Dyneema splicing tool
3Dプリンタが有るならこんなの作れるか?とstlデータが送られて来た。グライダーを曳航するロープを接続する為の道具らしい。今はPLAしか使って無いので強度が持たないと思うけど、検証の意味で作ったのがこの妙な道具。
大きく開いた口にロープの末端を加え、相手のロープをほぐした隙間に差し込んでいく。
そして最後は中心をグリグリ通して最終的に蛇を飲み込んだ蛇みたいな形にしたら完成。 偉そうに書いて居るけど私の時代は鋼索だったので、ダイニーマと呼ばれる細くてハイテクな材料はよく知らない。
やり方はYouTubeで見ただけなので日本の流儀と違うかも知れない。でも何となく出来そうな雰囲気ではある。 末端の長さのバランスが悪くて尻尾が出た。工具の滑りも悪かったしピンの部分が破損したりしたので改良が必要と思う。
手持ちのステンレスパイプで色々と試行錯誤をしてみた。
ステンレスだと滑りは良いけどロープの固定とか細かい工作は3Dプリンタよりも面倒。 可動部の無いロープ把握機構の案。こんな感じはどうだろう?。
先端はそぎ落としただけではストランドの中に入り込んで良く無かった。最終的に先端は球R=1.0mmから球R=1.5mm程度の球状にして、ストランドとストランドの間にしか通らない形状が良い感じ。
ステンレスパイプの中にアルミ丸棒を接着し、アルミ丸棒を削ってそれっぽい形にしてみた。
全体が緩いテーパーに成る方が良いのか、ステンレスパイプが大半で先端だけロケットみたいな感じでアルミコーンが付いている方が良いのか、色々試す必要が有る。 初回よりは真面目に末端処理をして相手ロープの中に滑り込ませた。
良く解らんけど(笑)行けそうな気がする。 昔は7x7の鋼索を「手で」結んでいたんだから、それに比べたら摩擦を利用した合理的でスマートな接合方法だと思う。
この直径5mm程度の細いロープには、2人乗りのグライダーを上空400mくらいまで一気に引き上げる能力がある。
グライダーは抵抗が少ないからでしょ・・・と言いたくなるけど、引き上げるウインチの動力源はアメ車のV8エンジン。それがブウォーン!!と唸ってグライダーを全力加速させるパワーを受け止めている訳で、この目で見るまで普通は信じられない。
技術は進歩するなあ。
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コメント
スプライスツールはヨット屋に売っているけど私はワイパーゴムのステンレス芯を半分に折り、引き抜くところから差し込んで折り目にダイニーマ先端を挟み込んで引っ張ります。パイプのやつは大中小でセット物がゆうこうマリン(検索)で売っているよ。
投稿: アベヨット | 2023年9月29日 (金) 08時24分
この手のロープはヨット屋さんが本職ですね。ピアノ線で試したけど上手く行かなかったのですが、ワイパーのヤツだと平らなので具合が良さそうです。
投稿: みつやす | 2023年9月29日 (金) 08時46分