Two diodes are dead.
ロータリーエンジンの最初の車、マツダのコスモスポーツのオルタネータとレギュレータらしい。
時代が古いと電装品が少ないからか発電機も小さい。もしかしてエアコンも無かったのかも?。
フィールドコイルに強制的に給電しても発電しないし、電流も殆ど流れない。分解してみるとスリップリングが銀色。
エーッ?と思ったけど色々調べて見ると日立技報みたいなヤツに「銅、黄銅、鉄、SUS、銅にニッケルメッキ」の例があった。光沢的にSUSかな?と思ったけど、もしかしてニッケルメッキだったら困るので旋盤では削らずに紙やすりで磨くだけにした。
ブラシも減っていたので新しくして試験したら発電はしはじめた。でも波形がおかしい。
三相交流をブリッジ整流しているのだから小さな山が連なった波形になるべき。こうなるという事はダイオードが2個くらいオープンモードで死んで居るのかな?と言う感じ。
この手のトラブルは電圧計だけでは見つけにくいので、安物でもオシロが有った方が良いと思う。
再度分解して行ってダイオードボードを取り出した。巻線の中間点は取り出して有るけどダイオードは6個しかない。
単体で試験していくと予想通りに2個がオープンモードで死んで居た。
残った1個も負荷がかかっていたと思われるので3個交換する事にする。
ベースの板は半田付けの必要があったからか鉄で出来て居る。銅の方が半田付け性も放熱性も良いけど値段が高いから鉄なんだろう。
手持ちの中で近い形状を探したら定格が倍以上のやつしか無かった。でも干渉せずに装着出来るので今回はこれをボーリングした穴に圧入で取り付ける。
完成後の波形はこんな感じで教科書通りの三相交流を全波整流した波形になった。
レギュレータは電圧がずれて居たので調整の必要があった。調整をしていくけど何か変。以前にGT380のレギュレータで感じたような中間領域が無くてリレー的に動作する感じが有る。
GT380の時ほど酷く無いので少しインチキ修正をしながら作業をしたけど、妙に新しい見た目から想像してしまうのは今風の出来の悪いリプロ品かも?と言う疑惑。
旧車に取って良い世の中なのか悪い世の中なのか解らんね。
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コメント
スリップリングは
少し 黄色味がかって見えるから
ニッケルじゃない!
レギュレーターは 最近のリプロと思う。
妙に 奇麗。。
投稿: MASA | 2024年7月17日 (水) 16時14分
磁石には付かんかった。でもメッキなら量が少ないから付かんかな?。
レギュレータは怪しいよね。動作も怪しい。
投稿: みつやす | 2024年7月17日 (水) 17時30分