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2024年6月

2024年6月30日 (日)

I prefer analogue indicators.

06301_20240701202801  ポルシェ930用のDME試験機というか車体側の全機能をエミュレートする機械。
 これの回転数表示はデジタルタコメータを使って居たけど、イマイチ雰囲気が出ないのと加減速した時の視認性が悪かった。


06302_20240701202801  そこでアナログのタコメータに交換して見たのがこの画像。いかにも建て増しのちぐはぐ感が有るけど、視認性も雰囲気も良くなって試験が楽しくなりそう。
 中国製の安物だけどステッピングモータ式なので渦電流式みたいに直線性が悪いなどの問題は無いと思う。
 ただ心配なのは起動時のゼロ点合わせ動作で、エンドにぶち当てる時にトルクというか実際は電流を低減させて居ないみたいでガンガン当たる。いつか軸と針がずれてしまうんじゃ無いかと心配に成るくらい。
 まあずれたら直ぐに解るから良いと言えば良いけど。。。

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2024年6月29日 (土)

Why are they fussy about "d"B?

06291_20240701191901  NanoVNAを使って交流というか高周波関係の理解を深める為に基本的な測定をしている。手始めに2種類の抵抗のS11特性を測定した。
 まず最初はキャリブレーションに使った50Ωの抵抗。これでキャリブレートしたんだから当然の様に「ピッタリと50Ωの抵抗で、コンデンサ的でもコイル的でもありません。」と言った結果が出るはず。
06292_20240701191901  機械屋の私に取ってスミスチャートは難解だけど、右向き軸に普通の抵抗、下向き軸にコンデンサ起因の抵抗、上向き軸にコイル起因の抵抗を取り、無限大に関しては何が起因でも電気が流れないのは同じだから一つに纏めてしまえ・・・とぐいっと変形させたグラフだと理解して居る。
 そういう目で見ると横軸の中央、すなわち50Ωの位置にまとまって居るのは綺麗な純抵抗のデータだと解る。
 S11に関しての理解は1番ポートから出て行くエネルギと、1番ポートに入ってくるエネルギの比率を測定したものであり、このグラフのLogMagはその比率を対数で表して居る。
 こんな感じに書いてくれれば私でも直ぐに理解出来たのに、電気屋さんの頭の中は少し違う様で「電力の比率のlogを10倍した物がデシベル」とか「電圧の比率は20倍してデシベルに成ります」とか書かれて居るし、リターンロスと書いて有るのにマイナス表記とか・・・色々と訳が解らん様に成った。まあ最終的に何となく解った様な気分に成っているから良いや。
 今回の測定では周波数が低いところでは小数点が6-7個並ぶくらい極小の反射で、周波数が高くなってもゼロが3-4個並ぶくらいの反射でしか無い事が解る。具体的には1出して0.0001反射で戻ってくる感じか。
06293_20240701191901  比較として47Ωのカーボン抵抗も測定して見た。ここまでリード線を長く使う事なんか無いと思うけど、基板の裏で配線としてグリグリ曲げて使うと全長を使ってしまう事も有ったりする。
 私の作る回路は1.5GHzとか縁が無いけど、デジタル回路は多いので信号の立ち上がりは急峻。急峻な立ち上がりをフーリエ変換すれば多数の高周波成分が含まれて居る訳で、低クロックのデジタル回路であっても高周波的な挙動を何となく把握しておくのは無意味では無いと思う。
06294_20240701191901  こっちのスミスチャートはハッキリと点じゃない。50Ωよりも少しゼロに近い所をスタートして、上方向に半円を描いている。これは抵抗とコイルが直列接続された時のカーブその物だ。直交座標で考えると47Ωの点から上方向に直線でコイルっぽさの抵抗が増えていって居る状態。
 S11の方も全然違っていて、こちらは周波数が高くなると対数で0に近い所、すなわち比率で言うと1/1だから100%に近い量が戻って来ている事が読み取れる。
 今回の測定だけでも十分に興味深い挙動を観察する事が出来た。これだけでも5,700円の価値は有ると思う。私くらい出来の悪い電気系の学生はNanoVNAを買うべきだ。

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2024年6月28日 (金)

Koreans may be more mature than the Japanese.

06284_20240628223301 インドに行っても人生は変わらなかったけど英語に関する考え方は変わった。その流れの中で暇な時間が有るとYouTubeで英語の「何か」を見ている。
 耳だけでは無理なので字幕が有るヤツで、さらに長いのも無理なのでショートのヤツ。そういうのを見ていたら面白いのが流れて来た。
 在日韓国人なのか純粋の韓国人なのか、もしかして日本人なのか知らんけど、韓国下げとでも言える動画をアップしている女性がいた
 内容は韓国と日本に共通するネガティブというか見直した方が良い内容を羅列した物で、以前に書いた「腐った儒教精神」を思い起こさせる両国に関連した内容。そして最期は「私はもう二度と韓国には住まない」と終わる。
 コメントが2万件以上も付いているのを見て、やっぱり炎上するわな・・・と思いながらコメントを読んでいって驚いた。

 私の思う炎上は極めて今の日本のネット社会を反映した物で「日本よりはマシ」「日帝の生き残りか?」「嫌なら日本に帰れ!」的な物を想像して居たから。
 ところが私の予想に反して「まさにその通り」「我が国のそういう部分は悲しいね」的なコメントが並んで居てかなり驚いた。
 これだけを見ると明らかに韓国の方が日本よりも大人だ。個人GDPが抜かれたのもさもありなんと言う気持ちに成るし、周辺国を馬鹿にして「ニッポン凄い」の精神的オナニーを繰り返す国の将来は暗い気がしてくる。
 ただこれは英語でのコミュニケーションの場。韓国人の平均よりもリベラルでグローバルな視野を持った人が多い可能性は高い。ハングルだけのコテコテの場も見てみたいけど私はハングルはわからん。

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Each thing has its own solution.

06281_20240628222201  ポルシェ356だと思うけど6V用のリレーを改造する仕事。6V仕様を12V仕様にしたいらしい。
 こう言う怪しいインチキ作業はやる所が少ないので(笑)、おのずと怪しい会社に仕事が回ってくる。

06282_20240628222201  中には1個のリレーが入っていて、NCとNOの2個の接点があった。巻線は切れて居なくてキッチリと6V用として適正な電圧で動作して居た。
 12V化と言っても色々なやり方があるし色々なやり方をしてきた。どれが正しいとか言う話では無くて、その状況に応じた一番間違いの少ない方法を選ぶだけかな?と思う。
06283_20240628222201  巻替え、リレーの入れ替え、電子回路の追加、色々とやり方は有るけど今回は巻線の電流が少なかった事とスペースが何とか成りそうだったので抵抗を内蔵する事にした。
 改造後に試験したけど発熱は問題無い。こう言う部分は電気だと計算通りに行くので好ましいと思う部分だ。

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2024年6月27日 (木)

Confirm the phases of voltage and current.

06271_20240627211901 NanoVNAで遊び始めたけど、その前に以前もやって見たコンデンサとコイルの中を流れる電流の位相を実測してみた。
 うちのオシロは絶縁入力じゃ無いので測定には工夫が要る。被測定物の電圧と電流検出用抵抗の電圧(=電流)を一発で測定する事が出来ない。そこで内部演算機能を使って図中の「黄色-赤=水色」の形で被測定物の電圧を算出している。
 黄色の軌跡を消す事が出来なかったので上にずらして置いているけどこれは不要なデータ。見るのは「水色の電圧カーブと赤の電流カーブ」
06274_20240627211901 その辺に有ったトロイダルコイルを測定している所。





06272_20240627211901  教科書ではコイルは電流が90度遅れる事に成って居るけど、実験でも赤の電流線は90度遅れている。
 素晴らしい。



06275_20240627211901  次はコンデンサ。ちょっと古めかしいセラミックコンデンサを測定中。





06273_20240627211901  適当に選んだので測定している周波数が全然違うけど今回の主題じゃ無いのでOK。
 こちらも教科書通りにコンデンサを流れる電流は印加電圧に対して90ど進んで居る事が確認出来る。
 こうやって目で見て確認すると納得出来る。そしてコンデンサの両極板に電荷が溜まって来て、その変化具合が電流とすれば確かに進んだように見えそうだ・・・と言う想像も出来て来る。
 次はスミスチャートかリターンロスあたりか?。

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2024年6月26日 (水)

Resistance is too high.

06261_20240626201401  充電不良で入って来た356のダイナモとレギュレータ。レギュレータは接点の研磨と調整で済んだくらいなので主原因とは思いにくい。



06262_20240626201401  ダイナモはモータリング試験では回りが悪く、「これって6V用ですか?」と問い合わせたくらい。
 確認しながら分解して行く。



06263_20240626201401  グローラで検査したけどロータには大きな問題は見つからない。





06264_20240626201401  コンミュテータの手入れと絶縁皮膜の軽補修をしたらロータは完了。





06265_20240626201401  フィールドコイル廻りも外してまき直す程では無かったので、装着状態でワニス処理をしてこちらも完了。




06266_20240626201501  色々見て行くとブラシが変だった。本来は大電流を流して確認するけど、とりあえずテスタの抵抗レンジで測定して見たら。。。




06267  6V用の発電機でこれは無いわ。






06268  試しに手持ちの在庫品を測定して見たら、






06269  この位ならまずOKの値。抵抗のデカい方は見た感じ妙な所は無い。もしかしたら熱を入れるとか何らかの回復の手段が有るのかも知れんけど、私は知らんし少し弄ってみたくらいでは回復しなかったので新品に交換した。
 交換後はモータリングの廻り方も変わったし、発電試験でも普通に電圧が立ち上がったので完成。
 今回の主因はブラシだった感じ。それに各部の細かい改善が積み重なって元に戻ったと言うストーリーかな?。

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2024年6月25日 (火)

Several photos were lost.

06251_20240626092201  ポルシェ930のセルモータ。見た目は長期間放置したエンジン単体に付いていた様な感じだったけど、電源を繋いだら動く事は動いた。でもイマイチ回転が悪いのと、ピニオンの前後の動きが特に悪いのが気に成る。
 作業としては一般的なO/Hに加えて、プランジャ後ろのでっかい端子からモータに行く配線が半分くらいに千切れる様に傷んでいたのでインチキ補修した。
 過程を数枚撮影していたと思うのに最期の写真しか無い。撮影した事自体が妄想だったのか、別の所に保管されて居るのか。。。どちらにしても老化のなせる技だ(笑)。
06252_20240626092201  こちらも途中の写真が無い作業で、BOSCHの6Vレフュレータを12Vに改造する作業。
 このタイプは電流リレーとカットインリレーとボルテージリレーが単独で存在して居る。いかにもドイツ人らしいというか理屈通りにしっかりと作り込まれて居る感じがして好きだ。
 カットインリレーとボルテージリレーは同一の電流制限抵抗を経由していたので、それを弄って電圧を調整した。電流リレーは電流を減らす方向なのでコイルは巻き足す方向。逆は難しいけどこの方向は楽。
06253_20240626092201  少し綺麗にしてくれと言う事だったので、これもセルモータ同様に簡単に塗装した。
 サビを落としてエスコを塗ってプラサフ塗って・・・とかして居たら万が付くので、適当にインチキ塗装しかしてない。
 ヤレと言われたらやるけど、メインの作業との価格バランス的にお勧めはしない。綺麗には成ったのでこらえて下さい。

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2024年6月24日 (月)

The corrosiveness of the electrolyte is terrible.

06241_20240625103701  拷問の日々が終わって一息ついたのでブログでも書いてみようと思い始めた。もう年だから人生頑張らんのだ。

 纏めてゴロゴロっとやってきた964のリヤスポイラーユニット。新旧の2種類があるけどそのうちの1台は私が作業したヤツの再修理みたいだ。
 再修理は作業者としてかなり恥ずかしい事で本来なら有ってはいかんし出来るだけ避けたい。でも私は100%の人間じゃ無いので時々こういうことが有る。修理の神様ごめんなさい。
08242_20240625103701 新旧の2種類有るけど再修理は旧型の方。こちらはOPアンプとCR充放電回路を使ったゴリゴリのアナログ回路。そこに使われて居る電解コンデンサが液漏れして基板などをダメにするのが定番の故障。
 電解コンデンサも正常だし剥げてしまったパターンも修理出来ていた。でも動作は可笑しい。調べて行くと抵抗値が可笑しい事が解ったので外してみると集合抵抗が崩壊してしまった。
 この手の集合抵抗はセラミック基板?の上に複数の抵抗が印刷的に形成されていて、それに電極としてU型の金具が取り付けられて居て、その上をエポキシか何か知らんけど樹脂で固めて有る構造。
 半田を外して居るとその樹脂とU型の金具がモロッと取れてしまう。電解液がプリント基板から電極を伝わって樹脂の中に入り、U型の接触子辺りまで到達して内側から崩壊させている感じ。
 1kΩとか4.7kΩ辺りの集合抵抗なら今でも容易に入手出来るけど、これは前に書いた様にCRの充放電回路用なので100kΩレベルの高抵抗。しかも7素子という意味不明さ。0番から7番までで8素子でしょう?とか、コモンピンがあるから8素子だよ!とか言う間違いでは無い。1本のコモン端子と「7」本の出力端子があるタイプ。
06243_20240626091801  こんな集合抵抗を今の時代に探すとか至難の業だ。8素子は見つかるかもしれんけど、スペース的に装着は難しい。仕方無いから1/6Wの抵抗を7本並べてインチキ集合抵抗を作った。
 このユニットの基板修理はかなり面倒だし今回の様な問題が起こるとなると修理がどこまで信頼できるか解らん。将来的には基板から全部起してゼロから再生するのが良いかもしれない。
 取りあえず今は人生に前向きな気分だ。

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2024年6月15日 (土)

Lines for alignment

06151_20240616091501  2柱リフトのコンクリ面のレベルを修正した話は書いたけど、今回はその部分に車体を止めるための線を引いてみた。
 このリフトは何十年も前のヤツなので幅が狭い。さらにアームは3段式じゃ無くて2段式なので車両を止める位置がピッタリと中心じゃ無いとアームが入らない。
 今の基準で行くと幅狭の白骨号でこれだから、今の車だとコンパクトクラスでも上げるのは苦労すると思う。
06152_20240616091501  専用の塗料は高いのでホームセンターの油性ペイント。毎日作業する整備工場じゃ無いので問題は無かろうと思う。消えたら上から塗れば良いだけ。
 本当は前面のレベルを出すとか、前面を中央に有るワイヤー通路の上面まで上げるのが良いのはわかって居る。でも何時、誰がやるのか?と考えるとなかなか難しい問題。

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2024年6月14日 (金)

My VNWA broken.

06141_20240616090101  私はインチキエンジニアだったりインチキ整備士するけど、インチキな人間なのでオシロスコープを弄る時が有るしネットワークアナライザを眺めたい時も有る。
 私は正しい電気の教育を受けたことは無いし、高周波の勉強もした事は無い。でもこの画面は流石に可笑しい様な気がする。
06142_20240616090101  もう10年くらい前になるか、高周波と言うよりも交流という物の基本的な感触を得たくなってこの機械を買った。オモチャみたいな見た目なのに数万円して高かった記憶が有るけど、数万円の本を買ったりセミナーに参加するよりは役に立った気がする。私は「頭で勉強」するタイプの人間じゃ無くて「手で試行錯誤」するタイプの人間なんだと思う。
06143_20240616090101  基板を眺めてみたり、洗ってみたり、再半田をしてみたけど症状は変わらない。出力ポートからはそれっぽい正弦波が出て居てスウィープするけど、波形が綺麗じゃ無い。
 綺麗な波形を別に入力して受信部を試験したら少し診断が進む様な気がしたけど、金を稼ぐ方の仕事も有るのでコイツの修理に没頭する訳にも行かん。
06144_20240616090101  と言う訳で色々調べて見たら時代は大きく変化して居た。今は同等性能のネットワークアナライザで画面まで一体に成ったのが売っていた。しかもアリエクスプレスなら5,700円!!だ。
 周波数が5Gか6Gまでいけるのも1万円以下で魅力的だったけど、今はGPSのアンテナを測定する事も無くなったので安い方にしてみた。老眼なので画面は大きい方。
 新しいNanoVNAに関してはポツポツ書いていこうと思う。

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2024年6月13日 (木)

It is an analogue process.

06131_20240616083901  水没したと思われるDME。ほぼ水没関連の不具合作業は終わったと思っていたらROMの合わせ目からも塩を吹いたような形跡が。
 今の所読み出しは出来て居るので、まともなデータが取れるうちに別のROMに焼き直しをして置いた方が良さそうだ。

06133_20240616083901 こちらは昨日も掲載した燃料品質に応じて点火時期とかを微調整するセレクトスイッチ。
 デジタル処理だから多少の汚れとか関係なかろう?と言いたくなるけど、実はこの信号の取り込みはアナログ。
 8段階の信号を0V-5Vの間を8分割する語りで取り出して居る。それをADコンバータで読み取ってマイコンに送っている。だからアナログ的に信号が安定していないといけないわけ。
 たぶん8051の入力ポートが足りなくて、エアフロ入力とかに使って居るADコンバータの入力ポートが余って居たのでこう言う構成になって居るんだと妄想。それにしても8051でO2センサの処理までして居るんだから凄い。
 今のエクセルが凄いのは当然だけど、ロータス123の時代でも既に基本的な事は出来ていたのに通ずる物を感じる。初代のMINIにあの機能を詰め込んだのにも近いかもしれない。
06132_20240616083901 まあ、そんな事をグダグダやって居たら復活した。色々試験するけど安定しているので復活したと判断しても良かろう。あとは依頼者とROMをどうするか相談してから納品になる。
 オシロの画面は点火トランジスタのコレクタ電圧とコレクタ電流波形。教科書に載っているような綺麗な波形になった。ドエルタイム制御されて居るから通電時間が短く感じるけど、高回転域になると大半の時間は通電している感じに成るし少し足りないので定電流域も無くなって電流波形が三角になる。
 3.2Lのコイルはかなり激しいコイルだけど、それですらこう言う状態になってしまう。その流れを推し進めて行くと各気筒毎に点火コイルを用意したら良いやん。の思想になるのは当然の流れだろう。

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2024年6月12日 (水)

Submerged circuit board

06121_20240613083801  久しぶりに930のDME修理。時々始動不能という症状で入ってきたので試験したら・・・予想に反して実際に始動不能の症状が再現出来た。
 トラブルシューティング的には良かった。


06122_20240613083701  外から見た感じでは水没か酷い湿度過多に見える。爪はほぼ起して有ったので簡単に蓋は開く。




06123_20240613083701  中はそこまで汚くなかったので???と感じたけど、基板を外そうとしたら全てのネジがこんな感じ。
 これは今までで一番酷い腐食と思う。その割に基板とか部品の腐食が少ないのが不思議だ。

06124_20240613083701  よく見るとROMの窓から中のチップが見えて居るでは無いか。まあ鉄板の蓋が被さるからデータが消えることは無いと思うけど気持ちの良いもんじゃ無い。
 そしてなんか油っぽさを感じる。


06125_20240613083701  セレクタスイッチの合わせ面から油?が染み出て居る。ICの下からも同じような感じで湿っぽさを感じる。これってもしかして接点回復剤とかプシューッとやったんだろうか?。


06126_20240613083701  底板から基板を外したら想像通りの汚い基板が現れた。ここまでは外さずに上からだけ掃除をして、最期に接点回復剤をかけたのかな?。
 緑のレジストが浮いて剥がれようとして居る事からも、只の洗浄では無くて何かを上から塗った事がうかがえる。
06127_20240613083701  どうなるか解らんけど取りあえず洗浄。お湯と洗剤でじっくり洗って天日干し。次はパーツクリーナかシンナー系で洗浄して、必要ならお湯の繰り返しが必要そう。
 今、自分の車に使って居るのも同じような944の水没車の部品を洗浄して復活させたヤツ。傷んだ部品を交換して行けば、たぶん元に戻ると思う。その後で本当のトラブルシューティングだ。傷んだ部品の交換で直ってしまう可能性も高いけど。

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2024年6月11日 (火)

My mother in law came.

06111_20240611230101 ネタの写真だけ沢山有るけどアップ出来て無い状態だけど、今日のヤツだけは書かないといけない(笑)。

 嫁さんのお母さんが来た。91歳で大阪から一人で電車を乗り継いで来た。去年はアトランタまで一人で行って来た人だから91歳に成ったと言っても福岡くらい朝飯前だろう。
 嫁さんは午後から仕事なので昼過ぎに私が赤間まで迎えに行ってきた。駅の改札を出たときからずーっと。夕方の5時のチャイムが鳴って「あっ、ちゃしろの散歩に行かないと!」と言うまで一人で喋り続けて居た。休み休みじゃ無い、本当に切れ目無く喋り続ける。
 途中で何回も退席しようとトライしたけど「つねたかさーん、それでね・・・」と叶わなかった。本当に凄い人だ。そして生物としての強さを感じるからか、前回に来た時から既にちゃしろを手懐けている。
 1週間は居るみたいだ。嫁さんは午後から夜までは学童の仕事だ。しばらくは仕事に成らんな。それ以前に疲れで泣きそうになる。倒れるかもしれん(笑)。

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2024年6月 4日 (火)

Thin Mowing Blade

06041_20240606115401  草刈のシーズンなので草刈刃の話でも。
 これは我が家の電動式刈払機で、マキタの18Vモデル。エンジン式はU型ハンドルのモデルを使っているけど、電動式は補助的な位置づけなので真っ直ぐのタイプを使って居る。
 この方式だと全質量を腕で支える事に成り刈刃の重さに敏感。さらにこのモデルは先端にモータが内蔵されているのでさらに重たい。
06042_20240606115401  そこで軽い刃を選んで使う事になるけど、いままではグッデイで売っているコイツを使って居た。
 近所で入手出来る中では一番軽い。石とかにタフでは無いけどそういう用途は使い古した刃かナイロンコードで処理するから問題無い。
 切れ味は特に悪くも良くも無い普通のチップソーのイメージ。マキタ純正の薄刃が一番切れた気がするけど、あれは高いのと近所のホームセンターでは売ってない。
06043_20240606115401  新たに買ってみたのはナフコオリジナルの薄刃。小排気量モデルや電動モデルに適して居る様に書いて有る。
 肉抜きのデザインもチップの形状もグッデイのヤツとは違う。安売りで売っているヤツの厚みを減らした様な感じか?。
 取りあえずバッテリ1個分だけ刈ってみたけど悪くは無い。重さは測定までしてないけどグッデイのヤツの方が軽いかもしれない。
 しばらくはこれで行ってみよう。



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2024年6月 3日 (月)

Wheel Alignment jobs

06031_20240606113101  白骨号のコーナーウエイトバランスに続いてアライメントも確認して調整している。
 現状ではリヤが両方ともハの字になりすぎていて、フロントは特に左がハの字になりすぎていた。要はちょっと下品な感じ。
 そこでそれぞれを調整する訳だけど、調整作業は単なるネジを緩めたり締めたりなので難しく無い。難しいのは測定作業だ。
 うちにはアライメントテスタとか無いので、色々と工夫しながら測定していく必要がある。
 基本的には周囲に糸を張って糸からの距離を測定すれば概略が把握出来るけどセッティングが面倒臭い。そこで今はこんな感じでトーの測定をして居る。
06032_20240606113101  レーザーポインタを板に固定した治具を作り、測定したい車輪に平行なレーザー光を発射する。本当なら車輪側面よりもホイール端面に当てた方が良いとは思う。
 そのレーザー光を対応する車輪の横に置いた受光板に当て、その位置で単体のトーを測定するというやり方。
 白骨号は前後でトレッドもタイヤサイズも違うので、受光板の基準位置は「前から後ろ」の時と「後ろから前」の時で違う。これらの基本データはあらかじめ糸を張ったりでっかいノギスみたいなモンを作って把握する。
06033_20240606113101  キャンバの測定は簡単。下げ振りの位置を目盛りを書いた板で読めばOK。
 車を弄りたいなら「三角関数とか使う事ねーし」とか言ってはいけない事が解る。








06034_20240606113101  フロントのキャンバを調整したので、それに対応させる意味でトーも調整した。
 今までは強いネガティブキャンバをトーアウトで相殺していたけど、ネガティブキャンバを0に近い所まで弱くしたのでトーイン側に少し調整。
 カンジニアリングで1/4回転伸ばしたけど、サイドスリップまでは測定していない。取りあえず普通に走るけど次の車検までにはサイドスリップも確認して調整しておく必要がある。

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2024年6月 2日 (日)

I have to replace the commutator.

06011_20240606105601  予備品だから空いた時間にやってくれと言う依頼の燃料ポンプ。こう言う依頼が有りがたい。特に古くて変な部品は「直ぐにヤレ」と言われても出来ない事が大半だから。



06012_20240606105601 ここまで分解するのにも一苦労。基本的にかしめの非分解構造だから。2種類ほど特殊工具を作って、壊さずに分解出来る様に成った。



06013_20240606105601 コンミュテータの摩耗が酷い。摩耗が少なければ旋盤で真円切削して修正出来るけど、ここまで摩耗していると残りの量が心配。




06014_20240606105601 端面の樹脂をめくって確認して見ると、中央部の摩耗した所は残りの厚みが0.2mmも無い事が解った。こりゃ交換するしか無い。
 大手の製造工場なら入手ルートがあるかも知れないけど、「12枚で外径が○○内径が○○を1個」とか言う要求に応えられる店を私は知らない。
 必然的に手配先はアメリカか中国になる訳だけど、こう言う時に日本の技術は浅くて薄っぺらい感じを持ってしまう。日本電産と馬淵モータは凄いんだろうと思うけど、コンミュテータが普通に買えて修理したり改造したりする人や会社がある国の方が技術に深みが有ると思う。

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2024年6月 1日 (土)

Weird guy came.

06021_20240606111201 こないだも来たと思うけど、変なヤツが来て旋盤でゴリゴリMCナイロンを削って居た。
 こう言う作業には不安が無いヤツなので放っておけば良いのだけど、昼飯が要るとか言うから嫁さんの機嫌が一気に悪くなる。
 これを売るらしいけど、こんなモンを売ったって食っていけないだろう。どうやって生活して居るか訳の解らんヤツだ。
 私自身もよくわからんと言われるけどコイツ程じゃ無い。コイツは誰もが知っている某重工業を辞めてガソリンスタンドの店員に成り、そこも辞めて今は何をしているか私は知らん。
 しかも若い姉ちゃんと同棲というか、両親も居る彼女の家に転がり込んで居候して居る。テレビドラマにしても脚本が嘘っぽ過ぎて視聴率は取れん様な話。
 最近はちゃしろも反応せず、瞼だけを揚げてチラッと見たらおしまい。「オレを無視するな!」とか怒っていたけどちゃしろからも無視されるような男だ(笑)。

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