The corrosiveness of the electrolyte is terrible.
拷問の日々が終わって一息ついたのでブログでも書いてみようと思い始めた。もう年だから人生頑張らんのだ。
纏めてゴロゴロっとやってきた964のリヤスポイラーユニット。新旧の2種類があるけどそのうちの1台は私が作業したヤツの再修理みたいだ。
再修理は作業者としてかなり恥ずかしい事で本来なら有ってはいかんし出来るだけ避けたい。でも私は100%の人間じゃ無いので時々こういうことが有る。修理の神様ごめんなさい。
新旧の2種類有るけど再修理は旧型の方。こちらはOPアンプとCR充放電回路を使ったゴリゴリのアナログ回路。そこに使われて居る電解コンデンサが液漏れして基板などをダメにするのが定番の故障。
電解コンデンサも正常だし剥げてしまったパターンも修理出来ていた。でも動作は可笑しい。調べて行くと抵抗値が可笑しい事が解ったので外してみると集合抵抗が崩壊してしまった。
この手の集合抵抗はセラミック基板?の上に複数の抵抗が印刷的に形成されていて、それに電極としてU型の金具が取り付けられて居て、その上をエポキシか何か知らんけど樹脂で固めて有る構造。
半田を外して居るとその樹脂とU型の金具がモロッと取れてしまう。電解液がプリント基板から電極を伝わって樹脂の中に入り、U型の接触子辺りまで到達して内側から崩壊させている感じ。
1kΩとか4.7kΩ辺りの集合抵抗なら今でも容易に入手出来るけど、これは前に書いた様にCRの充放電回路用なので100kΩレベルの高抵抗。しかも7素子という意味不明さ。0番から7番までで8素子でしょう?とか、コモンピンがあるから8素子だよ!とか言う間違いでは無い。1本のコモン端子と「7」本の出力端子があるタイプ。
こんな集合抵抗を今の時代に探すとか至難の業だ。8素子は見つかるかもしれんけど、スペース的に装着は難しい。仕方無いから1/6Wの抵抗を7本並べてインチキ集合抵抗を作った。
このユニットの基板修理はかなり面倒だし今回の様な問題が起こるとなると修理がどこまで信頼できるか解らん。将来的には基板から全部起してゼロから再生するのが良いかもしれない。
取りあえず今は人生に前向きな気分だ。
| 固定リンク
コメント