Alternator for Porsche 944
ポルシェ944用のオルタネータ。交換が必要なスリップリングだけど結局ゼロから作った。
それっぽいのは見つかっても、内径と外径だけで詳細の寸法が掲載されて無かったり、基本的に納期の問題が有ったり、以前に書いたように劣悪な社外品だと0.5mmも無い様な銅板をL型にプレスしただけだったりする。信用問題というか折角やったのに交換したのは薄い板・・・では機械の神様に申し訳無い。
レギュレータは支給品を付けて試験した。無事に完成したけどこのオルタネータは油まみれで妙に手が汚れる。
944のオルタの位置は知らんけど、普通に考えたらファンベルトの辺り。漏れたエンジンオイルが付着してもおかしくない。そういう意味では空冷の911はオルタが汚れにくくて良い配置だ(笑)。
930あたりに使って有るクランクセンサ。DME回りの動作が安定しなくて交換されたヤツ。うちに来た段階で配線に導通が無かったけど、中を開けて見て成る程と納得した。
中央に磁石の棒が有って回りにコイルがある。鉄片が急接近したら起電力が発生する仕組み。
微小な磁力変化でもそれなりの電圧を得たいからだろう、巻いて有る線が凄く細い。0.05mmくらいでマグネトーとか点火コイルの2次側と変わらないレベル。
そして保護用の金属筒との間はシリコーンみたいな樹脂で埋めて有る。これも金属筒が少し回ったけど、この構造で筒を回すと中で細い線が捻れる。そして容易に切れてしまう事も予想される。
取付とか取り外しの時に回して抜きたく成る構造だけど、カシメの緩い筒だと回ってしまう可能性が有る。もし自分のを交換する事が有れば、穴を綺麗に掃除してグリースでも塗り、絶対に回さずに装着しようと心に誓った。
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