Just in case
アース不良が原因と思われるセルモータを作業したけど、同じ車体の充電不良のオルタネータも念のために再入庫。
アース不良の話が出るまでは、このオルタは電圧検出がチャージランプ線なのでノイズが乗っているかも?と思って居た。
電圧検出がB+線のヤツは低インピーダンスなのでそんな事は無いけど、チャージランプ線は車両の配線にしてはハイインピーダンス。ここにノイズが乗ると電圧が高いとレギュレータが誤検出して速めにフィールドコイル電流を減らしてしまう事が有る。
でも太いアース線が緩んでいた話が入ってきたので、セルの回転不良も発電電圧が1Vくらい低いのも、両方ともそれが原因だろうと思った。
とは言っても911のオルタネータを何回も脱着するのは嫌らしい作業なので、念のためにノイズ対策だけしておく事にした。
アース不良の話が来るまではB+線検出のレギュレータに作り直そうと思っていたけど、アース不良の話が来たのでチャージランプ線にコンデンサを追加してノイズ対策とした。
コンデンサの容量としては、メーカと型式に依っては入って居る事が有る2.2uFとした。まあこんなモンでしょ。
今回のアース不良の話、私はプラス側の接触不良までしか思いつくことが出来なかった。911は回転中にオルタネータ端子を測定する事が出来ないので、バッテリ端子との電位差を測定出来ない。
でもアース側ならエンジン電位とバッテリのマイナス端子の電位差を測定する事が出来た。そういう用途の為に5mくらいある試験リードも持ち歩いている。どうしてそこまで思いつかなかったのか残念だ。
人は経験で学ぶとは言うけど、本当に賢い人は経験する前に知識をベースに思いつく事が可能だ。私はそこまでの頭が無かったので今回の経験によって初めて思いつく事が出来た。ハハハ。
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