I learnt from the Vietnamese.
エナメル線の被覆を削る機械を買った。こんな物の存在すら知らなかったのだけど、モータの巻替え関係の動画を見ていたらベトナム人のオッサンが妙な機械を使っているのを見た。
自作かな?と思って調べて見ると普通に売っている事が解り、値段も6,000円くらいだったので直ぐに注文したら直ぐに中国から到着した。
このオッサンの動画は興味深い。パキスタン人の作業とは少し雰囲気が違っているけど、今の日本では失われたと言うか誰も知らないしやりたがらない作業をやって居る。
作業内容だけではなく体型的に近い物が有って(笑)妙な親近感を覚えて居るのだけど、見れば見るほどなかなかのモンで感心しているし勉強に成る。
大学の教科書的な本や電験の受験対策用に各種の資料があるけど、「重ね巻き」「波巻き」等の模式的な説明と理論的な数式などが中心で、修理や設計に使えるブラシの位置関係や巻線の取り回しに関しての記述を見つけるのは難しい。
実際に物を設計したり修理するには、基本の理論とディテールの纏め方の両方が必要になって来る。そのディテールの部分が海外の資料や動画の中にしか見つからないのがウーンと感じるところだ。 ホンダジェットやテスラの本を読むと、初期の段階で彼らは自分たちの手で作業しているのが解る。MRJの発表の度に感じた「彼らは模型飛行機すら作った事が無いんじゃ無いか?」と言う感想と真逆の事だ。メチャ頭の良い連中がディテールも把握している訳だから成功の確率は高かろう。
航空機では無いけど某重工業では「ネジを締めた事とか無い」「オレは現地には行かない」と豪語する人が製鉄機械を設計するのを目の当たりにした。最近のボーイングがパッとしないのも、同じような人種が集まって「重要」な部分だけを処理して後は外注に出しているからかな?とか妄想する。 話がずれたけど、これはなかなかの優れモンだ。線の途中を剥ぐような用途には使えないけど、末端を剥ぐ用途だと一瞬で綺麗に終わる。
毎日はやってないけどたまに「仕事」として作業があるなら買っても良い工具だと思った。
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