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2024年7月

2024年7月31日 (水)

winding jobs

07311_20240801205801  昨日の続きで今日は巻線作業。オリジナルとは少しだけ手の動かし方を変えたけど、結線とか電気的には全く同一の巻き方。
 YouTubeとかでやって居るオッサン連中がやって居る手の動かし方・・・とか書いても数件くらい?残った巻き直し屋さん以外は誰も解らんわな(笑)。
07312_20240801205801  一気に巻き終わり。あとはピョンピョン飛び出た線をコンミュテータの溝に填めていくだけ。このタイプは叩き込んだ後で半田を流して居る。



07313_20240801205801  今回も回転させながら大まかに硬化させて、最終的に恒温炉で完全硬化のやり方。

 メグロの写真を掲載していながら申し訳無いのですが、今は個人の方からのメグロ関係の依頼は受けて居ません。全てバイク屋さんの仕事だけをさせて貰って居ます。
 メグロとかW1関係は拘りの強い方が多く、私の気持ちや作業がそれに付いて行けない事と、コスト面の感覚がお互いに相当違う事などが大きな理由です。
 それとは別に技術的な面でも話が通じないとか、検証して貰いたい事をやって貰えないとか、知り合いの詳しい方が逆転させたりとか。。。色々な事が有って難しいかな・・・と言う判断に至っています。

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2024年7月30日 (火)

Rewind dynamo

07301_20240801203301  メグロのダイナモ。6V用で手元にあるのは全て内部が短絡かオープンの故障したヤツだけに成ってしまった。
 動バランスマシンが出来るまでやっても意味が無いと思っていたけど、よく見たらバランスを取った形跡が無い。単気筒エンジンに組み合わせるのにバランスなんか要らんわ。なのかな?
 良く解らんけど取りあえず巻いて見ようと思って解し始めた。
07302_20240801203301  スロットが10個にコンミュテータの電極が20個。巻き方は左右に交互に振りながら巻いた感じ。と言っても2本の線を使うわけじゃ無くて、1本の線を交互に巻いて有るみたい。
 ディテールには色々な違いがあるけど、巻き方は解って来た。

07303_20240801203301  全部を解す頃にはほぼ理解出来たので良かった。あとはワニスのカスを落として綺麗にして行けば下地処理は完成だ。

 やった事が無い作業はこんな感じで解析しながら分解して行くので、実績の有る作業に比べて倍とかそれ以上の時間がかかってしまう。
 だから実績の有る所を探してそこに頼んだ方が作業は安くて早く成るのは当然だし、純正品とか互換品は大量生産で作って居るので、手作業の修理よりも相当安いのも当然の話。
 どうぞ、よろしくご理解ください。

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2024年7月29日 (月)

Modification of network resistors

07291_20240801191301  ポルシェ964のリヤウイングコントローラに使われて居る集合抵抗。前に書いたけど220kΩと大きめで一般的な値じゃ無い事と、素子数が7個と変則的なので見つからない。
 仕方無いので8素子のヤツを手配して端っこの1素子を切除する事にした。
 セラミック基板?みたいなヤツで硬かったけど、一番端っこだけを切ったらその横の抵抗値が変わってしまった。3個やったけど全部ダメなので何か理由が有るのだろう。
 色々試して見たら足の部分を斜めにカットしたらいけることが解った。これだとギリギリ干渉物を交わせるので量産開始。
07292_20240801191301 斜めにカットした後は切断面にエポキシを塗って養生。多分オリジナルもエポキシ樹脂じゃ無いか?と思う。
 少なくとも今の電解液が染み込んだボロボロの抵抗よりは100倍マシだ。


07293_20240801191301  この部分の崩壊で再修理になった事が有るので、今後はこの抵抗も無条件で交換しようと思っている。このくらい在庫が有ればしばらくはいけると思う。
 あの基板に関しては、基板自体にも電解液が染み込んでしまって居るから、最良の作業を考えれば基板の交換だと思う。
 でもそれには基板の新設計と全ての部品の取付が必要と成り、これってゼロから作るのと変わらない作業に成ってしまう。そこまでするかなあ・・・と言う気持ちも強い。

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2024年7月28日 (日)

BMW R100

07281_20240729082001  930系のヒーターブロア。とにかく壊れやすいヤツで先日もコンミュテータ交換から巻替えまでフルセット?の作業をやったヤツ。
 今回のは軸が回らない。このモータは10Aくらい流れるので、まず確実に内部が燃えている筈。暑い季節に重整備が続くのはキツいなあ・・・と思いながらも、大型トラックの作業に比べたら雲泥の差だ。
07282_20240729082001  予想に反してロータは綺麗。コンミュテータも殆ど減って無い。ほぼ使われて無い感じの見た目。




07283_20240729082001  ブラシも減って無いし燃えて無い。素晴らしいユーザーだ。無理をせずに直ぐに電源を切ったんだろう。もしくはヒューズが切れただけか?。
 軸受は時々ある「成長」してしまう含油軸受の様でキツキツだったので内径を調整する必要があった。
07284_20240729082001  予想以上の軽傷に驚きながら単体試験をするけど回転方向が変。ポルシェはヤマハと逆で茶色がGND。このモータは茶色にマイナスを繋いだら逆回転する?。
 自分の車でも経験したけど、車体側の茶色に+12Vが来て居たりした事が有る。なんかこの周辺は妙な事が時々有るなあ。
 ポルシェが工場レベルで行き当たりばったりの対策したのか?、長い年月の間に誰かが「線の入れ替え」と言う安直な方法を選んだのか?。まあ長く生きていれば人も車も色々有るわ。
07285_20240729082001  色と回転方向を変えるには界磁を逆に組めばいけるし、単純なピン配置ならコネクタを分解して組み替えればOK。でもどの向きに回る様にするかの判断は難しい。
 何故なら単体で修理して組み直す場合は元のままが正しいし、予備品としてストックしている様な規模のところだと標準と思われる方向に修正する方が正しいから。
07286_20240729082001  そんな事をしていたら窒息しかけのパブリカみたいな音の車が上がって来た。見に行ったらBMWのデカいバイクが止まって居る。35度を超えた様な時に乗るバイクじゃ無いな。


07287_20240729082001  変なオッサンが横に立っていて「水とレギュレータを出せ!」とか騒いでいる。鬱陶しいから氷を入れた水を出したら一気に3杯も飲んだ。レギュレータとイグナイタを出したら黙って受け取って帰って行った。
 このオッサンは一度死にかけて居るのに無理をするヤツだ。まあこの年になったら何時死んでもおかしくないので若者の無理とは意味が違うとも言える。自分の死期をコントロールして居るだけだから(笑)。

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2024年7月27日 (土)

Make use of machines.

07271_20240728075901  これは別のダイナモ。VWオタクの人たちが105mmタイプと呼ぶヤツで出力が30Aの分。
 最低でもフィールドコイルの絶縁被覆はやり替える必要がある。このままでも変な接触とかしなければ実用に成るとは思うけど、これを見てしまうと放っておく訳にはいかん。

07272_20240728075901  エジプトのミイラを発見した時はこんな感じか?。もっと酷いのかな、それとももっと綺麗なのか。




07273_20240728075901  エネメル線の被覆剥き機が活躍する。中途半端な劣化と、エナメルと半田がこびりついた状態が一瞬でここまで綺麗に成る。
 ナイフでも出来るし今まではやって居たけど、この方が均一に綺麗に成る。結果的に半田付けの時に一瞬で綺麗に半田が流れる。差が表面化するかどうかは解らんけど、一つ一つの工程の質が向上するのは事実だ。
07274_20240728075901  このダイナモの端子には絶縁用として薄い紙みたいなワッシャが使われて居た。同じサイズの絶縁ワッシャは手持ちに無かったので、分厚いファイバの残り物から同一寸法のワッシャを切り出した。
 パキスタンとかベトナム人のメカニックなら鋏で器用に切り出すところだ。私には彼らほどの器用さが無いので機械に頼る。

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2024年7月26日 (金)

Shenzhen is closer than Ibaraki.

07261_20240728071601  ハーネステープが無くなったのでMonotaroのヤツを注文してみた。「当日出荷」と書いて有ったけどほぼ1週間後に到着した。
 前回はストレートで買ったような記憶が有るので、こんな事なら千早のストレートまで行ってくれば良かったと後悔。

07262_20240728071601  それだけなら遅いなあ、次に無くなってもここでは注文せん。。。としか思わんけど、同じ日の遅い時間に注文した絶縁試験機の方が前日に到着した。
 色んな部分で「日本大丈夫か?」と思う事が増えている気がするけど、海外からの荷物に負けるって終わっとる気がする。
07263_20240728071601 これを買ったのは先日のベトナム人の動画に刺激を受けたから。彼は真面目に絶縁試験もして居たから。
 まあ彼の場合は200Vとかの機器もあるからと言う理由だとは思うけど、低電圧と思う機器でも逆起電力で思わぬ高電圧が印加されて居る時もあるし、私も100Vの機器とか太陽光関係は400-500Vの電圧を扱うので無視はいかん。
 彼は手回し式を使って居たのでヤフオクで検索してみたけど、使えそうなヤツは意外と高かったので中国製の新品にした。念のために出力電圧を測定したのが3枚目の画像。
 これは500Vの画像だけどリード線の±が逆に成って居る。昔のテスタのイメージだ。そういうルールでもあるのかも知れない。あとは一定の直流でも無いしギザギザ波形でも無い。なんか意味のありそうな無さそうな奇妙な波形をして居る。とは言っても正しく-500Vが出力されて居るので本物のメガーとして使えそうだ。

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2024年7月25日 (木)

nagging client.

07251_20240725211001  変なオッサンがレギュレータを作れと五月蠅いので適当にでっち上げた。
 これはポルシェなんかに使われて居る呼び水的な回路とか無くて、チャージランプとか考えなくても良い。さらにフィールドコイル励磁用の電源もIGスイッチ経由の物なので考え方も簡単。
07252_20240725211001 面倒くせえなあ・・・と思いながら作業していたら写真を取るのを忘れた。一気に完成だ。
 と言う事で、私は1日に10万円稼ぐ男なので相応の額の謝礼と引き換えに取りに来るように。

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2024年7月24日 (水)

Are red coils strong?

07241_20240725210201  ポルシェ356のDダイナモ。電気的には生きている様な測定結果だけどボロボロだ。
 一度は内部に色が塗ってあるようだけど、この時に紙テープに染み込むように塗ってあればもう少し違ったかもしれない。


07242_20240725210201  巻線は生きているので再利用。引き出し部の被覆とか細かいところは好感して巻き直し。




07243_20240725210201  新しいテープにまき直した状態。引出線も絶縁チューブを交換して短絡しないようになった。
 テープはガラステープを使って居る。糊の無いタイプを使って後でワニス含浸。


07244_20240725210201  ロータ側の手入れは未だだけど、取りあえず並べて見た。





07245_20240725210301  ブラシが無かったのでインチキブラシを使って居るけど、モータリング試験も発電試験もOK。見た目と違って比較的軽傷の作業だった。

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2024年7月23日 (火)

Universities in India

07231_20240724191001  東京のオバチャンから荷物が届いた。いつもの様に脈絡のない物が色々と詰まった箱が。
 今回の目玉は新一万円札クッキーかな?と思う。クッキーの表面に「10000円」とか渋沢栄一の顔とか印刷してあるのだけど、食べ物に爺さんの顔ってどうよ?と言う気もする。森高クッキーなら嬉しいけど。

07232_20240724191001  こっちはインド系の本を2冊。左は読みかけだけどこの手の本にしては面白く読めている。ほんの少し時代が古いけど現在と捉えても大きな違いは無い気がする。
 右はうちのインド嫁の出身校なので興味が湧いた。でも内容はネルー大学の事が主体では無くて、著者が留学中の事に絡めて南アジア全般の事が書いて有る本。こちらも私は興味深く読めたけど関係の無い人はそうでも無いと思う。
 息子によるとネルー大学は「昔の京大と吉田寮を足したような大学」らしいけど、この本の著者も同じような印象らしい。今はかなり変わっては居るらしいけど纏めれば「60年代の京大文系学部と吉田寮を九大伊都キャンパスの2倍の広さに展開した大学」みたい。
 ネット用語で簡単に言えば超巨大なパヨクの大学らしいので、極左の我が家に嫁に来たのは当然の成り行きかもしれない。

 そう言えばオンライン英会話で相手をしてくれているムンバイ大学の女の子。最終成績が出たと嬉しそうに話すので聞いて見ると9.48のA+らしい。「out of ten?」と聞いたらそうだというので驚く。
 話していて頭の良さそうな会話が心地よくて彼女を取っているけど、大学の成績もトップクラスの女の子だった訳だ。なんか凄いな。明日からは恥ずかしくない会話を心がけよう。

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2024年7月22日 (月)

Most of the stuff has been rebuilt.

07221_20240724105901  もう何ヶ月も前にちょっとだけ書いて居た930系のリヤブロアモータ。
 今までで一番酷い焼損状態だったけど、適切な部品が見つかったのでようやく最期の作業に着手。
 コンミュテータは新しいのに打ち替えた状態。これも中国から買った。中国通販は色々な物があって興味深いけど、同じ仕様と写真でも違う物が来たりするから怖いと言うか面白い(笑)。
 だからこれを探し当てるまでにも結構な苦労があった訳で、こう言うのをアップしたら確実に「○○のモータは修理出来ますか?」と言う問い合わせが来るけど、「症状に依っては何ヶ月もかかりますし何万円もかかりますけど良いですか?」が答えに成る事を理解して欲しい。
07222_20240724105901  色々な巻き方があるけど、これは2本の線を交互に巻いていく巻き方。
 スロットから出た部分の重なり方とか、重量バランスとかの面で好都合なんだろうと思う。


07223_20240724105901  ワニス硬化のやり方を変えた。回転させながら薄いワニスを塗り込み、同時にドライヤで暖めて垂れない程度に固めてしまう。
 表面にネチャネチャ感は有るけど垂れないまで固まったら、恒温炉に入れて最終的に硬化させるやり方。

07224_20240724105901  ロータの軸方向の寸法が短いので静バランスだけでも実用に成る。こう言うのに甘えてばかり居ずに、早く動バランスの機械を作ろうよ。



07225_20240724105901  このモータはブラシホルダも燃えていたので全部ゼロから製作した。馴染み運転の後で無負荷と有負荷のデータを取ったら完成。
 長かったけど次からはスムーズだ。

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2024年7月21日 (日)

I learnt from the Vietnamese.

07211_20240724101201  エナメル線の被覆を削る機械を買った。こんな物の存在すら知らなかったのだけど、モータの巻替え関係の動画を見ていたらベトナム人のオッサンが妙な機械を使っているのを見た。
 自作かな?と思って調べて見ると普通に売っている事が解り、値段も6,000円くらいだったので直ぐに注文したら直ぐに中国から到着した。
 このオッサンの動画は興味深い。パキスタン人の作業とは少し雰囲気が違っているけど、今の日本では失われたと言うか誰も知らないしやりたがらない作業をやって居る。
 作業内容だけではなく体型的に近い物が有って(笑)妙な親近感を覚えて居るのだけど、見れば見るほどなかなかのモンで感心しているし勉強に成る。
 大学の教科書的な本や電験の受験対策用に各種の資料があるけど、「重ね巻き」「波巻き」等の模式的な説明と理論的な数式などが中心で、修理や設計に使えるブラシの位置関係や巻線の取り回しに関しての記述を見つけるのは難しい。
 実際に物を設計したり修理するには、基本の理論とディテールの纏め方の両方が必要になって来る。そのディテールの部分が海外の資料や動画の中にしか見つからないのがウーンと感じるところだ。
07212_20240724101201  ホンダジェットやテスラの本を読むと、初期の段階で彼らは自分たちの手で作業しているのが解る。MRJの発表の度に感じた「彼らは模型飛行機すら作った事が無いんじゃ無いか?」と言う感想と真逆の事だ。メチャ頭の良い連中がディテールも把握している訳だから成功の確率は高かろう。
 航空機では無いけど某重工業では「ネジを締めた事とか無い」「オレは現地には行かない」と豪語する人が製鉄機械を設計するのを目の当たりにした。最近のボーイングがパッとしないのも、同じような人種が集まって「重要」な部分だけを処理して後は外注に出しているからかな?とか妄想する。
07213_20240724101201  話がずれたけど、これはなかなかの優れモンだ。線の途中を剥ぐような用途には使えないけど、末端を剥ぐ用途だと一瞬で綺麗に終わる。
 毎日はやってないけどたまに「仕事」として作業があるなら買っても良い工具だと思った。

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2024年7月20日 (土)

3pin CDI

07201_20240723213501  3ピンタイプのCDI。このタイプはポイント式のデスビと組み合わされる。CIDの場合はドエルタイプとか気にしないで良いから、設計的に楽と言えば楽なのかも。
 火が出ないという話だったけど確かに出ない。発振音はするので信号処理系の故障かサイリスタが死んだのか?。
07202_20240723213501  「リンク品」と書いた合格証が貼ってあるけど、中身を見る限りオリジナルのままで何も手を入れた感じがしない。部品も一緒だし半田付け部に変化が無い。
 まあいいや。今故障して居る事に変わりは無い。

07203_20240723213601  作業中の写真を取り忘れた。今回の主要因はメインコンデンサの容量抜けだった。無圧縮で5mmも火花を飛ばすことは出来なかったけど、もしかしたら手で触ったらパチッと来るくらいは能力が残って居たかも。
 トランスがガタガタしていたけど隙間のワニスが抜けただけでインダクタンスは正常だったので接着剤で固定して置いた。
 こちらは2000rpm相当のコンデンサ端子電圧。
07204_20240723213501  こちらは6000rpm相当のコンデンサ端子電圧。





07205  いつもの感じで完成した。

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2024年7月19日 (金)

Manufacture of crimping jigs.

07191_20240723200801  車種は聞いてないけど、形状からナローか930あたりの油量計。動作不良でセンサと表示部の両方が来たのは有りがたい。
 表示部は正常に動作している。



07192_20240723200801  数十Ωレベルが標準なのに、センサ部分の実測値はkΩのレベルで不安定。
 表面が凹オンの油で腐食というかコーティングされて居て原因箇所の特定が難しい。



07193_20240723200801  最終的にこの端子の取り出し部分が犯人で有ることが解った。





07194_20240723200801  カシメが緩んだと言うよりも間に入っている樹脂が痩せたんだろう。
 ここはポンチとかハンマが素直に入らない場所。変な格好のかしめ治具を作るのに大半の時間を費やした。


07195_20240723200801  組合わせ試験でもちゃんとフルスケール動く様に成って良かった。
 メータ側の十字コイルの断線だとうちでは処置できない。

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2024年7月18日 (木)

It looks different but functions the same.

07181_20240719083501  ポルシェ用のウインカーリレー。ヘラ製で丸いアルミ製の筐体に入って居るけど、端子配列も機能も四角いヤツと全く同じ。
 機能については先週くらいに書いた様に、ウインカー球の断線をインジケータ球の点滅具合を変える事でドライバーに知らせる仕組みに成って居る。
07182_20240719083501  単体でトラブルシューティングと修理をして行って、





07183_20240719083501  最期は総合的な試験をしたら完成。続くようなら試験機を作った方がスムーズに検査出来るけど、まあそこまでの事も無いかな。




07184_20240719083501  今日から電源装置を変更した。「日本スタビライザー工業」と言う知らん会社製造。電源スイッチとか強そうな感じがしたので買ってみた。CV-CCで18V-40Aとなかなかのスペック。
 モータとかCDIの試験に使うからか、うちの安定化電源は定期的に壊れてしまう。今はアマチュア無線用の12V-38Aを使って居るけど、これは定電流動作が出来ない事とシリーズ電源なので低電圧域で電流が出せない。
 さて、これは長持ちするだろうか?。

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2024年7月17日 (水)

Toyota Sports 800

07171_20240719080201  トヨタスポーツ800のフロントウインカーらしい。私は今までに1回も自民党に投票したことが無くて、1台もトヨタ車を買った事が無いパヨクと呼ばれる人間だけど(笑)、唯一所有しても良いかな?と思うトヨタ車がこれ。
 前向きな気持ちの大半は可愛らしいデザインに依る物だけど、浮谷東次郎の「がむしゃら1500km」とか読んだことがあるので、彼の影響も少しは有るかも知れない。
07172_20240719080201  ケーブルが根元から切れてしまって居る。そして後ろのブラケットは取り外し時に崩壊したらしい。




07173_20240719080201  適当に溶接してでっち上げたけど、後ろのブラケットの高さが良く解らん。近所の人なのでダメなら切って作り直そう。




07174_20240719080201  この車は自分で再塗装中らしいので、溶接で傷んだ表面塗装は自分でやって貰う予定。電球はダブル球だったのでスモールと兼用のようだ。

 トヨタのネガティブなニュースが続く。今までは気に入らん会社のよそ事だったけど、先月から次男がファイナンシャル部門で働き出したので人ごとでは無い。
 まあ大きくて内部留保もデカい会社だから10年以内にヤバくなる事は無かろう。キントの次のインチキ臭い商品の仕事を2-3年やって次の会社に移るんじゃ無いか?と思うけど嫁さんは不安だろう。
 いやそうでもないか。私が「会社辞めた、会社作る」と言ったときにうちの嫁さんは「ふーん」としか言わなかったから、彼のインド嫁は何とも思わんどころか祝福するかもしれん。

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2024年7月16日 (火)

Is an atrophying mindset keeping Japan stagnant?

07162_20240719071301  巻替えたダイナモとセットで来ていた半導体式のレギュレータ。来た時の試験でえらく電圧降下というかVbe?的な電圧の残り方をするのが気に成っていた。
 色々な目的や考え方に応じて対応は違う。この場合は違う回路構成になってもおかしくない。でもこの回路はB+からNPNのトランジスタを使ってF端子を駆動する構成に成って居て私的にはうーんと言う感じ。最終的にこっちも作業してくれと言う話に成ったので内部をやり替える事にした。
07163_20240719071301  オリジナルの基板を撤去して大物部品を配置していく。いつもの様に放熱面に直接配置するやり方で。
 製作効率は低いけど、放熱性と耐震性は段違いにこちらの方が高い。単品製作ならこのやり方の方が良いと思っている。

07164_20240719071301  全体を組んだ後で総合試験。
 半導体式で-側制御の時は簡単な回路になるけど、+側制御の時はかなり複雑な回路になる。-側制御と同等の回路を考えて居るけどいまだ実現出来て居ない。


07161_20240719071301  これは今回の作業にあたり「フィアット500」関連を検索していたときの画面。ふと気に成って目が止まってしまった。
 本当に「皆さん」はこんな事を検索しているんだろうか?。グーグル様だから最終的に「ヤリスが最適解」的な広告の一環なんだろうか?。色々考えるけど、どっちにしても終わっとるなあ・・・としか思えないこの気持ちを何とかして欲しい(笑)。

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2024年7月15日 (月)

Two diodes are dead.

07151_20240717090901  ロータリーエンジンの最初の車、マツダのコスモスポーツのオルタネータとレギュレータらしい。
 時代が古いと電装品が少ないからか発電機も小さい。もしかしてエアコンも無かったのかも?。

07152_20240717090901  フィールドコイルに強制的に給電しても発電しないし、電流も殆ど流れない。分解してみるとスリップリングが銀色。
 エーッ?と思ったけど色々調べて見ると日立技報みたいなヤツに「銅、黄銅、鉄、SUS、銅にニッケルメッキ」の例があった。光沢的にSUSかな?と思ったけど、もしかしてニッケルメッキだったら困るので旋盤では削らずに紙やすりで磨くだけにした。
07153_20240717090901  ブラシも減っていたので新しくして試験したら発電はしはじめた。でも波形がおかしい。
 三相交流をブリッジ整流しているのだから小さな山が連なった波形になるべき。こうなるという事はダイオードが2個くらいオープンモードで死んで居るのかな?と言う感じ。
 この手のトラブルは電圧計だけでは見つけにくいので、安物でもオシロが有った方が良いと思う。
07154_20240717090901  再度分解して行ってダイオードボードを取り出した。巻線の中間点は取り出して有るけどダイオードは6個しかない。
 単体で試験していくと予想通りに2個がオープンモードで死んで居た。


07155_20240717090901  残った1個も負荷がかかっていたと思われるので3個交換する事にする。
 ベースの板は半田付けの必要があったからか鉄で出来て居る。銅の方が半田付け性も放熱性も良いけど値段が高いから鉄なんだろう。

07156_20240717090901  手持ちの中で近い形状を探したら定格が倍以上のやつしか無かった。でも干渉せずに装着出来るので今回はこれをボーリングした穴に圧入で取り付ける。



07157_20240717090901  完成後の波形はこんな感じで教科書通りの三相交流を全波整流した波形になった。





07158  レギュレータは電圧がずれて居たので調整の必要があった。調整をしていくけど何か変。以前にGT380のレギュレータで感じたような中間領域が無くてリレー的に動作する感じが有る。
 GT380の時ほど酷く無いので少しインチキ修正をしながら作業をしたけど、妙に新しい見た目から想像してしまうのは今風の出来の悪いリプロ品かも?と言う疑惑。
 旧車に取って良い世の中なのか悪い世の中なのか解らんね。

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2024年7月14日 (日)

sounds good

07141_20240715094301  ロータを巻替えたDCダイナモ、フィールドコイル側も結構ボロボロなので外す事にした。
 界磁鉄心を固定しているサラビスは取れにくいのだけど、コイツはさらにタガネでカシメまでして有ってさらに苦労した。こういう時は頭に血が上っている事も有って写真が無い。

07142_20240715094301  絶縁テープと取り出しの線は交換したけど巻線は生きていたのでそのまま利用した。





07143_20240715094301  全てを組立てるとこんな感じ。今は在庫して居るこのサイズの絶縁チューブが赤なので少し派手かな?。まあカバーが付くと思うので見えないはず。



07144_20240715094301  まずはモータリング試験したらイマイチ感が漂う。巻き方を間違えたか?と思ったけど、よく見たらブラシが変な減り方をしていた。
 コンミュテータは全くと言って良いほど減って無かったので、このブラシは別のヤツから外してきたのだと思う。若しくは逆にロータが別のところから来て居るか。
 ブラシは残量が有ったので正しく研磨し直して装着したらOK。しばらく馴染み運転して様子をみて、最期に軸を回して発電試験したら完成。
 結構時間がかかったけど、この時代のロータ側巻き替えを経験できたのは良かった。

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2024年7月13日 (土)

It doesn't growl anymore.

07131_20240713212701  昨日の続きでダイナモの巻替え。白い絶縁用のファイバー紙はパキスタン人の様に鋏で切った。
 色々なやり方が有るみたいだけど、長目に作って線を巻くときのガイドにして、最終的に短く切って溝の中に納めるやり方が楽な気がしている。
07132_20240713212701  巻き方は簡単だけどコンミュテータとの接続が面倒臭いやり方だった。全部を宙ぶらりんで巻き終わった後で、順に正しい位置に接続していく事に成る。
 トータルで考えると長ーい線を1本物として巻いていくよりも、このやり方の様に短い線を24本用意して巻く方が線の取り回しは楽な気がする。
07133_20240713212701  全く唸らない。素晴らしい・・・と言う程の事は無くて「普通」だ。
 あとは簡単に組み直して動作を確認し、OKならワニス処理をしたらおしまい。
 このダイナモは界磁コイルの保護テープもボロボロなので、最低でもテープの巻替えはした方が良さそうだ。
 こっちは界磁鉄心を止めて居るでっかいサラビスさえ外れれば、そんなに面倒な作業じゃ無い。

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2024年7月12日 (金)

It is growling.

07121_20240713182201  昨日書いていたDCダイナモ。モータリング試験が明らかに可笑しいので分解してロータ単体を試験した。
 グローラに載せたら教科書通りに「グウォーン」と唸って鉄片を吸い付ける箇所が複数有る。
 テスターで絶縁を測定しても100kΩレベルなので、内部の絶縁紙とか巻線の皮膜がダメに成っている事が確定した。
07122_20240713182201  古いからか、幸いにもダイナミックバランスが取って無いロータだった事も有り、今回は巻替える事になった。
 初めてやるから慎重に巻き方をメモしながら解していく必要がある。


07123_20240713182201  2本の線を束にして巻いて有った。それぞれが2倍の数あるコンミュテータに繋がって居る。
 コンミュテータの絶縁は雲母みたいだ。雲母なら心置きなく半田作業が出来る。


07124_20240713182201  巻線もボロボロだったけど、スロット内の絶縁紙もボロボロだった。





07125_20240713182201  裸になったところで記念撮影。この手の作業は汚れたクルタパジャマにサンダル履きでやると上手に出来る(笑)。
 クルタパジャマは1着あるけど、儀式用の上等なヤツなので作業に使うわけには行かん。

07126_20240713182301  パキスタンの整備工なら鋏で器用に切り出すと思うけど、私にはそんな技術は無いのでレーザーカッタの力を借りた。
 上手に巻けるだろうか?。

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2024年7月11日 (木)

Sometimes it rotates, sometimes it does not.

07111_20240712103201  昨日の新しそうなオルタネータに比べて、誰が見ても「部品が出ないかも?」と感じる時代のDCダイナモ。
 まずはモータリングテストをしてみるとゴツゴツした感じで回る。詳細に見て行くと入力軸が特定の角度ならOKだけど別の角度だと回転しない事が解って来た。
 これはコンミュテータかロータ巻線の一部に不具合がある時の典型的な症状だ。コンミュテータは見た目的に綺麗なのでロータ巻線かもしれない。
 ロータ巻線の巻替えは動バランスを取る機械が出来て無いので、仕事としては受けてないけど将来的な課題として出来る様に成れば作業の幅が広がる。
07112_20240712103201  レギュレータは電子式が付いていた。オリジナルは壊れてしまったのかもしれない。
 制御方式はダイナモもレギュレータもフィールドコイルの+側を制御する方式で合っている。時々これすら合っていない事が有るので必ず確認が必要だったりする。
 制御自体も定性的には正しいけど、フィールドコイル電流を制御する部分に少し疑問が。それは「全力発電命令」にしても0.5Vくらい電圧が残ってしまう事。もしトランジスタのCE間なら0.1V以下になりそうなモンだし、FETなら今回の試験電流だともっと電圧降下は低いはず。
 回路を見てないので不調なのかそういうモンなのか解らんけど、低回転時の立ち上がりが悪くなる方向なのは事実だ。ボチボチ見ていこう。

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2024年7月10日 (水)

How do you solder to aluminum?

07101_20240712101201  良く解らん車のオルタネータ。軽自動車クラスに見えるけどポルシェ屋さん経由の物なので変な外車かな?。
 発電不良で外から測定して見ても何か変な感じで良く解らん。正常では無い事は明らかなので分解したいけど、ダイオードもレギュレータもブラシも外からアクセスできない構造になって居る。もうオルタネータなんて一つの部品でしか無くて、修理とかする思想は無くなりつつあるのかもしれない。
07103_20240712101201  分解しただけではダメで、接続してある各部の半田を外して行かないと前に進まない。
 確実にこの設計者は修理とかメンテナンスを除外して設計している。



07102_20240712101201  長ナットの長さ不足を補うために、下に大径の薄いナットがスペーサとして入れて有る。
 これは流石にメーカではやらんだろう。ベアリングもスリップリングもブラシも新品同様だけど、何らかの手が入ったリビルト品なのかな?。
 良く解らんリビルト品では今までに何回か痛い目というか訳が解らん状態に会っているので良い印象は無い。この時点で気持ちが少し萎える。
07104_20240712101201  ダイオードボードの絶縁樹脂が溶けている。





07105  ダイオードは車両用で見慣れた丸い圧入タイプでは無くて電子部品に良く有る様な形状。
 ただ整列が乱れているというか、放熱器にちゃんと付いて無いのが気に成る。


07106  2番目はハッキリとずれて居る。左端は完全に剥がれて居て、足の半田を取ったらポロッと外れた。他もちゃんと付いている保障は無い。
 放熱器はアルミみたい。ダイオードの放熱面は銅にメッキに見える。どうやって半田付け?して有るんだろう。
 興味は有るけど仕事としてやるには時間がかかりすぎるしリスクが有り過ぎる。新品取ったらどうでしょう?的な返事を出していたら物が無いから現物修理してくれと帰って来た。
 ハハハ、新品が出るならそっちを注文するよね。困ったねえ(笑)。

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2024年7月 9日 (火)

China's momentum

07091_20240711213001  この写真は以前に掲載した気がするけど、メカポンか何か用の電動燃料ポンプのロータ。
 コンミュテータの摩耗が酷すぎて旋盤の修正では追いつかなかったヤツ。コンミュテータが来たので交換作業を開始。

07092_20240711213101  買ったのは皆大好き中国。一部の人は大嫌いだけど、中国でしか売ってないんだから文句があるなら売っている日本の店を教えて欲しい。
 こないだ見たアメリカ人のYouTubeでもそんな事を言っていた。彼は自作モータのロータに使う型抜きされた電磁鋼板が欲しかったけど、結局中国の業者にオーダーする事に成った。
 アメリカ人がこんな事を言うのは意外だったけど、アメリカの変な事をする勢いが落ちて来たのかもしれない。スペースXだけは良いけどボーイングの宇宙船は帰って来れ無いし。。。
07093_20240711213101  専用品じゃ無いので追加工は必要だけど、ゼロから作れと言われたら無理なのでありがたい。




07094_20240711213001  廻りをガソリンが流れるからか整流覆いが付く。良い感じに復活できた。





07095_20240711213001  まずは吐出状態と漏れの確認をする。良い感じなので次は吐出量とリリーフバルブの測定をしたら完成。
 

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2024年7月 8日 (月)

Photos of the work in progress

07081_20240711200701  昨日のモータ。出力軸には弾性カップリング用のフランジが取り付けられて居る。
 このフランジの取付面はテーパでセレーションが切ってある。そう、車のワイパーアームみたいに。


07082_20240711200701  最初の話では車のワイパーモータという話が有ったけど、停止位置用の線も出て無かったので違うと思っていた。でも中には停止位置用と思われる接点も有るので車用で間違い無さそうだ。
 と言う事は連続定格のモータと思われるけど、それはあくまでも最高効率点付近の定格出力での話だ。
07083_20240711200701  普通に分解して行って軸受とかコンミュテータの手入れをしていく。
 ブラシはまだ十分に残って居た。車のワイパーに比べたら使用頻度は低いからだろう。



07084_20240711200701  ウォームはPOMみたいな感じのエンジニアリングプラスチック製。滑りもある様なこの手の部品には樹脂が良いんだろう。
 50年以上も使う様な想定だと金属じゃ無いと割れたりしそうだけど。

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2024年7月 7日 (日)

I think that is overload for him.

07071_20240711191601  先日見に行って来てインチキの応急修理をして来た曳航索巻取り装置。そのモータだけがやってきた、特性の把握と手入れの為に。
 一応現地でも測定はしたけど、モータの手入れをするタイミングでもう少し把握して置き、将来の修理とか入れ替えに備えようという話。

07072_20240711191601  飛行中に測定する事は出来なかったけど、地上で滑っているというクラッチを滑らせながら測定したデータでは、こんなに小さなモータなのに15Aも食っていた。しかもモータ端子電圧は8.5Vまで電圧降下して居た。
 今までやってきた自動車用補機モータのサイズ感から考えると15Aは過大だと思うし、8.5Vまで電圧降下して居るのは機内配線の容量的にも15Aは想定されて居ない気がした。
07073_20240711191601  今回モータ単体を見て行くと、BOSCHの減速機付き汎用モータでCHPと言うシリーズらしい事が解った。実物の観察と測定から減速比は69:1、最高回転数は出力軸で124rpm、拘束電流は22Aと成った。いずれも12V印加時で。
 拘束トルクは壊しそうで測定して無いけど、これらのデータを元に適当な特性図を書いたらこんな感じ。
 現地試験の15Aを入れたら最高効率点どころか最大出力点よりも過負荷側にある事が解る。実際にはこの15Aは端子電圧が8.5Vの時なので現実はもっと過負荷側であると想像出来る。
07074_20240711191601  試しに減速比を3割くらい大きくしてみた特性図を書いたらこんな感じで、同じ軸トルクの時の電流が12Aくらいまで減るし効率も良い位置に移動する事が解る。
 このグラフと前記の電圧降下を考慮すると5割くらい低速高トルク化した方が良さそうな感じ。
 実際にはBOSCHにはこのケースで100:1とかの大減速比は無いし界磁は永久磁石で弄れないので、ロータ巻線を細いのに巻替えるか中国製の互換品から探すしか無いのかな?と言うのが今回の結論。

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2024年7月 6日 (土)

It is not level.

07061_20240710081301  1-2年前に妙な凹凸を修正した裏の通路。繰り返される大雨ででっかい水たまりが出来てしまう事が判明。要は素人左官の作業が悪くて水勾配どころか水平ですら無かったという話。
 最初は雨漏りかと思ったけど、大雨の間に状態を見ると雨漏りは数滴程度で大半は樋から溢れた水しぶきと、向こう側の土地から流れてくる水が側溝を濾して浸入してくるのが解った。
07062_20240710081301  側溝の水をこちらに流さないために、まずは側溝の蓋をグレーチングに変更した。U字溝の上にピッタリ載るタイプはナフコでも売って居るけど、今回欲しいのはコンクリの蓋と同じ形状のヤツ。実店舗では見つけられなかったのでMonotaroで注文した。
 次はへこんで居た場所にコンクリとモルタルを塗っていく作業。最初の1回目は作業手順を考えずにやったので奥の方に手が届かなくなり、素人でも解る程度の平坦度でしか仕上がらなかった。
07063_20240710081301  夏なので翌日には乗れる程度に硬化したので、次はへこんで居る場所に2回目のモルタル塗り。結果は・・・うーん(笑)。
 まあ素人がやるんだからこんなモンでしょう。この上から全面にモルタルを塗ると良さそうな感じがするけど、コンクリートミキサーは売って処分してしまったので手練りではキツいなあと考え中。

 こんな作業をして帰って来るとテレビが「エアコンを点けて下さい!」と繰り返えす。数年前に比べると少しは配慮された言い方に変わっては来たけど、この手の声を聞く度に「全ての人が部屋の中で仕事しているわけじゃ無いんだよ。」と言う気分に成る。
 エアコンエアコン言う割に、事故が何回起こっても運動会は6月にしたがるしオリンピックも真夏にやりたがる。決める人たちはエアコンの効いた部屋でしか生きたことが無いから、実際の感覚を知らないんじゃ無いか?とさえ思う。
 エアコンの有る教室が増えて来て居るのに、昔よりも暑くなった今の時代に昔よりも暑い季節に子供を外で集団行動させる。直ぐに倒れるに決まっとるし弱い個体は死ぬ事も有るわ。
 水分補給を十分に行うように指示を出させよう。必要な対策は何か有識者に(部屋の中で)決めさせよう。諸事情から時期は動かせないから現場の対応が重要だ。。。まあ、エアコンの件以外でも同じような事が一杯有るな(笑)。

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2024年7月 5日 (金)

How do Narrow Porsche's Blinkers work?

07051_20240710065701  ナローポルシェのウインカーリレーを修理したり、車体に装着してアーダコーダやったので纏め的な事を書いておきたいと思う。
 この話は「49」「49a」「C」「31」の4端子が出て居るウインカーリレーに関して、基本的な内部構造と車体全体の電流の流れを示した物で、全リレー式で書いて居るけど電流検出を半導体でやって居るタイプも基本的な考え方は同じ。
 RとLが逆のように思える奇妙な配線はウインカー球切れをドライバーに知らせる為の苦肉の策。日本でも同様の法令が有ったと思うけど、ドイツにも有るみたいだ。
 基本配線図でインジケータの接続が逆のように見えるけどこれで正常。古い車なので逆に接続して別のリレーを付けたりの改造がされている場合もあるかもしれん。
 リレー中の右下のリレーはメインの電流をオンオフするリレーで、このリレーの駆動は半導体回路に依って一定の周波数で駆動される。球切れしても早くは成らない。
 左上のリレーは回路電流の検出用で、前と後ろの電球に規定の電流が流れるとオンに成る。オンに成ると「C」端子に同じ位相の12Vが出てくる。
 もしどちらかの玉が切れたり接触不良が起こって電流が少なくなると、左上のリレーは動作しないので「C」端子には12Vが出て来ない。「49a」端子には普通通りに断続的な12Vが出てくる。同じ周波数で。
07052_20240710065701  ここまで来たら次は通常の動作を見てみたい。例として右にウインカーを出した場合。
 赤い線が12Vが来ている線で、緑が0Vが来ている・・・と言うと言葉が変だけど負荷のGND側の電気の流れを示して居るとでも理解して貰ったら解るかもしれない。
 前と後ろのウインカーがチカチカして、それと同じタイミングでインジケータにも12Vがチカチカ入力される。しかし「L」のインジケータは「49a」端子と「C」端子の両方から12Vが印加されるので点灯されない。ちょうどチャージランプが消える仕組みと同じ。
 対して反対に接続されて居るように見える「R」のインジケータだけど、この電球の片側には「49a」端子から12Vが印加されて居る。そして反対側は車体の点灯しない側のウインカー球に繋がって居る。
 ここで電球のワット数を考えて見ると、インジケータ球は3.4Wとかそんな程度に対してウインカー球は21Wとか23Wも有ってさらに並列接続されて居る。その為にインジケータ球は普通に近い感じで点灯するけどウインカー球は見えるほど点灯しない。
 結果として指示器を出した側のインジケータ球がチカチカ同じタイミングで点滅する事に成る。
07053_20240710065701  次は右にウインカーを出して居るけど右後ろの球が切れて居る場合。
 前と同様なので回路中の電流を追っかけて貰うと動作が解ると思うけど、今度は「C」端子に12Vが出て来ない。その為に起こる変化は。。。
 「L」側インジケータ球に「49a」から来た12Vが印加されると直列に繋がって居る「R」側インジケータ球を経由して車体左側のウインカー球へ電流が流れる。すると正常時と同じ理屈で「R」と「L」の両方のインジケータ球が点滅する事に成る。

 全体の動作としては、球切れが無ければ普通の動作をする。もし球切れとか接触不良が有って消費電流が少なくなると、両方のインジケータ球が同時にチカチカしてドライバーに異常を知らせる仕組みになって居る。
 今回の作業では車体に付けたら最初のチカッだけは正規のインジケータが点滅するけど、2回目以降は両方のインジケータが点滅した。これの意味することは電流値が既定値ギリギリと言う事。
 電球の消費電流は冷えているときが一番大きくて突入電流が問題になるくらい。今回は突入電流だと正規の動作をするけど、フィラメントが暖まってくると電流が減って異常時の動作になってしまって居た訳。
 外からみてウインカーは正常に動作していたけど、後ろは接触不良で最初は点滅して居なかった事から想像すると全体に接触不良などで電流がギリギリの状態なのだと思われた。
 正しくは全部の接触不良を治すべきだけど、見た目は点滅して居る。そこで別に修理して居た電流検出を半導体で行うタイプのリレーに交換して見た所、こちらだと正常に動作した。半導体式の方が閾値が少し低めなのだと思われる。
 こんな感じで長くなったけど、日本語でも英語でもあまり見かけない話なのでダラダラと書いてみたしだい。

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2024年7月 2日 (火)

TOKYO-TO DOJO-TO

07021_20240703192601 最近はあまり本のことを書いて無かったので今回図書館から借りてきた本のことでも。
 オンライン英会話のデイリーニュースという教材で、「AIを使った小説が日本の名誉ある賞を受賞した」的なヤツが有った。そう言えば一時期話題になっていたな・・・と思って借りて来たのが右の「東京都同情塔」。
 アマゾンのレビューでは意見が分かれている本だけど、私は面白くて読みやすいと感じて一気に読んでしまった。反対に村上春樹とかは評価が高いけど私は読みにくい気がする。まあ人それぞれで面白い。
 この本を読んで思い出したけど、やっぱりザハ案で行っておけば今の日本がもう少し元気だった様な気がする。この本と関係無く思うのは皇太子が柏原芳恵と結婚して居れば、子供も5人くらい生まれて跡継ぎ問題も起こらず、公務も華やいだ雰囲気で失われた30年も無かったんじゃ無いか・・・とか妄想。

 左もオンライン英会話絡みの本で、ムスリムの先生と話すことが多く成ったのでイスラム教の知識でも仕入れて置こうと思って借りた本。
 昨日は若いフィリピーナと話すと書いたけど、最近はフィリピン人教師の質が落ちてきた気がして話しが面白く無い。対ペソでも円は弱くなり続けて居るので、良い先生は他の仕事に逃げて行っている可能性が高い。聞く話しも韓国への出稼ぎが人気らしいし。
 そのせいも有って最近のお気に入り先生はインドのムンバイ大学大学院でITを学ぶ女の子と、パキスタンの歯医者の卵の女の子。偶然だけど二人ともムスリムだ。
 興味深いのはパキスタンの歯医者の方。パキスタンだとマララさんとか思い浮かべて、ヒジャブ被せられて家に閉じ込められ、世の中の事も知らずに皿洗いばかりさせられているイメージが有った。でも彼女からはそんな雰囲気は微塵も感じられない。
 まずは大学まで進学して居る事から十分な教育を受けている事が解るし、インスタにはパキスタントラックとは別世界の映像が並ぶ。カフェの中ではヒジャブを被って居ない写真も多数ある。ただ男の子と一緒の写真は無いのと、ヘソを出すような服装は無くて全てがパンジャビドレスみたいなヤツ。
 彼女たちともう少し深い話をするためにも、英語の能力をもっと向上させたいモンだ。

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2024年7月 1日 (月)

I discovered some old photographs.

07011_20240702230401  部屋を整理せな行かんなあ・・・と思って少しずつ物を捨てたり整理したりして居るけど全然進まない。
 古い写真はスキャンして、現像した紙は処分するようにして居るけど、面白い写真が出て来てしばらく見入ってしまった。
 写真に写っているのはフィリピーナの二人。ダンサーとして来日していた彼女たちを工藤が連れて来たので一緒にヨットに乗って遊んだときのヤツ。


07012_20240702230401  工藤のお爺ちゃんあたりが元締めだったから連れてきたのかな(笑)とか思ったけど、何時も彼は否定するから違うんだろう。
 彼女たちは幼く見えるけど、今から42年くらい前の写真なので当時16歳としても今は58歳。20歳ならすでに62歳のお婆ちゃんだ。
 オンライン英会話の先生は基本的に若いフィリピーナが多いけど、時々50代60代のお婆ちゃんも居る。その中の一定数は日本語が少し解ったりするので、こんな感じで来日して働いて居たのかな?と思う時がある。
07013_20240702230401  どこから来たのか聞けば良かった。もしかしたら「セブ」とか「ダバオ」とか言ったのかも知れんけど、気持ちはそんな所には無かった(笑)ので記憶には残ってない。
 この年になってフィリピーナと英会話の練習をしたりしているのも、こう言う体験が潜在意識の中で後押しして居るのかもしれない。
 今度60歳くらいのお婆ちゃん先生に当たったら見せてみよう。「私もこうやって働きに行ったのよ」と話が盛り上がるかも知れない。
 彼女たちに取って嫌な思い出じゃ無ければ良いけど。

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