Calculation of center of gravity position
2日目は素晴らしい天気。上昇気流的にはちょっと違うけど、一般的な意味の良い天気だし基礎訓練にも悪く無い。
全体を測る術が無いのと単体重量を把握したい両方の理由から単体部品の重量を測定していく。
昨年は力任せに胴体を持ち上げて秤に載せたけど、今年は文明の利器を使う知恵を獲得した。
機体を組立てた後は基準姿勢にセットし、そのときの尾輪の加重を測定する。
全体の重量、前方の支持点である主車輪の位置、そして後方の支持点である尾輪の位置関係が解って居るので重心位置が計算できる。
やって居る事は高校物理か有名中学入試レベルだけど、実機の重心位置を計算するとかなかなか無い経験だ。
各基準点間の寸法を測定する。これは何らかの異常が発生して居ないかの確認のため。
舵角の測定。実際は角度では無くて規定の場所の(規定のアーム長に対する)移動量を測定する。それを基準値と比較して範囲外で有れば調整する。
主翼の固有振動数を測定する。これは主翼の剛性に変化が発生して居ないかのチェック。剛性の変化イコール構造部材の損傷などの可能性。
今回は「翼振動数計測器」と言う固有振動数測定アプリを使ってみた。こんな物を作って居る人が居ることに驚愕。そしてこんな物を見つけてくる学生に感心。勉強しとるのかな?。ちなみにこのアプリ、使えます。アンドロイド用は無いけど。
最後はコンパスの誤差測定をしたけど、カメラのSDカードが一杯で撮影出来て無かった。
こんな感じで整備作業は無事に終了。ファームロードが損傷したと言う話を聞いたけど、遅い車が沢山居たのでファームロードに行ってみたらスムーズに帰れた。白骨号も壊れなかった。神様ありがとう。
こんな感じで年に1回の耐空検査は車の車検に相当するモンだけど、自分たちで計測までやる部分が違う。整備と計測作業は誰がやっても良いけど最後の確認は二等航空整備士が行う必要が有る。そして結果を纏めた書類の作成も整備士の仕事。これが面倒臭くて大嫌い。
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