Uneven Apples season 5 (Can you carry a long stuff?)

　あれから40年が経った。武司は長い教員生活を終え今は再雇用で週に3日ほど出勤する日々。教育証明を持って居るので週末毎に滑空場へ呼び出されて家庭の不和が心配されている。

　祐爾は素材関係の会社を定年まで勤め上げ、彼も再雇用で平日は出勤しながら週末は滑空場に通って居る。
　先月の日曜日の朝、機体を組もうとした時によろけてディスカスの主翼を傷つけてしまった。元気そうに見えるが歳には勝てない。
　資産家の直樹は離婚後にFIREして筋湯温泉の別荘で優雅に暮らしている。
　牽引免許を持っている彼は今日の運転手だ。



　恒貴は怪しい自営業を続けながら田舎の生活をして居る。
　整備士の資格を持っていた彼は祐爾からディスカスの修理を押しつけられ、断り切れずに自宅に搬入する事と成った。

　顔を合わせても懐かしい話で盛り上がる訳でも無く、夜遅くまで飲み明かす訳でも無い。たわいない話をしてそれぞれの家へ帰っていく。



　こんな景色を見る事に成るとは思わなかった。人生には色々な事が有って意外とサラッと流れていく。

　エーリーイ～