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2024年7月 7日 (日)

I think that is overload for him.

07071_20240711191601  先日見に行って来てインチキの応急修理をして来た曳航索巻取り装置。そのモータだけがやってきた、特性の把握と手入れの為に。
 一応現地でも測定はしたけど、モータの手入れをするタイミングでもう少し把握して置き、将来の修理とか入れ替えに備えようという話。

07072_20240711191601  飛行中に測定する事は出来なかったけど、地上で滑っているというクラッチを滑らせながら測定したデータでは、こんなに小さなモータなのに15Aも食っていた。しかもモータ端子電圧は8.5Vまで電圧降下して居た。
 今までやってきた自動車用補機モータのサイズ感から考えると15Aは過大だと思うし、8.5Vまで電圧降下して居るのは機内配線の容量的にも15Aは想定されて居ない気がした。
07073_20240711191601  今回モータ単体を見て行くと、BOSCHの減速機付き汎用モータでCHPと言うシリーズらしい事が解った。実物の観察と測定から減速比は69:1、最高回転数は出力軸で124rpm、拘束電流は22Aと成った。いずれも12V印加時で。
 拘束トルクは壊しそうで測定して無いけど、これらのデータを元に適当な特性図を書いたらこんな感じ。
 現地試験の15Aを入れたら最高効率点どころか最大出力点よりも過負荷側にある事が解る。実際にはこの15Aは端子電圧が8.5Vの時なので現実はもっと過負荷側であると想像出来る。
07074_20240711191601  試しに減速比を3割くらい大きくしてみた特性図を書いたらこんな感じで、同じ軸トルクの時の電流が12Aくらいまで減るし効率も良い位置に移動する事が解る。
 このグラフと前記の電圧降下を考慮すると5割くらい低速高トルク化した方が良さそうな感じ。
 実際にはBOSCHにはこのケースで100:1とかの大減速比は無いし界磁は永久磁石で弄れないので、ロータ巻線を細いのに巻替えるか中国製の互換品から探すしか無いのかな?と言うのが今回の結論。

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