高差をどのくらいに設定するかとか、どちらの気温を採用するかとか、色々と細かい事は有るけど大筋で合っている。
法的な部分をクリヤすれば実用に成りそうな手応え。
このデジタル気圧計は1Pa以下まで引ける真空ポンプがあればキャリブレーション出来ると書いて有る。手持ちの激安真空ポンプはどうかな?と繋いで見たら、まあ予想通りの値だった。
この画像では333Paだけど、見ていて最低値は280Paくらいだった。1Paとは偉い違いだけど、これはエアコンの作業用なのでこんなモンで十分。
エアコンの真空引きの基準として-0.1MPaと言われて居るらしいけど、これは符号から解る様にゲージ圧。標準大気の時の絶対圧に直すと0.001325MPa=1325Paと成る。私の激安中華ポンプは280Paくらいまで引けたので十分な性能を有している事が解る。
そう言えば変なオッサンから貰った真空ポンプは島津製の重たいヤツだった。あれなら1Pa以下まで引けるかもしれん。もし初期の性能を有していたらだけど。
明日にでも試してみよう。マイナス表示があるのかどうか知らんけど、マイナスか「0」表示まで引くことが出来れば、前回のキャリブレーションに使った真空ポンプと同等以上の性能を有して居る事に成る。もし島津のポンプが「0」まで引けなければ最悪買っても良い。これで真空側のキャリブレーションが自分で出来るなら安いモンだ。
先が明るくなってきた。法的にもサーキュラーを読めば「試験装置が安定していれば較正機関は延長しても良い」と有るし、高度計と静圧系統の点検は「国土交通大臣の認定を受けた事業場」か「有資格整備士」の確認が必要とある。有資格整備士が安定した試験装置を使ってOKと言えば良いと言う事だ、ハハハ。
まあそうは言っても事故調が入る様な事に成った場合、もし法的にグレーであったとしても「所定の性能は有しており事故の原因とは考え難い」と評価される程度の安定性は確保しなければ成らない。
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