Overall degree of deterioration.
ポルシェ356の6V用DCダイナモ。チャージランプが点いて発電せず、ショップでモータリング試験したけど「クックッ」と回ろうとするだけ、らしい品物。
最初に気がついたのはブラシが凄い事に成って居た事。
右側は圧力が無くなった後でアーク放電でもして居たのか、信じられないような形状に消耗している。
子供の頃に電池のプラス極の炭素棒でバチバチやった時の先端に似ている気がする。
写真では解りづらいけどコンミュテータの焼損と摩耗が酷い。でもこれは銅さえ残って居れば切削で改善出来る。
問題は巻線との接続が切れてしまって居る事で、これを修理出来なければこのロータは使え無い。若しくは巻き直しになる。
メチャ苦労して再接続と真円切削を終えた。途中の写真を撮るのを忘れたくらい悩みながらの作業に成った。
このタイプは一つのセグメントに2本の巻線が繋がって居て、奥の方の接触不良を改善するのが凄く面倒だった。
フィールドコイル側の絶縁被覆もかなり痛んで居る。でも納期とか費用の関係で外して巻き直しは無しとなった。
全体にワニスを含浸して硬化させたけど、酷い場所には絶縁テープの切れ端を乗っけて簡易的なFRPにして補修しておいた。
端子との接続分が芋半田になって居た。繋がっては居るけど気分が悪いので外して修正。
あんまり見た目は変わらんけど(笑)、芋半田状態は脱したのでOKとしたい。
こんな感じで後半へ続く。
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