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2024年10月

2024年10月31日 (木)

Arrival of parts

10311_20241101093801  パッキン用の薄いファイバーが到着したので切り出した。手で切れんことも無いけど、こう言うのはレーザーカッタの出番だ。
 普通の紙だと難しいけど、ファイバーだと楽に正確に切れる。


10312_20241101093801  錆だらけだった内部はエスコの2回塗り。接点廻りも研磨と組み直しをしたので多分動くはず。




10313_20241101093801  組立てて接点の調整まで終わった状態。今回は色まで塗ったので綺麗に見える。
 6V仕様を12Vで使うという話だったので12V印加して調整したけど、何故か12Vの方が調整のスイートスポットが狭い感じ。
 それと左右で音程が合わない。これってもしかして振動板の仕様が違っているのかも知れない。音程の違うのを同時に鳴らしたら良い感じに聞こえたし。
 理由は解らんけど音程を同じにしても音色は違うし、調整のギリギリの所に来るので何かの拍子に鳴らなくなる可能性がある。だから左右ともスイートスポットの中央値くらいに調整して完成とした。
10314_20241101093801  依頼者がビスとエンブレムのキットを手配してくれたのでネジ類が綺麗。細かい所が綺麗に成ると締まって見える。




10315_20241101093801  こっちも切れて居たコンデンサが来たので作業を再開した6ピンのCDI。
 あとは基板上の劣化した部品を交換して組立てれば完成の予定。

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2024年10月30日 (水)

Inflammation of the conjunctiva

10301_20241031094701  小さな破損やら錆やら有ってササッとは進まなかったBOSCHのホーンだけどようやく塗装まで来た。
 普段は塗装とかせずに機能回復までの作業が殆どだけど、この手のホーンは薄いパッキン紙を介してしっかりと固定し、最終的に接点を調整して完成となる。
 見た目が悪かったので塗装をするとの話だったけど、折角機能回復まで持って行っても分解再塗装したらズレたり音が出なくなったりする可能性が出てくる。だから今回はこちらで塗装までして組上げる事に成った。
 時代的にはフタル酸系のエナメルとか塗ってあるのかも知れんけど、作業性と耐久性から今風のウレタン塗装にした。錆の酷い所はエスコを使い、それ以外の所は2液のプラサフを塗ってからチンチングブラックで黒塗装。
10302_20241031094701  まあまあの感じに成ったので気分良くガンを洗っていたら悲劇が起った。
 手持ちのシンナーの中でも一番強いエポキシシンナーがバシャッと両目にかかってしまった。と言うか自分でかけた訳だ(笑)。
 バイクのキャブとか触って居たときは結構ガソリンがかかったりしたけど久しぶりにギャーッ!!と叫ぶ感じに成った。
 両目なので前が見えず、手探りに近い状態で手洗い場まで行って水洗いした。とにかく痛かったけど少し痛みが落ち着いて来たら色々考えるようになった。これはガソリンよりも強そうだ。角膜がベローンとめくれるくらいは成って居て、1週間くらい不自由するかも知れん。
 病院に行くべきか、行っても自分の再生能力しか頼りには成らんのだろうなあ。。。それ以外にも瞼とか目の周りがヒリヒリする。ここも皮膚がカサカサになって一皮むけるくらいは成るな。
 体は自己再生するけどスプレーガンがウレタンで固まったら大変な事に成る。涙を流しながら見えない目で残りの洗浄作業を終えてしばらく家で寝ていた。下向きの方が涙が流れ落ちて良さそうな気がしたのでうつ伏せで。
 痛みは指数関数的に落ち着いて来て、晩飯の頃には少しコロコロするくらいまでになった。鏡を見たら角膜はめくれて無かった。結膜は赤く充血していたけど、そりゃそうだろう。
 取りあえず明日も作業は出来そうだ。パキスタンの歯医者のオネエチャンとの英会話レッスンは流石にやる気に成らなかった。

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2024年10月29日 (火)

Is this color carbon fiber instead of glass?

10291_20241030075301  黒い旅客機が居る滑走路の横にある小さな格納庫に行って来た。表にはヘリとか飛行機があるけど一番奥にはグライダーとも飛行機ともつかない奇妙な物体が。


10292_20241030075301  左翼前縁に傷が有ったけど、ナイフで削ってみたらほぼ全てゲルコート層の傷。1箇所だけFRP層に達していたけど、ここは製作時に上下を重ねて分厚くなる所だから良かろうとの判断で全てパテを盛って置いた。
 今のネット上では極左(笑)の私だけど、お金さえ貰えば左翼端だけじゃ無く右翼の端っこでも修理する。
10293_20241030075301  翼端のフカヒレみたいな部品は外して持ち帰った。
 これが出始めの頃は「風洞で効果はあってもトータルのメリットはどうよ?」的な風潮が有ったけど、今は旅客機ですらウイングレットが付いて居る。

10294_20241030075301  誰がどう見ても割れて居る。削ってガラスクロスをエポキシで積層して修理するしか無い。
 メーカの反応は悪いけど、実測と見た目の積層方向から判断して手持ちのクロスから適当なヤツを選べば良いかな?

10295  とか思いながらゲルコートを削ったら黒い。中国製のオートバイパーツなら黒く染めたガラス繊維とか有るかも知れんけど、流石に本物の航空機でそれは無かろう。
 直ぐに手に入るのかな?。取りあえずJMGCに問い合わせだけ出して今日の所はお終い。
10296  ここは翼端に付くウイングレットのさらに翼端。サンドイッチの中身が結構削れて失われている。最初に貰った写真では気がつかなかったけど、確かにこうやって見てもカーボンだよね。。。

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2024年10月28日 (月)

I should have chosen fluorine rubber.

10281_20241028223101 これは数日前にアップした真空ポンプから取り外した劣化Oリング。注文していたOリングが来たので組込んで試運転してみた。
 正確に言うとこれ以外にもサクションの口に付くヤツと、バラストバルブの取り出し部に付くヤツの2点も新品に交換した。ホントの所は知らんけど、カンジニアリングではいずれもJIS規格のヤツが合うみたい。
10282_20241028223101  作業中は手が真空ポンプオイルでベトベトなので写真が無い。一気に試運転の画像に飛ぶ。
 摺動部に手を入れたりしたので、数分間だけ空運転をしてから圧力計に繋いでみた。でも私は真空ポンプの事をよく知らんので、空運転の方が軽負荷で慣らし運転として良い事なのかどうかは不明。
 取りあえず今までとは異次元の速さで0Paに到達し、直ぐに「虚数パスカル」領域へ移行した。
10283_20241028223101  この写真は-6Paだけど、15分くらい運転したら-7Paで安定し、時々-8Paを表示する感じに落ち着いた。
 これが今の私が到達出来る最低の圧力だと判断してキャリブレーションボタンを5秒間押した。内部の初期データを明らかに違って居たら受け付けないと書かれて居たけど、無事に新しい-7Paを受け入れて0表示に書き直してくれた。
10284_20241028223101  さらに期待して居なかった副産物も得られた。針式の真空ゲージに付け替えてしばらく慣らし運転をして止めて居たところ、2時間くらいして見に来たら全然圧が変わって無かった。
 吐出側にポペットバルブが2個付いて居たけど、それの座面を磨いたので効果が出たみたいだ。さらに喜ばしいのはこのポンプには逆止弁とか付いて居ないので、この保持力はポペットバルブだけでは無く、軸なども含めたポンプ全体のシールが良好という事を示して居る。
 この辺りで気がついた。比較的新しく見えるのにOリングは変形して硬化していた。1本は切れて居た。それなのに私はNBRを手配してしまった。こう言う場合はフッソ系を手配するべきだった。
 確かにNBRに比べてフッソ系は数倍とかモノによっては10倍くらいの値段がしたりする。でも元が19円とか58円の世界なので額で言ったら知れている。
 あー、一つだけ後悔だ。かと言って正常なのにやり直しはしたくないからこのままで行こう。

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2024年10月27日 (日)

Small lathe jobs

 昨日は延び延びになっていたASK21の耐空検査フライトの予定だったけど雨で延期。今日は部落の神社のお祭りの準備で参道とかの掃除の日なので私の都合が悪かった。
 なんか今日は飛べたみたいなので、誰が悪いか?の話に成ったら私が悪いと言う事で確定だ(笑)。それにしても今年の久住は飛べて無い。さらに来週の週末も雨と台風の予報が出ているので、最悪は白川に移ってから試験飛行かもしれん。。。

10271_20241028214901  多分メチャ高いから壊さない様にポツポツやって居る356のホーン。掃除が終わって空いた時間は絶縁用の樹脂ワッシャを削った。
 オリジナルは少しゴムっぽい材質に感じるけど、そういうのは手持ちに無いので黒のPOMから削り出して隙間はスーパーXで埋める作戦で行こうと思う。
10272_20241028214901  本体の方は動作する様に接点廻りを修理して行き、周辺の浮き錆を落とした。後は塗装用に綺麗に落としてエスコを塗ってウレタンで仕上げたら良さそう。
 鉄心には薄いさび止めスプレーでもしておけば良いかな?。隙間が重要な部分だからエポキシやウレタン系を暑く塗るわけには行かんから防錆塗装の選択が難しい。

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2024年10月26日 (土)

He's got dirt in his belly.

10261_20241026202701  昨日書いていたホーンの端子。バカになったメネジは真鍮棒を埋め込んでネジを立てる方針にした。
 5mmの真鍮棒があったので適当に切断し


10262_20241026202701  半田で固定して表面を削ったらほぼ平らになった。





10263_20241026202701  後は普通にM4のネジを立てたら完成。この部分に関しては、やりにくいヘリサートをするよりもこっちの方が楽だった。



10264_20241026202701  日立の資料を見ていると純正のオイルは私が入れたのよりも硬いヤツの様だった。私は直結型には100番が良いと書かれて居たので柔らかい方にしたけど、「モートルの日立」はパワフルなのかVG68相当の200番が純正指定みたいだ。
 追加で注文していた200番が来たので入れ替えて、今まで入れて居た100番は抜いて中華製のポンプに入れた。貧乏性の性で仕方無い(笑)。
 すると中華製ポンプの真空度が上がり、安定して70-80Paまで引けるようになった。うーん、エンジンオイルじゃダメなんだ。細かい所にも気を配らないとダメだ。
10265  その割に日立のポンプの方は性能が出ないというか安定せず、しかもオイル交換の時に固形物が出て来たりした。気に成ったので開けて見たらこのザマだ。
 これは大まかに流し出した後の状態で、この写真で見える黒いのは内面にへばりついた様に成ってしまった異物。錆のようにも見えるし別の異物かも知れない。
10266  調子が良ければ分解する気は無かったけど、ここまで来たら分解するしかない。
 吐出口の周辺は明らかに錆びて居る。ベーンの摺動面にも水が入って一回錆びた?的な跡が認められる。
 水を吸い込んだだけならオイル交換してメンテすれば使えると思うのに、どうして錆びるまで放置したんだろう?。外見は綺麗なままなのに?。
 これは香川の業者から買ったけど、もしかして香川大のヤツが卒論の実験中に失敗してしまい、怒られそうだからそのまま放置したのかもしれん。それを翌年のヤツが使おうとして真空度が上がらす廃棄になった・・・とか妄想。
10267  外は新しくて綺麗に見えるけどOリングは結構硬くて1個は切れて居た。不安定の原因はこれかも知れん。
 全てのOリングはJIS規格のヤツで行けそうなので直ぐに注文して、それが来るまでは内部の手入れでもしておくしか無い。
 ベーンの摺動面には多少の傷は有るけどそれが真空度にどの程度の悪影響が有るのか解らない。でも不安定ながらも下がるときは下がって居たわけで、それから考えると1Paレベルまで引く能力はありそうな気がする。
10268  気休めで内面の摺動面を砥石とサンドペーパで手入れして、合わせ面は砥石で入念に手入れした。
 これで復活するかどうかは解らんけど、油回転型と言う位だから多少の凹凸は油で埋めながら稼働して貰わんと困る。
 まあ6,000円だったから文句を言う積もりは無いけど、水が入ったら直ぐに対処しろよ!と言いたい気持ち。でもそういう持ち主なら綺麗な見た目のジャンク品として流通はしないか。

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2024年10月25日 (金)

on-site repair

10251_20241026083101  珍しく出張修理。基本的に送付されたり持ち帰ったりした単体部品を修理しているけど、たまに現地で故障診断とか有る。
 今回は故障診断したら車体側のハーネス修理が必要と成ったので、道具を持って出張修理となった。
 ごく一部の人は解ると思うけど930のDMRリレーを取り付けるメスコネクタの裏側。親指で押している辺りに力を加えるとエンジンが止まる。
10252_20241026083101  椅子を跳ね上げて貰ってその下で作業。3.5SQくらい有る線を小さな穴に入れて半田付けしないといけない。
 かなりメンドクサイ作業だけど、徳の高い生活をして居るので整備の神様は私を助けてくれた。ありがとう。

10253_20241026083101  こちらは帰ってからの作業ででっかいホーン。端子台を恐る恐る分解してみた。
 この手のヤツは分解したら崩壊して泣きそうになったり、ネジが折れて途方に暮れたりするけど、何とかバラバラに出来た。

10254_20241026083101  こっちは絶縁と防水の為のブッシングが崩壊して居る。これはゴムじゃ無くてPOMあたりで削り出してシーラントを併用して組む感じか。



10255_20241026083201  左側の端子のメネジが死んで居る。これが分解しようと思った一番大きな理由。割れて居た樹脂部品はメタルロックで接着してみた。
 出来ん事は無いけどヘリサートを入れるにしても狭すぎる。真鍮なので丸棒を半田付けで埋めて新たにメネジを切るやり方の方が良いかもしれない。
 特に6V車だとかなりの大電流が流れるので、端子類はキッチリとしておかないと怖い。先日の火災のように燃えるまでは行かんと思うけど、もしここから火が出たら後ろは燃料タンクなので、ある意味エンジンルームの火災よりもヤバイかもしれん。

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2024年10月24日 (木)

I don't like electric horns.

10241_20241024210501  デカくて重いホーンが2個。2台分かと思ったら「右」「左」と書いて有った。
 ポルシェ356用という話だったけど、スポーツカーにこんなに重いホーンを付けて大丈夫なんだろうか?。それとも少しでも操縦安定性を良くするためにフロント加重を増やしたかったのか?。
10242_20241024210501  裏面のステーも強そうだ。接続端子は導線を突っ込んで横からビスで締め上げる方式。
 片一方のビスが今風のプラスねじに変わって居るのでマイナスに交換しとこう。樹脂が今にも崩壊しそうでバラバラにするのが躊躇われる。

10243_20241024210501  成金饅頭のデカいヤツくらいのサイズがある。
 関係無いが、成金饅頭って好きなネーミングだ。この時代の「成金」達はこうやって自分たちを自虐的に見る矜持を持って居た。そう考えると単なる筑豊の田舎モンでは無かったのかも知れない。事実、貝島太助は学校を作ったりして居るし。
10244  バイクのホーンは何回か修理したりしたけど、どれも中がグダグダで調整が微妙でピシッと治ったヤツが無かった。
 と言うのもホーンは意外と消費電流がデカいくせに、リレーのお化けみたいな構造なので接点では火花がバチバチ飛んで居る。かなり激しくて微妙なヤツだから。
 これはそこまで腐って無かったけど端子レベルでは導通が無かったヤツ。幸いにも内部のコイルは繋がって居たので巻替えの必要は無さそう。そうなると問題は接点部分だけど、経験的にその辺りを分解すると絶縁物なんかがボロボロに崩壊して泣きそうになる。
 さて、どう進めるべきか。

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2024年10月23日 (水)

Addition of check valves

10231_20241023225001  白骨号のウインドウウォッシャ系統に逆止弁を追加した。正確には腐って壊れて居た逆止弁を撤去していたけど、最初の一発目の出始めが遅くてイライラするので追加したと言うストーリー。
 ポルシェ様なので多分純正部品が出るとは思うけど、高そうなのとこれだけ頼むのも面倒なので水槽用のヤツを買って付けた。
10232_20241023225001  機能的には問題無いけど直径が少し緩かった。そこで熱収縮チューブを被せてからホースを挿入したけど、いつか中で外れてトランク内がビシャビシャに成る気がする。
 そう言えばフロントのトランクは「frunk」と言うらしい。

10233_20241023225001  助手席にはコピーの複合機が乗っている。これは久住の事務所のコピー機が壊れているので、耐空検査用に前々回から載せたりおろしたりして居るヤツ。
 流石に今回はおろすのが面倒になったけど、この週末も雨で潰れそうなのでやっぱりおろすしか無いのかな。。。

10234_20241023225001  久住の無線機用バッテリのコネクタを改善する話が出ていた。今はバッテリから出て居るファストン端子に毎回コネクタを脱着しているけど、プラスとマイナスが全く同じ形状なのでバカ避けに成って無いし航空機の装備品のルールにも適合していない。
 コネクタくらい・・・と思うけど、最悪は戦闘機が落ちたりするんだから、軽く見ていると痛い目に遭って廻りから馬鹿にされる。
10235_20241023225001  案では2極のファストン端子というか自動車業界で250型と呼ばれて居るヤツが上がって居たけど、あれは一生のうちで数回脱着する様なハーネス用がスタート。だからオリジナル品もJISも挿抜試験は6回だったりする。
 実力値は200回以上のヤツも有るみたいだけど、接触不良の事故が起ったときに、事故報告書に「JISC2809の挿抜試験回数は6回で有り、事故機の端子は500回以上の挿抜を繰り返して居た事から接触不良の発生した可能性が考えられる」と書かれるのは避けたい(笑)。
 そういう感じなので私が知る限りでは写真のドローン用として有名なXTコネクタの方が良いんじゃ無いか?と思う。オモチャ用じゃねえか!と言う指摘は出そうな気がするが。。。
10236_20241023225001  XTコネクタだけでもドローンとかRCの世界でかなりの実績が有るけど、XT-Lと言うロック付きなら気持ちの上でもっと安心出来る。
 ちなみにこちらの挿抜回数は1,000回が規定されて居る。たしかUSBは500回だったと思う。実力値はそれぞれで違ってくるとは思うけど、250型よりは良いんじゃ無いか?と言う気持ち。
10237_20241023225001  ロック無しのヤツとも接続出来るので、全国大会でバッテリー忘れた!とか言う状況でもラジコン屋で14.8Vのドローン用バッテリを買ってくればそのまま使える。
 まあそんな事は無いと思うけど、もっと良いのを知って居る人が居たら教えて欲しい。学生が手配して作業するんだから、入手困難な高級品とかマジの航空機用、10万以上するクリンプ工具が必要なヤツは現実的じゃ無い。

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2024年10月22日 (火)

The reference point is off.

10221_20241022205301  信頼感が全く無い畳の上での検証作業。これだけを広げるでっかい作業机が無いので仕方無い。
 構成がかなりまとまって来た。初期との違いは基準気圧を溜める体積を増やすためにジャム瓶でチャンバを追加した事。これにより調整がしやすくなった。
 もう一つは加圧用のポンプを追加した事。これは血圧測定用のゴム球という商品らしい。こう言うのにたどり着くまでに結構苦労する。
10222_20241022205301  でもそのおかげで、廻りが低気圧状態でも標準大気を作る事が出来る様に成った。同様にサーキュラーにある-1,000ftの試験も出来る。
 このシステムは高度計筐体に漏れが無い場合は問題無いけど、漏れがあると気圧が徐々に変化してしまう。それを避ける為には小さなガラス窓の付いた真空チャンバを作り、その中に高度計を入れて試験する必要が有る。
 こうやると筐体に漏れがあっても廻りが全部同じ気圧なので指示誤差は出ない。この状態は滑らかで与圧していない機体と一緒なので、極端な事を言えばグライダーは静圧系統に漏れがあっても大して誤差は出ない。
10223_20241022205301  QNHセットを1013にして1013hPaを印加したら0ftに成るんじゃ無かろうか?。福岡空港のQNHでセットした時もそうだけど、この高度計はQNHセットの部分が明らかにおかしい。
 この試験装置だけの話なら試験装置がずれて居る可能性も有るけど、アネロイド気圧計と比べたり、福岡空港のQNHと比べたり、飯塚気象台のデータと比べても同様にこの高度計がおかしいと出る。
10224_20241022205301  前にも書いた様に久住のジャンク箱から拾って来たヤツなので正常な訳は無いのだけど、どういう理屈でこう言うずれが起るのか興味がある。
 ビスを外せば分解出来る感じだけど、今の所漏れが無いのでしばらくは分解せずに遊ぼうと思う。
10225_20241022205301  サーキュラーにある精度基準と比べてみた。左側はQNHを1013にセットした時のデータ。+側に大幅に狂っている。
 右側に数点有るのはQNHの窓は無視して、1013hPa印加時に0ftセットした時のデータ。これだと全部が許容範囲に入っている。
 これからも解る様に、気圧から高度を表示する部分は生きている。でもQNH設定部分と言うか基準をセットする部分がずれてしまって居る状態に思える。
 セット用のノブは左下の固定ビスの場所にあるけど、脱着の時にノブを外そうとしてエンド以上まで無理に回してガリガリッとギヤがズレたんだろうか?。
 内部の構造が解らんので妄想でしか無いけど、もしそうなら比較的簡単に修理出来るかもしれない。でもそれよりも先に大きな箱を作って装置を纏める事と、透明窓の付いた真空チャンバを作るのが先だ。

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2024年10月21日 (月)

It corrodes copper.

10211_20241022203701  作業中の964のエアコンユニット。コイツは2枚におろさないと作業が出来ないけど、この状態では動作試験が出来ないという嫌らしい構造。
 しかも接続はコネクタとかケーブルじゃ無くてピンヘッダを半田付けなので不便だし、パターンが剥がれるので何回も作業は出来ない。
 バージョンに依って使って有る部品が違うけど、リレードライバICの入手が困難。今回は手持ちのを使ったけど次から何とか考えないといけない。コンパレータとトランジスタでも使ったICもどきをでっち上げるしか無さそう。
10212_20241022203701  前も書いた様な気がするけど電解コンデンサの固定用シリコーンによってジャンパ線の銅が腐食されている。
 シリコーン屋さんが注意喚起しているけど、一般的なヤツは密閉環境下で銅を腐食する。使うならアルコール型とか脱アルコールタイプと書かれたヤツにしないと不味い。
 沢山作業する会社なら商社から1kgでも20L缶でも買えば良いけど、うちみたいにごく少量しか使わない所ではそうは行かない。唯一の解決策はセメダインのバスコーク。私が探した限りではこれが少量で入手出来る唯一のアルコールタイプ。

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2024年10月20日 (日)

Broken brushes

 本当なら土曜日は久住で試験飛行の予定だった。でも雨で日曜日に延期になり、さらに天候不良の為にキャンセルとなった。だから今日は仕方無く家で色々な事をしていた。

10201_20241020224301  2個入って来たレギュレータの相手側のセルダイナモ。
 コンミュテータを真円切削しようとしたら、まずはテーパを合わせて仮軸を準備しないといけない。


10202_20241020224301  面倒臭いけど意外と偏芯して摩耗していたのでやって良かった。





10203_20241020224301  あとはグローラで短絡側をチェックし、






10204_20241020224301  開放側と巻き線の具合をチェックしたらOK。組み合わせて実際の回転試験をやるかどうかは考え中。
 そりゃやった方が良いに決まって居るけど、ロータをステータを正しい位置に肯定するとかメチャメンドクサイ。さてどうしようかね。
10205_20241020224301  ステータ側を見て行くと4個あるブラシのうち3個が割れて壊れていた。残りの1個も普通なら交換するレベルで傷んで居る。
 これは送られて来た時にロータと組み合わせて梱包されていた。その為にガタの分だけロータ側すなわちコンミュテータがガタガタ動き、その動きによって出て居たブラシが破損した様な気がする。
 聞いて見たらなかなか入手困難なブラシと言われたので、手持ちのやるから4個削り出した。薄いのにリード線が横向きに刺さっている。削り出してはみたものの、長期的にリード線が抜けないかな?とちょっと心配。

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2024年10月19日 (土)

Two types of coping strategies

10191_20241020222801 メグロの小さなヤツのレギュレータが2個。どちらも同じように汚れている。





10192_20241020222801  裏側から見たらハッキリと腐っているに近いけど、うちで作業するのはこんなのが殆どだ。
 このタイプはセルダイナモなので、通常のDCダイナモ用レギュレータよりもゴチャゴチャした裏面になるのも仕方無い。

10193_20241020222801  程度の良い方は機械式のままで修理した。3個有るけど一番手前は電流リレーじゃ無くてセルモータ用のリレー。
 下から出ている電線もパキパキで死にかけて居たので3本とも交換した。


10194_20241020222801  もう一個の方はレギュレータ部分の中身を全部取っ払った。残って居るのはセルモータ用のリレー。こちらも配線を交換した。




10195_20241020222801  いつもの様に3Dで配線していく。この方が振動に強いのと、同じのを繰り返し作業する様な機会が無い事からこのやり方に落ち着いて居る。
 同じのを沢山やれば仕事としては楽だけど、私は退屈なので毎回違う内容の方が退屈しなくて嬉しい。
10196_20241020222801  2Dの部品は最終的にはエポキシで固めてしまう。振動に強いのはこのせいだ。





10197_20241020222801  制御電圧は14.7Vくらい。まあこんなモンでしょ。。。と言うかここまで発電してくれるのかな?。

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2024年10月18日 (金)

This capacitor is available.

10181_20241020215401  6ピンのCDIが2個。1個は発振音はするけど火が飛ばないと言う症状。もう1個は修理済みだった様な気がするので確かめてくれと言う依頼。
 うちで作業すると基本的にメインコンデンサを交換するので、コンデンサ固定のリベットがネジ止めになる。そうなって居ないという事は未作業だろうな・・・と思って中を開けたら、
10182_20241020215401  見事にうちで作業済みだった。何となく記憶が蘇ったのでメモを見ていくと、数少ないコンデンサが生きていて知りよう可能な個体だった。だからメインコンデンサ以外の作業をやって居たヤツ。


10183_20241020215401  念のために性能を測定して見たら全く問題無い。どういう理屈か解らないけれど、数十台に1台くらいはこんな感じで劣化して居ないメインコンデンサがある。



10184_20241020215401  もう一個の方はハッキリとダメに成っていた。22pFしかない。これじゃあ火は飛ばない。
 それ以外の場所も劣化して居るので、基本的なリフレッシュ作業をやる事になった。未だトランスを外して測定して無いけど、もしトランスが傷んでいたら巻替えになる。

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2024年10月17日 (木)

-2Pa (abs.)

10171_20241017215701  オークションで落札した新しいジャンクの真空ポンプが来た。こんなにデカくて20kg以上有るけど6,000円しかしない。
 殆どの用途はエアコンの真空引きなので、だれも20kgも有る様なポンプには入札しないのだ。

10172_20241017215701  繋いで直ぐは全然圧力が下がらずに負けたか?と思ったけど、今まで数多くのジャンク品ばかり買ってきた目が「このポンプは性能が出ている」と言う。
 そこで測定器を疑い始めた。大気圧近辺では正しい値を示して居るけど、真空に近くなると正しく無い。そこから内部に何かが入っていてその蒸気圧が悪さをして居るのでは無いか?と想像した。
10173_20241017215701  後ろの低い位置にある第二のポートを開けて見ると油の様な物が出て来た。これか?。そしてもしかしてこれが原因なら気圧計の勝負でも負けたのか?。
 説明書を見ていくとこの気圧計は液体も測定出来る。毒性とか爆発性の物はダメと書いてあるけど、それは危ないからだろう。SUS316Lかもっと上等な材質でも使って有るのかな?。
10174_20241017215701  そこで心置きなくシンナーとかパーツクリーナで内部をジャブジャブ洗浄し、圧を下げたエアガンで飛ばした。
 そうすると圧力が下がってきて、さらに大気開放と真空引きを繰り返したら更に下がってきた。この調子だ。
 あとは同じように真空引きと大気開放を繰り返して行くと、1サイクルで1Pa見当でサチレートする圧力が下がってきた。
10175_20241017215701  そしてついに0.000kPa、すなわちゼロPaの表示が出るようになった。素晴らしい。これの意味することは前回のキャリブレーションと同等の状態を作る事に成功したと言う事。
 しばらく待っていると表示にマイナスが出始めて、最終的に-2Paで落ち着いた。これって前回のキャリブレーション時に2Pa残って居たか、今回までの間に2Pa分だけずれたか、若しくは両方とも4Paとかもっともっとずれて居たか。 
10176_20241017215701 とは言っても前回まではまともな会社が校正しながら使って来たわけで、2Pa分はその後のずれだろうと思う。そして使用中に真空ポンプの油か他の液体か知らんけど、内部に混入させてしまったので真空が上がらなく成って廃棄というストーリー。
 取説には違う液体にするときはメーカで洗浄するように書いて有るけど、綺麗にさえ成れば誰が洗浄してもOKと思う(笑)。

 良かった。これで圧力計も真空ポンプもジャンクの勝負に勝った事に成る。もう少し数値が落ち着くようになったら、今の-2Paでキャリブレーションしよう。
 よく考えると絶対圧でマイナスとか変な話だ。メチャ頭の良い人の世界では絶対圧の虚数単位とか有るのかな?。
 理系の頭の良い女の子と話す時のネタとして、今までは「南半球の虹は色の順番が逆になるやん」と言うのを持って居たけど今回のヤツも使えそうな気がする。
 「ミツヤス君、絶対圧にマイナスは無いでしょ」と言われたら「ああ、そこは"虚数パスカル"だから」と返すのはどうだろう?。

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2024年10月16日 (水)

Symptoms are not clear.

10161_20241017214401 春先は多いけど今の季節は珍しい964のエアコンユニット。数カ所の???が有るけど、それぞれが微妙に絡み合って居るから○○と○○と断定するのが難しい。
 リヤブロアの温度とオンオフの関係がおかしいのは一つ。
 状況に依ってフレッシュエアのサーボが変なときがあるのが一つ。
 キーオフ時のしばらく待機する部分の制御が変な感じ。でもこれはリヤブロアの温度とも絡んでいるのでどこが引き金か未だ解らない。
 エミュレータボードは作ったけど、こんな感じで複数の制御が絡み合って居るので原因を見つけると言うか、その前の症状を特定する事自体が意外と難しい。
 分解したくないけど、ある程度分解して数カ所からリード線を引っ張り出して見るしか無いのかな・・・と考え中。

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2024年10月15日 (火)

This is sufficient for air conditioning installation work.

10151_20241016090101  激安真空ポンプの能力はエアコン設置作業には十分だけど、実験的な用途には不十分な事が確認出来た。そこで今日は変なオッサンの貰って居た真空ポンプでリベンジ。
 これは島津製なので学術的な匂いがする?ので期待出来る。でも古いから放出された物らしいから劣化が激しい可能性も高い。
10152_20241016090101  取りあえず試して見ると中華ポンプよりも成績が悪かった。これでもエアコン用には十分だけど1Paにはほど遠い。
 スペックから行くと1Paくらいまで引けそうな感じだけど、やっぱりジャンク品はダメだな。特に摺動部があるような機器は。

10153_20241016090001  分解して見ると吐出側のバルブが傷んで居た。真空到達度にはあまり関係無い様な気がしたけど、念のためにバイトンの板とリン青銅の板で複製。
 油回転式のベーンとシリンダというのか、円筒面の摺動面も筋があったので磨いてみた。
10154_20241016090001  性能向上に期待して接続するホースも短いのを使って居る。さて結果は。。。





10155_20241016090001  100Paくらいまで引くのが精一杯だった。手を油だらけにして作業した甲斐は有ったけど、1Paどころか10Paにも行かない結果には少し落胆。
 同じクラスのポンプが2台有っても仕方無いので、こちらは処分しよう。

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2024年10月14日 (月)

I feel the reference point is off.

10141_20241014210501  高度計の試験装置の骨格を組立ててみた。畳の上でバラックなので見た目の信頼性はゼロだけど、基本性能を確認するのが目的だから気にしない。



10142_20241014210501  6,000ftくらいまで減圧してみたり、






10143_20241014210501  10,000ftまで上昇してみたり。まあ何とか成りそうな感じが濃厚になって来た。気に成るのはQNHセットの位置が100ftくらいずれて居る気がすること。



10144_20241014210501  なんか勘違いして無いかな?と思いながらも、最もプリミティブにやるならシンプルに1013.25hPaを印加すれば良いと気がついた。
 今の気圧はそれよりも低かったので、その為には加圧装置が必要に成る。注射器が即席の加圧装置。将来的には加圧用のチャンバも追加した方が良さそうだ。
10145_20241014210601  うん。やっぱり100ftくらいずれて居ると思う。福岡空港のQNHでやっても飯塚の気象台データでやっても同じ傾向なので、デジタル気圧計が壊れている訳じゃ無さそう。
 まあジャンク箱から拾って来た高度計なので壊れて居てもおかしく無いのだけど、その他の表示は生きている感じなので勿体ない。
10146_20241014210501  オマケで筐体の機密性試験もやって見た。今のサーキュラーだと差圧で474.1hPaを印加する様に成って居て、標準大気で換算すると絶対圧で539.15hPaと成る。高度だと17,000ftくらいか。
 試験装置も含めた漏れ量になってしまうけど、これは基準内に入って居たので安心。
 サーキュラーも読んでいるけど、法的にはグレーじゃ無くてかなりホワイトな感じで行けそうな感じになって来た。実性能面では1Pa以下まで引ける真空ポンプがあれば0Pa近辺のキャリブレーションが自分で出来るので環境を整えたいところ。
 さらに気象庁払い下げの水銀気圧計でも手に入れたら完璧だけど、そんな事をするよりも近辺の気圧値で上の方を検証した方がまともな対応だとは思う。でも本物の水銀柱を見てみたい気もする(笑)。
 学生時代に航空局に行って高度計の検査をした事があるけど、そのときは大きな箱の中に高度計を入れて測定した。今になって気がついたけど、あのサイズは中に水銀気圧計が入るサイズだったのかもしれない。

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2024年10月13日 (日)

International Standard Atmosphere

10133_20241013214601  デジタル圧力計を買った。新品は卒倒しそうなくらい高いけど中古なので私でも買える。2015年製と比較的新しくてシリアル番号もあるからメーカの校正も行けるヤツ。
 これを買った目的は、精度的・法的に上手く行けば自分で高度計の検査が出来るかも・・・と言う皮算用。
10135  来たばかりで良く解らんけど、ここの気圧は101.721kPaらしい。高速でチラチラするので凄く読みにくい。
 後で解ったけど高速モードになって居た。通常モードの平均有りにしたら落ち着いた。壊れて無くて良かったよ。

10134  アネロイド気圧計の値もそんなモン。これは中古を買ってから福岡のQNHとか飯塚気象台の気圧と比較しては、校正というか調整ネジを弄ってきたヤツ。



10132_20241013214601  福岡空港のQNHは1022hPa。






10131_20241013214601  ここの標高と気温でQNHに換算してみると1022.19hPaと出た。
 標高差をどのくらいに設定するかとか、どちらの気温を採用するかとか、色々と細かい事は有るけど大筋で合っている。
 法的な部分をクリヤすれば実用に成りそうな手応え。
10136  このデジタル気圧計は1Pa以下まで引ける真空ポンプがあればキャリブレーション出来ると書いて有る。手持ちの激安真空ポンプはどうかな?と繋いで見たら、まあ予想通りの値だった。


10137  この画像では333Paだけど、見ていて最低値は280Paくらいだった。1Paとは偉い違いだけど、これはエアコンの作業用なのでこんなモンで十分。
 エアコンの真空引きの基準として-0.1MPaと言われて居るらしいけど、これは符号から解る様にゲージ圧。標準大気の時の絶対圧に直すと0.001325MPa=1325Paと成る。私の激安中華ポンプは280Paくらいまで引けたので十分な性能を有している事が解る。

 そう言えば変なオッサンから貰った真空ポンプは島津製の重たいヤツだった。あれなら1Pa以下まで引けるかもしれん。もし初期の性能を有していたらだけど。
 明日にでも試してみよう。マイナス表示があるのかどうか知らんけど、マイナスか「0」表示まで引くことが出来れば、前回のキャリブレーションに使った真空ポンプと同等以上の性能を有して居る事に成る。もし島津のポンプが「0」まで引けなければ最悪買っても良い。これで真空側のキャリブレーションが自分で出来るなら安いモンだ。
 先が明るくなってきた。法的にもサーキュラーを読めば「試験装置が安定していれば較正機関は延長しても良い」と有るし、高度計と静圧系統の点検は「国土交通大臣の認定を受けた事業場」か「有資格整備士」の確認が必要とある。有資格整備士が安定した試験装置を使ってOKと言えば良いと言う事だ、ハハハ。
 まあそうは言っても事故調が入る様な事に成った場合、もし法的にグレーであったとしても「所定の性能は有しており事故の原因とは考え難い」と評価される程度の安定性は確保しなければ成らない。

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2024年10月12日 (土)

Worn contacts

10121_20241013092301  ポルシェ356のキースイッチ。動作不安定らしくO/Hと言うのか修理というかそんな感じ。
 この時代の見た目は味がある。ドアとガソリンタンクと全部別の鍵だったりするんだろうか?356とか買えんので知らんけど。


10122_20241013092301  裏面はメグロとかの古いバイクでも良く見る感じの接続方法。私の白骨号のヒューズ端子もこんな感じだけど、測定して見るとびっくりするくらい電圧降下して居る。



10123_20241013092301  アンチモンかアルミか知らんけど、この手の合金は割れるから嫌だ。割れても良いと言う話だったのでそーっと作業したら割れなかった。整備の神様ありがとう。
 中のギラギラはなんだろう。最初からこんなグリースなのか、接点が摩耗してそれの粉なのか?。
10124_20241013092301  接点がかなり摩耗していたのと、回転する接点の板が変形して居たので修正したら良い感じに成った。キーの感触もカチッカチッと回る様になって新品っぽい。
 銅の粉が入っているのかどうかは知らんけど、こう言う場所に適したネチャーッとしたグリースを探しておこう。今回は無かったので適当に高回転は苦手だけど極圧性の高そうなヤツを塗りたくった。

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2024年10月11日 (金)

Deer meat was more tender than expected.

10111_20241012181101  イノシシ罠に鹿がかかったらしくて近所の人から鹿肉を貰った。この辺りの獣害はイノシシとアナグマだったけど、そろそろ鹿が加わり始めたと言う事だ。
 鹿は1.2mとか1.5mくらいの猪よけの柵は跳び越えるので厄介。苗木とかも丸裸に食べてしまうらしい。
 取りあえず今回はこっちが食べる番。野生の獣肉とか臭くて硬いんだろう・・・と思って居たけど、想像以上に柔らかくて拍子抜け。まあ部位とか個体による差が大きいとは思うけど柔らかい肉だった。

10112_20241012181101  こっちは高度計の試験機に向けて基礎的な実験と準備。塩ビの筒は真空を溜める容器として使う予定の「圧力容器」。
 塩ビ管を気体の圧力容器として使うのは推奨できる設計では無いけど、水圧で1MPaくらいは持つのは事実。そして今回はそれを真空で使う予定なので圧力的には-0.1MPa(-100kPa)しかない。何か有っても爆縮する方向なので大丈夫でしょと言う話。
10113_20241012181101  最初はVP管じゃ無くて下水用のVU管でも良かろうと思って居たけど、末端のキャップの見た目が平らで格好悪かったので、丸くて圧力容器っぽいこっちにした。
 真空用のホースとか手配するとメチャ高いので、網が入った耐圧用(正側)の塩ビホースを使って居る。今までの実績では行けるけど少し潰れ気味なのは事実。軽く試験中。

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2024年10月10日 (木)

Fake CR-3

10101_20241010200301  どうもヘッドの調子が良くない白骨号のカセットデッキ。これはもともとBMWの3シリーズか何かのヤツで、見た目に違和感が無くて一番安い中古を買って使って来た。
 ヘッドを削るよりも新たに手配した方がよさそうだと考え始めたとき、1-2年前にベンツのカセットを買っていた事を思い出した。
 このベンツのカセットはポルシェ964辺りに純正装着されて居た「CR-3」と言うカセットによく似ている。これを改造してインチキCR-3を作ろうと思って買って居たヤツ。
10102_20241010200401  今はベンツのヤツでも万が付いたりするけど、私が買ったのは右下のボタンが破損していたので一山何円の中に紛れて居ても誰も買わなかったヤツ。
 破損したボタンは木を削り出して作ったけど、なんか見た目が悪くて格好悪くて装着する気になれなかった。
 でも今は背に腹はかえられないので背面から配線を引っ張り出して白骨号に繋がるように改造して装着してみた。ベンツのマークはマジックで塗りつぶし、その上から白文字で印刷したシールを貼った。10103_20241010200301
 普通の人はこの位から見れば何も思わない。930とか964のオーナーでカセットデッキの事を気にしている人は「ほほうCR-3ですか」と言った感じか。
 でも近寄って見るとアラが見えて来てよろしくないのは何時もの私の仕事。右下のボタンがいびつな形をしているし、POESCEHの文字の廻りが不自然にテラテラ光っている。
10104_20241010200301  でもコンクールに出すわけじゃ無いし、やった直後は気に成るけど1週間もすれば気に成らなくなるのも事実。
 音に関してはこちらの方が素直に聞きやすい音になった。多分BMWのヤツは他のチャンネルもかなり傷んで居たんだと思う。
 そう言えばラジオのアンプが死んで居る。これはカセットとは別の問題で以前から死んで居たので直そうと思っていたところ。
 ラジオは殆ど聞かないしAMが無くなろうとして居る時代だけど、装備されている機器がきちんと動かないのは何となくイライラするから何時か治そう。

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2024年10月 9日 (水)

Reference data

10091_20241010185901  動作チェックとリフレッシュ依頼の3.2L用DME。型番的に私の白骨号と同じなので84年とか85年辺りのヤツだと思う。




10092_20241010185901  珍しく一回も開けた形跡の無いケース。






10093_20241010185901  基板の取付部が今までに見たことの無い形状になっている。今までのは分厚いアルミのスペーサが入って居たけど、これは底板を深絞りして凸部を整形している。



10094_20241010185901  これってもしかして最初期のヤツだろうか?。板金工場から「あの絞りはキツイですよ!」とクレームが来て以降はスペーサ方式に変更になったとか?。色々妄想出来て楽しい。


10095_20241010185901  ROMの24ピンのごく初期のヤツ。






10096_20241010185901  ごく初期のヤツのくせに半田はピカピカ。手持ちの半田と馴染み具合を試して見たら、どうも共晶半田の様な感じ。
 これ以降のは半田クラックが各所に発生して居るのでリフレッシュ依頼の時は再半田をして居るけどこれは必要無いかも知れない。
 とは言っても全部を確認して行く手間を考えたら全部を無条件に再半田した方が作業も楽だし信頼性も上がる。
10097  試験用の同じデータが入ったROM。通常のROMでも動作試験は出来るけど、噴射時間とか定量的に見たいときにコロコロ変わって基準が取りにくい。その為に全部同じデータを入れたROMを作っていて、これを読み込ませて測定すると楽に綺麗なデータが取れると言う仕組み。
10098  ちょっとゴチャゴチャしすぎなテーブルの上。試験装置は見た目と威厳が大事なので(笑)、600mmくらいの幅の鉄の箱で作り直そうかな?と考え中。

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2024年10月 8日 (火)

It is broken.

10081_20241008224701  ブラシは大きめのヤツから削り出して作った。ベアリングとかも交換して一般的なO/H作業を終えたので試運転。
 モータリング試験で問題無いので多分上手く発電する筈。フィールドを短絡した状態なら問題無いけどレギュレータを装着すると発電しない。うーん。
10082_20241008224701  よく見るとフィールド電流が流れて居ない。そこで今度は実負荷の5Ωをぶら下げて試験をしてみるとこのレギュレータは駆動できていない事が解った。



10083_20241008224701  12Vを印加した時のレギュレータのF端子電圧は6Vくらい有る。ここはパワートランジスタのコレクタ電圧だから本来なら0Vに近いほど良い。これが6Vも残って居るという事は、フィールドコイルを励磁できずに自分が発熱している事を示して居る。
 これじゃ発電するわけが無い。オルタネータなら高回転でサチレートまで持って行けるかも知れんけど、最初に自己起動するDCダイナモだと起動出来ない。
10084_20241008224701  仕方無いからオリジナルのベースプレートの上に新しいレギュレータをでっち上げた。フィンが無いケースなので色気が無いけど、スイッチング動作なのでフィンが要るほど発熱は無いから性能的には問題無い。


10085_20241008224801  今度は発電する。1900rpm時に12V出力。W1系の増速比は知らんけど、写真から1.3倍くらいと想像すればクラン軸は1400rpm程度か。



10086_20241008224701  続いて2100rpmで14Vまで一気に上がる。同じくクランク回転数に直すと1600rpmくらいになる。
 このダイナモはアイドリング以下の立ち上がりは遅いけど、少し回した時の電圧上昇は早い感じ。発電の面からも油圧の面からもアイドル回転数は下げすぎない方が良いと思う。
10087_20241008224701  回転を上げていくと制御電圧に到達する。14.5Vあたりを維持するために14Vの時よりもフィールドコイル電流が減少して居るのが解る。
 充電電流が少ないのは、撮影に時間がかかって居たのでバッテリ電圧が既に14.5V程度まで充電されてしまったから。もし新たにヘッドライトでも点灯したらここが増える。そういう意味ではこの試験装置に負荷を印加する機能を追加したら良いかも知れない。

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2024年10月 7日 (月)

Should I shave the tape head?

10071_20241008113501  片方向の左チャンネルだけが音が籠もる白骨号のカセットデッキ。クリーニングテープでは変化が無いのでパーツクリーナを付けたけど変化が無く、最終手段としてコンパウンドで磨いてみた。
 するとハッキリと変化が有って音が大きく明瞭になって来た。気を良くしてコンパウンドでしばらく磨き、最後に掃除の意味でクリーニングテープを通して完成。
10072_20241008113501 最初に比べたらかなり劇的に改善した。でも左右にバランスを振ってみると私の耳でも左がおかしいのが解る。
 竹串で磨いているときにヘッドが滑らかでは無い感じがした。これってヘッドを削れという神様のお告げだろうか?。
 マニアじゃ無いのでどんな音でも構わないけど、変な音は嫌。どんな料理でも食べるけど腐った料理は嫌。。。削るのは面倒そうだ。
10073_20241008113501  W1かW3か知らんけどメグロのその先みたいなバイクのDCダイナモ。
 充電不良で入って来たけど外から測定して見るとフィールドコイルは生きているけどD+とGNDの間が10-20Ωくらい有る。ここって調子が良ければ1Ω以下の場所だ。多少ブラシが傷んで居ても数Ω。
10074_20241008113501  ブラシを外して測定すると単体で数Ωの抵抗がある。測定方法にも依るけど数値は不安定。
 時々こう言う例が有るけど、カーボンの塊の抵抗値はそんなに変化しないと思うので、問題はリード線の接続分かな?。

10075_20241008113601  コンミュテータも真円切削後に研磨して綺麗にした。
 簡単な試験ではロータ側に大きな問題は無い。



10076_20241008113501  このブラシは在庫して無かったので、少しガタガタだけど手持ちの新しいヤツを付けたら抵抗値もモータリング試験も普通になった。
 この方向でピッタリのブラシを手配するか削り出したらいけそうだ。リード線との接続部分の問題だとしたら、古い在庫品とかNOSパーツとして売っているヤツは少し怖い。
10077  一緒に来たレギュレータは半導体式だった。定性的には制御は正しかった。しかし定量的な面で少し疑問が。




10078  フィールドコイルへの通電は15.8Vくらいに成らないと切れない。別の言い方をすると発電の制御電圧は15.7-15.8Vと言う事に成る。
 この製品はこう言う設定なんだろうか?それとも故障なのか故障の初期症状なのか?。充電不足気味で今まで実害が無ければ行けるかも知れんけど、ヘッドライト消して高速道路を走ったりしたらこの電圧まで行くかもしれん。そう考えると少しヤナ感じではある。

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2024年10月 6日 (日)

Repairing a broken Variometer.

10061_20241006180801  今日はちょっと珍しい画像の紹介。久住の格納庫のジャンク箱の中から壊れたバリオを持って帰ってきた。今日はそれで1日遊ばせて貰ったのでその話を書いてみたい。

 馴染みの無い人も多いと思うので簡単に説明すると、バリオとは航空機に装備される昇降計で単位時間内にどのくらい上昇・下降して居るかを示す計器。
 構造的には敏感な差圧計と通称「魔法瓶」と呼ばれる断熱されたペットボトルくらいの大きさの瓶とオリフィスが組み合わされる。
 魔法瓶の中には周囲と同じ空気が入っているけど、航空機が上昇すると廻りの空気の圧力は低くなる。でも魔法瓶の中にはちょっと前の圧力の高い空気が入ったままなので、両者を差圧計で測ると圧力の差、すなわち高度差がわかるという仕組み。
 魔法瓶と差圧計を直結だと何時までも「スタート地点の空気」としか比べられないので、魔法瓶の中の空気をオリフィスを通じて大気に少しずつ解放する事で、魔法瓶の中の空気は常に「ちょっと前」の空気に保たれる。ちょっと前の空気と周辺大気との高度差は上昇率になるという理屈。
10062_20241006180801  自家用や整備士を受験する人はまともな本を読んで勉強して欲しい。私の話と作業は何時もいい加減なので参考には成らん(笑)。
 円筒形の窪みの中に黄色い長方形の板が見えると思う。これは何かから脱落した部品でカラカラ動いて居た。
10063_20241006180801  取り出すとこんな感じで真鍮板を加工して作った小さな部品。これが昇降計の説明図に出てくる「ベーン」と呼ばれる部品になる。本来ならメータの軸と一体に成って居るべき部品。


10064_20241006180801  軸との結合部をよく見ると半田付けみたい。試しに半田鏝を当てると溶けたので間違い無く半田付け。
 薄板の端面を半田付けで済ますとかWinterさん、構造的にどうよ?と問い詰めたい気持ち。

10065_20241006180801  真面目に修理する訳じゃ無くて技術的な興味からの作業だから、適当に保持して適当に半田付けしてみた。
 仕切りの板と干渉するので本当に端面以外の半田は削り取らないとフルスケール動かなかった。もう一回言いたい、この構造ってどうよ?。
10066_20241006180801  取りあえずでっち上げて組込んでみた。教科書通りの構造をしている。なんか嬉しい。




10067_20241006180801  上蓋の部分。円弧状の溝が先に書いたオリフィスの役目をして居る。
 ブツブツした物体は緑青系?のブツブツ。これがバリオの針が引っかかる原因の一つの様だ。あとは静圧口から入って居た異物とか色々。
 今回の様にベーンの再半田とかで実用的な修理は無理と思うけど、この蓋を開けて綺麗に研磨したりベーンの周囲を掃除するのは行けるかもしれない。
 でも「JA○○○○のバリオを修理しました!」とか書くと資格警察の人から怒られるかもしれんので(笑)、実際にやっても書かん方がこの国では平穏に暮らせるな、ヤナ国と時代だ。
10068  それっぽくなって来た。でもベーンの直角が出て無いのでフルスケール綺麗に振れない。まあ教材なので問題無い。。。と言い訳。



10069  修理前は針がフルスケールの位置に振れっぱなしだったけど、今はそれっぽい姿になった。
 もし治ったら検討中の高度計試験装置に使おうかと思って居たけど、サーキュラーとか確認して行くと5m/sの変化率は敏感すぎる事が解って来た。試験装置に使うならもっと荒っぽいヤツをジャンクから拾ってこないといけない。それか隙間を大きくして「鈍く」改造するかだ。

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2024年10月 5日 (土)

We were continuously in the clouds.

 くたびれたのと写真を撮る内容も無かったので文章だけ。

 耐空検査の試験飛行のために久住まで行ったけど、黒川あたりから天気が微妙な感じになって来て三愛以降は小雨というか雲の中。これが延々と昼過ぎまで続いて明日の天気予報も悪い。と言う事で試験飛行どころか合宿自体も撤収となったので何もせずに帰ることに。
 今年は天気に見放される事が多いけど、まあ大気の中を飛んで居るんだから大気の都合によってはこう言う事も有る。学生時代の1週間居たのに0発の時ほど悲しくはない(笑)。

 今回も食事で驚いた。最後の集合で班長が「食事当番が夕食を作っているので食べてから帰ります」と言う。前回もタコライスだったかを作っていて驚いたけど、こんな時でも夕食を作ったりしている訳だ。
 昔のように羽島給食とかコパカパーナの弁当を食べるだけの時代とは違う。それなりの苦労もあるとは思うけど、昔には無かった楽しみや発見もありそうだ。
 私は合宿参加者でも合宿教官でも無いので撤収が決まった段階で直ぐに帰ることにした。行きも帰りも昨日録音した竹内まりやを聞いていたけど、片方向の左チャンネルだけが音が籠もる。今まではテープが酷かったので解らなかった。反対方向だと左右とも正常だからアンプやスピーカは問題無い。多分ヘッドだ。
 面倒臭いな、湿式のテープにパーツクリーナでも染み込ませて繰り返し擦ったら治るかな?。

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2024年10月 4日 (金)

Preparation for a test flight.

10041_20241004222601  今週末は久住で耐空検査の試験飛行。今年はこれで4回目の久住行きになる。ほぼ毎週行っている様な廃人教官(笑)も居るけど、私は一般人なので4回でも多いなと感じてしまう。
 写真は準備中の書類。それぞれに複数枚有るのでそれなりの書類仕事に成る。私が一番苦手なヤツだ。車の車検みたいなモンだけど、航空機なので車よりは相当メンドクサイのは事実。

10042_20241004222601  これは嫁さんが若い頃に録音したカセット。白骨号で聞いていたら流石にダメに成ってしまった。
 年月だけでも凄いけど、屋外駐車の車の中に放置だから温度的な環境も過酷だったと思う。取りあえずご苦労様だ。
 930のエンジンが壊れたらスバルのエンジン載せたら良かろう・・・と考える人は少ないと思うけど、カセットデッキが壊れたらスマホと繋がる今風のヤツに交換しよう・・・と考える人はそれなりに居そう。私は補機的な部品も含めてその時代の文化だと思うので、出来るだけカセットのままで使い続けたい。
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 今の我が家にはカセットを再生・録音出来る機器が無いので買う事にした。中国製のラジカセと中古のカセットデッキで悩んだけど、最終的に中古のカセットデッキにした。
 デンオンかと思ったらデオンと読むらしい。上等なヤツはそれなりの値段がしたので私が買ったのは所謂ミニコンポのデッキだけを抜いてきたヤツ。
 ジャンクを買って修理するのが面倒だったので、個人の趣味で修理して居る人が出品しているヤツを買った。それでも8,000円くらいした。まあ動いたからOKだ。
 明日の久住行き用に竹内まりやのVarietyとRequestを90分テープの裏表に入れてみた。試しに聞いたら白骨号のデッキもなんかおかしかった。ヘッドの汚れなら良いけどアジマス調整とかメンドクサイヤツだったら困るな。こっちの処置は久住から帰ってからやろう。

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2024年10月 3日 (木)

Multiple defects.

10031_20241003211301  先月もやったと思うけど続いてスバル360のタコメータ修理。
 全然動かない訳じゃ無くて動きが可笑しいという内容なので着手前に測定して見たら確かにおかしい。


10032_20241003211301  ゲインがおかしいか、各部品が劣化して妙な感じに成っているか。いずれにしても分解するなら全部品を交換した方が良い。
 そう思って分解したら既にコンデンサだけ2個交換して有った。でもタイミングに関係のある方に高誘電率のセラミックを使って有るのはなんか疑問。それにここまでやるならどうして全部品を交換しなかったんだろう?。
10033_20241003211301  いつもの様に全部品を交換したけど表示がなんかおかしい。よく見るとムーブメントの各部品が斜めに付いている感じがする。そこで分解して見ると銀色の皿状の部品が変形して居た。



10034_20241003211301  さらに針を戻すバネが絡まっていてリニアに反力を与える事が出来て居なかった。この写真は綺麗に整列させた後の写真。




10035_20241003211301  ようやく基準信号通りに針が振れるようになった。古い機器は複数の問題が絡み合って居る事が多いから面倒だ。




10036_20241003211301  これは3.2LのDMEとDMEリレーの試験依頼。エンジンエミュレータに装着してしけんしてみた。




10037_20241003211301  アイドルスタビも実負荷で試験出来る様になった。これは白骨号についていたポルシェ純正品。白骨号にはジャンクで買ったBMWか何かのヤツを付けて試験して居る。
 今の所まったく問題は無いし同じ特性に思える。純正部品もBMW用で買うと少しは安いかもしれない。
10038_20241003211301  これは点火コイルとインジェクタに実負荷をかけた時のコレクタ電圧波形と電流波形。電流プローブが1個しか無いので電流波形はインジェクタの分だけ。
 もう少し仕事して電流プローブを2本に増やしたいな。

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2024年10月 2日 (水)

September

 「September」と「九月の雨」を聞きながら今日のブログを書いて居る。もう既に10月だけどようやく9月かも?と言った感じの気候に成ってきた。彼岸花も咲き始めた。
 気候がおかしいのは確かだ。日本もマラリアとかデング熱とか流行る国に成るんだろう。そういう面ではうちのインド嫁と将来の子孫達は有利に(笑)暮らせるかもしれない。

10021_20241002215401  ルーカスのダイナモが完成したので性能試験を始めた。
 ブラシの焼けの原因は判明した。リード線が外れてしまったのでブラシ経由で電流が流れてしまい、発熱して伸ばしきった位置で焼き戻しされてしまったみたい。

10022_20241002215401  1500rpmを超えたくらいで12V。そのときのフィールド電流は1.7Aくらい。





10023_20241002215401  1700rpmくらいで14Vの出力。そのときのフィールド電流は2.0Aくらい。
 今回はダイナモだけの依頼なのでレギュレータとの総合的な試験はして居ないけど、単体で性能が出れば、あとは正しいレギュレータと組み合わせれば上手く行く。
 逆に言うと性能が出ていないダイナモに、ちゃんとしたレギュレータを付けても不具合は改善しない。この手のレギュレータは発電性能を「落とす側」にしか制御できないのだから。

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2024年10月 1日 (火)

I do not admire him.

10011_20241002094601  イーロンという言葉に惹かれて借りてきた本。内容はTwitterの買収時期に日本法人社長だった人の回想録的なヤツ。
 前半は変人と働いた日本人の感想でそれなりに読めるけど、後半は各社の経営陣を渡り歩いている「有能な人」の自叙伝に成って私は興味が湧かなかった。
 買収直後にイーロンは広報とPR部門を廃止してしまったらしく、私は面白いなと思ったけど著者は賛成では無かった。その辺りが後半に興味が持てない要因かもしれない。
 神様に誰かに変わって良いよと言われたら、今ならイーロンマスクかホンダジェットの藤野さんに変わりたいとは思うけど、ホリエモンや孫さんに成りたいとは思わないし、この本の著者になりたいとも思わない。能力の違いは置いといて、違うグループの人なんだと思う。

10012_20241002094601  ルーカスのダイナモ。手入れ後にグローラで短絡の再確認。





10013_20241002094601  こちらは交流磁界を与えて各巻線に誘起される電圧を測っている。これで断線とか巻線途中での短絡とかがある程度解る。




10014_20241002094601  フィールドの巻線は生きていたので保護テープだけを補修した。





10015_20241002094601  何故か解らんけどシャフトが多角形に出っ張って居る所が有り、新品のベアリングに入らない。古いベアリングは普通の締め代に感じたので、もしかしたらベアリングの内径が削ってあったのか?。
 センタ穴も無いので研磨するわけにも行かず、当たりの強い場所をダイヤモンドヤスリで手作業で落として行った。
 古い車の部品には、どうしてそうなっているのか理由が想像も出来ないような異常が起っていたりする。不思議だ。
10016_20241002094601  モータリング試験まで来た。ブラシの押しつけ力が酷く弱いのが気に成る。スプリングが焼けた様な色で張力がヘナヘナだ。
 取りあえず馴染み運転だけ終わらせてスプリングの件は明日考えよう。

 

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