Are you a Pakistani mechanic?
軸端がガタガタのポルシェ356用DCダイナモ。今度阿蘇で開催される唐沢君のラリーに出る車なので急いで欲しいと。
ガタガタ以前にベアリングが裸だしアウターまで見えてるってどういうことよ?。スペーサも普通のワッシャが2枚重ねてあるし。。。
中を開けたらサビサビでギャッ。受け入れ検査で発電はして居たけど、なんかヤナ感じではある。
ここに銀色の何かが付いて居ると言うことは、コンミュテータに巻線を止めて居る半田が溶けて飛び散ったという事。
確かにコンミュテータの接合部は何か作業の跡が有って、もうこれ以上弄れない様な雰囲気も有る。さて。。。
まずはアウターが丸見えでガタガタのベアリングを固定。相手が鋳物なので点付けの溶接と構造用接着剤でインチキ修理。
15h7くらいの軸が14.79まで減っている。ここは片持ちでVベルトがかかる所なので、グリングリン回って加速度的に症状は悪くなる。
ここのキーは3mmの半月キーだけど、軸のキー溝は4mm以上に広がって居る。相手は一回交換して有るのか綺麗。
オーナーは50年以上乗り続けている80代の方らしい。エントリーが受け付けられたならラリーは走りたいだろうなあ。正しい修理はオーストラリアの旋盤屋がやって居る様に肉盛り溶射して研削だろう。でもコンミュテータと巻線が焼けるかな。しかも彼の作業は1回が数十万とか100万以上行きそうなお化け建機の部品。同じ考えでは上手く行かんのは解る。
短期間にそれなりに機能する修理をしたい。パキスタンの整備工なら手棒で肉盛りして旋削する感じか。幸いにもこの軸はそんなに硬くない事は知って居る。グルッと肉盛りしたら不味いかもしれんけど、半自動でチョンチョンと玉を乗せていく感じなら行けるかも。仕上がりがブツブツに成っても0.2mm細いよりはマシ。。。。。
そんな事を考えて居たらこんなのが出来上がって居た。キー溝の所は苦労した。最後はリュータで削って、3mmのキーを叩き込んでは形を作った。
見た目は悪いけどガタは無くなった。ラリーの期間中にここが壊れる事は無いと思う。もしトラブルが起こるならコンミュテータの接合部だ。ここは度重なる修理と修正でガチャガチャになっているので、もうこれ以上はどうにも手が出ない感じ。次に入って来たらどうしよう。
取りあえず完成した。モータリングで軽快に回る様になったので、しばらく馴染み運転して最後に発電試験をしたらお終い。
オーナーが唐沢君のラリーを楽しめます様に。
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