Burned printed circuit board
初めて見るDMEでポルシェ928用らしい。928とかやった事が無いしエミュレータが無いので作業したところで結果の検証が出来ない。
コンデンサ交換と半田クラック修理だけしてお終い。的な作業はもう一人の自分の目で見ると美しくない。coolじゃ無いしそういう生き方はロックじゃ無い。 でも911でお世話になっている工場の依頼で、「検証無しでも取りあえず見てみて」と押しつけられた。
適当に見たふりだけして返そうと思っていたけど、明らかに焼損している部品が目に入ったので自分に嘘がつけなく成った。 回路図も無いのでパターンから回路をスケッチしながら焼損部品を外して行った。
多層基板じゃなくて両面基板の様なので最悪じゃ無い。でも問題は焼損した抵抗のスペックが解らん。だから適当に新品部品に交換して出荷すると言う手が使え無い。
さて、どうしようかねえ。。。 ネットを彷徨ったら車体側の配線図が落ちて居た。主要なピン配置が解ったので電源を繋いで見たらCPUは動いて居る感じ。クリスタル端子に6MHzが来ている。
エンジン始動せず、診断も応答無しという症状と少し合わない気がする。もう少し見て行くしか無いか。 こっちは何時もの930のDME。トランジスタが1個燃えているので修理出来るか?と言う話だったけど、来たのを見たら他の部品も色々燃えている。
そして分解後に気がついたけど放熱スペーサとでも言うべき部品が4個とも付いて無い。さらにその下の絶縁シートも付いて無い。その状態で基板の固定ネジが締め付けて有ったので、半田面と下のアルミ座が接触していてもおかしくない。。。と言うかこれだけ変な燃え方をして居るのはそれが理由だろう。 向かい合わせ構造の反対側。火事の後みたいに黒くすすけている。
ネットの情報は玉石混交と言われるけど、オークションの品物も色々有る。特に金になる人気商品とかはヤバイのが多い。そしてお決まりの未確認なのでNCNR(笑)。 燃えている部品と死んで居るICを外した。他も幾つか死んで居ると思うけど、ある程度復旧してからじゃ無いと判断が出来ない。
部品として買えないスペシャルICが死んで居るので、他のDMEから部品取りするか、いよいよ自社で互換ICを作るしか無い。
もう一個のスペシャルICは解析して互換品を作ったので、これが良い機会と頑張って互換品を作ろうかな。
前回のヤツはフランス人が「真似して作っても良いか?」と聞いてきたので「いいよ」と答えて居たけど、今回のも公開したら世界の誰かが作るかもしれない。
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