German temperament
ディスカスの修理に関してシェンプヒルトに、積層図面の送付と使用するガラスクロス、エポキシ樹脂の型番を教えてくれと問い合わせて居たら回答が来た。日本の製品で同じような対応をしてもらった経験が無いから嬉しい。
エポキシ樹脂はL285を持って居るのでそれが使えると好都合だと書いて居たら「The resin used during production was GE613 with Epikure113. But for this repair you can also use L285 with H285, 286 or 287」と返事が来た。製作時は別の樹脂を使って有るけど、お前の持って居るL285を使っても良いぞと言うことらしい。有り難い。
面白いのはわざわざ「L285 with H285」と書いて有ること。L285が主剤でH285が硬化剤で私は面倒臭いからL285シリーズの意味でL285とだけ書いた。でもドイツ人は「L285 with H285」と書かずには居られないのかもしれない。
国民性とか無いんじゃ無いか?と普段は思う人間だけど、ちょっと面白い。
カワサキのバイクのイグナイタ。ゼファーとかあの辺りのバイク用らしくてメイントランジスタが4個入って居る。
捨て火有りの両端出しのコイルが4個有るんだろう。と言う事で4気筒で1気筒2プラグのエンジンか。
電解コンデンサは無条件に全て交換して、痛んだパターンも修理。
かなりの半田クラックも有ったので全部再半田。
この1個の為に試験機を作るとか出来んので、メイントランジスタが生きているかをテスタレベルで検査してお終い。
あとは入力端子に適当な電圧をチラチラ入れて見たら出力がオンオフする事があったので、まあできる限りの事はしたという事で完成とした。
本来なら930のDMEとか964のエアコンみたいに試験機を作って検証までするのが正しい修理だけど、簡単な試験機でもゼロから作るには仕事として考えると数十万から100万オーバーの費用がかかる。だからよっぽど数がこなせるヤツじゃ無いと難しい。
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