I will never burn her.
インドで連想されたり検索候補に出てくるネガティブな言葉と言えば、下痢、カーストだけど結婚に関しては「ダウリー」と言うのが出てくる。私は息子がインド人と結婚するまで知らなかった。
詳細は書籍やネット上にも沢山の資料があるので興味の有る人は読んで貰ったら良いけど、単純に言えば花嫁側から花婿側へ渡す持参金のこと。日本の結納金の反対のイメージ。
日本の結納金の場合は私の時代も今も100万くらいみたいで、それによって家が傾くとか分割にした結納金が振り込まれ無くなったから花婿が焼き殺されると言うほどのモンでも無い。でもインドではそういう事件が起こる程度の額が動いて居るらしい。
こう言うのは地域や家族の保守性によって違うと思うけど、彼女の家があるビハール州というのはインド最貧州と言われて居る場所で、そこに日本を超える人が住んでいる。日本で言えば私の住む筑豊地方を数百倍に拡大した感じか。
だから地域的な傾向としてはそういうのが色濃く残って居てもおかしく無い地域。でも娘をデリーの大学に進学させて日本に留学までさせて居て、宗教の違う日本人との結婚も許している。そう考えるとかなりリベラルな家庭で有る事も想像出来る。
息子によるとダウリーの話は出たらしい。でも固辞したので最終的には無しに成ったと言って居た。議論が10分で終わったのか6ヶ月かかったのか知らんけど、我が家にとって納得出来る結論が出て良かったと思う。
ダウリーに関してはその結婚のバランスによって額が変動する。ネット上には各種の計算サイトまである位で(笑)、全体の傾向として花嫁の条件が悪いほどダウリーは高額になる。
彼女は色は黒いけど高身長で美人と思うけど、インドでは兎に角フェアカラーが一番らしいし高身長はネガティブ評価の計算サイトも有った。年齢は一般的なインドの結婚年齢よりも高めでこれはネガティブ要因。それに対してうちの息子は日本企業に勤めているから専属運転手が居る様な待遇。。。
彼女の両親とか親戚のオバチャンとか、アーダコーダと気の休まらない時間を過ごしたんでは無いかと思うと気の毒で成らない。でも私が行ったときにはそんな気配は微塵も無く、普通ににこやかに迎えてくれた。全てがクリヤに成った感じだ。
そんな状況なので結婚式とか親戚の居るところで、他人の事で有っても「ダウリー」の話が出る訳が無かった。そして誰もそんな事は言わなかった。でもニューデリーに帰ってきた時に別の親戚のオヤジが来た。コイツがとんでもないオッサンだった。
彼の奥さんと息子は結婚式に来ていたので彼らを迎えに来た訳だけど、このオヤジが「いちびり」でオヤジギャグを連発するような人。唯一自家用車を持って居るだけ有って頭の良さそうな会話をする成功人では有るけれど。。。
そのオヤジが「俺の嫁さんは太っているから(肉をダウリーとしてもらったから)ダウリーは少なかったけど、お前の嫁さんは痩せているからダウリーを沢山貰わないといかんな」とかKYな事をサラッと言う訳だ。
このオヤジの息子は日本語を勉強しているので私は新たな日本語を彼に教えてあげた。「反面教師」、彼はスマホで「hanmen-kyoshi」と検索していた。
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