Are the transistors Zener diodes?
型番すら消えて居る銀色の箱。この時代のBOSCH特有の4.0mmとか2.5mmの丸ピン端子じゃ無くて普通の250タイプ?の平端子が使って有る。
色々な呼び方があるみたいだけど、メカポンの燃料系に使われて居て回転数に応じて1個の接点をオンオフするコントローラらしい。
中は割と簡単な回路で昔の言い方で言うと5石トランジスタとなる。
触って見ると2個のトランジスタは足がもげていた。こんなんで動くわけが無いのでトランジスタは全交換。コンデンサも1個だけはフィルムみたいな感じだけど、他はタンタルみたいな形状。これも全部外して測定したけど許容範囲くらいの容量変化だった。でも変なタンタルでショートモードで死んでも困るので交換しておこうと思う。
3個ほどトランジスタの型番が読めんけど、ネット上で拾った誰かが書いた回路図と実際の回路を照らし合わせて少し悩み、手持ちの中から使えそうなヤツを選んだ。
訳が解らなかったのは1個のトランジスタ。なんとコレクタが何処にも繋がって無かったから。そして回路を追っかけて行くとE-B間の逆降伏電圧をこの回路の基準電圧として使って居るらしい事が解った。要は数Vのツェナーダイオードとして使って居るわけだ。
良くわからんけど、どう考えてもそういう回路なので手持ちのツェナーの中から適当なヤツを出して付けたら動き始めた。この時代でもツェナーは有ったと思うけど、ワット数か特性か何かが不足していて、トランジスタの逆降伏電圧を使った方が好ましかったとしか考えられない。
コテコテのアナログ回路というかディスクリートなので、抵抗を何回も交換して閾値の回転数を合わせ込んだ。
このコントローラにはオンとオフの2種類の閾値が有り、その間には意識的なヒステリシスが設けてある。それに絡んだ抵抗を変更したら元の回転数も変わってきて、結構面倒臭い作業だった。
でも回路と動作を把握できたし修理も完了したので一安心。
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