Injector driver
インジェクター試験機を真面目に纏めようと思って基礎的な作業を始めた。手始めにインジェクタドライバの検証と製作。
先日のヤツは点火コイル試験機を使って通電時間を調整して駆動した。これだと作業者が十分に注意深い人間である必要が有る。
本来ならDMEの内部のように、噴射パルスが来たら自動的に開弁電流と保持電流を切り替えてインジェクタを駆動して欲しい。
この手の用途に適した専用ICが有って「L584」と「LM1949」の2種類を見つけて居る。もし他に知って居る人が居たら教えて欲しい。
で、L584は何処を探しても入手出来ず、LM1949は中国のサイトで見つけて入手している。コイツはBOSCHのDME内の専用ICを置き換える事は出来ないけど、インジェクター試験機に使う事は出来る。と言う事でLM1949を使った駆動回路の試験を始めた。
オシロの波形を見たら解るように、開弁電流と保持電流の切替はキチンと出来て居る。そして保持電流はPWMで作って居るのでロスも少ない。でも問題も有る。
開弁電流と保持電流の比率が4倍で決め打ちな所と、オシロの波形をよく見たら解るけどフライホイールダイオードでは無くて大型のツェナーを降伏させてトランジスタオフ時の電流を環流させている事。
BOSCHの専用ICは比率が2倍程度なのでこれの置き換えは少し怖いのと、BOSCHの専用ICはフライホイールダイオードにトランジスタを組み合わせて凝った構造になっているからツェナーを使った様に大きな損失が無い。
まあ、安い8ピンのIC1個でここまでやってくれるので文句を言ったら罰が当たるけど、車載じゃ無い用途にしか使えないと言うのが私の結論。
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