Minimum capacitance
昨日に続いてルーカスの古いダイナモ修理。こちらは色が黒いだけじゃ無くて少し内部構造が違って居た。
一番違うのはフィールドコイルの端子引き出し部。この真鍮丸棒がフィールド端子で、前回のベアリングと同じようにリベットでカシメて固定して有る。
フィールドの片側をアースに落として、反対側を端子で外に出す。その全ての接続を赤いさび止めが塗られた1本のリベットで行って居る。
部品点数の少ない構造だけど、チャップマンストラットみたいなモンでそれがすなわち構造的なシンプルさには繋がらない。少ない部品点数を実現する為に機能を兼用している事が多いから。
接触部に不動態の皮膜が出来た事と、間に挟まれた樹脂の絶縁物の肉痩せの相乗効果と思うけどフィールドコイルに十分な電流が流せて無かった。
少し構造を変えてここもボルトナット式に変更して修理完了。後ろに見えて居るコンミュテータは綺麗に見えるけど、単にサンドペーパで磨いただけみたいで0.5mm以上も偏芯したままだった。オモチャみたいな旋盤で良いから真円切削すべきと思う。
最後にモータリングで試験と馴染み運転をして、最終確認で発電試験をすればOK。モータリングで十分馴染み運転しておけば発電試験は短時間で済むのでそっちの方がうちの環境では楽。
6ピンのCDI。分解前に試験してたら火花がかろうじて飛んで居る状態。でも大気圧下のテストプラグでギリギリだから、圧縮された混合気下では飛んでない気がする。
それ以上に嫌らしいのは内部でジージー、チチチチ放電している事。何処かに放電の後があるかと探ったけど解らない。トランスの内部ならトランス交換になってしまう。
必ず交換はするけどメインコンデンサの容量が記憶の中では最低だった。
コンデンサの容量が桁違いに減少してしまったので直ぐに高圧の上限まで達する。その結果一番弱い所からリークし始めてしまうんだろうか?。
良くわからんけどリーク箇所を見つけて修理して置かないといけないのが嫌らしい。
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コメント
容量減少ですか・・
19.3pFって細めの線を10回位ねじった程度で
出来る容量じゃないですかネ?
どんな構造のコンデンサか分かりませんが
OILとか紙でそうなるんでしょうか?
投稿: riki | 2023年2月 9日 (木) 11時31分
内部の積層・巻き巻き構造は残って居ると思いますから、測定の方法によって出た「見かけ」の容量の様な気がします。もしくは内部の接続が切れてしまっているか。pなので後者かな?。
投稿: みつやす | 2023年2月 9日 (木) 12時31分