low-level job
ポルシェ964あたりの時計。今回の作業は時計本体の問題じゃ無くて、この中に組み込まれて居るチャージランプとその関連回路の修理。
何回か書いたことが有るけど、チャージランプ経由の電流がオルタネータに行って呼び水的に発電を起動するタイプの発電系が有る。 そしてこのメータは正にそういう系統のメータで、裏をみるとチャージランプとは別に電力用の抵抗が2個も付いて居る。これは間違い無くチャージランプと並列に入って居る「呼び水用抵抗」だ。
犯人はここだろうと判断したトラブルシューティングも興味深いのだけど、話が長くなるしこの手の系統を理解して無いと話が通じないと思うのでまた後日にでも書きたい。 早速目に付いたのが端子の半田クラック。これはたぶん時計の時刻合わせ用だから今回の話とは違うけど、他も同じ感じだと思うので纏めて修理して置きたい。
こちらがそれ以外のコネクタで、端子をよく見ると変な事に成って居るのが解る。
間違い無く前回の接触不良修理において、半田を盛りすぎたと言うか裏面から長時間鏝を当てすぎて反対面にダラダラ流れて来た感じ。
そんな事も有るとは思うけど、そのままにして出荷するなよ・・・と思うと共に、そのままで無理矢理コネクタを押し込むなよ・・・とも思う。コネクタは半分までしか入らなかったみたいだけど、この調子だとコネクタのメスの穴が広がって居るかもしれない。 鏝を当てすぎたと思われる裏面だけど、作業前の写真を撮り忘れたので完成写真だけ。
作業前はピンの先端をカシメてある鳩目状の末端部に半田が乗らなかったようで、半田が弾いたままでゴテゴテと回りに盛ってあった。
丁寧に磨いて作業すればちゃんと付くのに・・・とは思うけど、苦手なTIG溶接の時などは汚いままで溶接しようとして何時までも上手く行かない事が多々有る。
他山の石だね 半田吸い取り線を山ほど使って、拡大鏡の下でメチャ苦労してここまで来た。
端子部には半田が無くて、一段太くなった部分だけに隅肉的に半田が有る。これが正規の仕上がりだと思う。 最後の仕上げは電動歯ブラシのお化けみたいなヤツ。これで作業がかなり楽になった。同じような作業をしている人にはお勧め。
まああまり居ないか(笑)。
最近はニュースで見て「エーッ?」と感じる技術系の事故やトラブルが多い。褒めてくれるのは日本凄い系のユーチューバーだけだ。
日本大丈夫かなあ?、たぶん大丈夫じゃ無いと思う。
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