It works without GND connection.
軽トラが上がって来て足を引きずったオッサンが降りて来た。「不用のバッテリとか鉄くずはありませんか?。」と言うのかと思ったら930あたりのメータを出して来て治せと言う。
話を聞くけど故障内容の話は殆ど無くて、休みにスノーシュー遊びに行ったら足が動かなく成ったとか、1日仕事を休んで病院に行ったとか、靴はシューズなのに何故かんじきはスノーシューと単数形なのか?とか、訳の解らない話ばかりして帰って行った。 彼が帰ったあとで私も、二価ワクチンはマウスでしか試験して無いと言っていたからネズミ1匹かな?とか思った。二人ともだいぶ英語学習に疲れているみたいだ。
内容は良く有る話でトリップメータが動かないと言うヤツ。今はかなりの種類のギヤを在庫して居るので交換したらお終いと思って試験したら動くじゃ無いか。 分解して行くけど変な所は無い。こう言う再現出来ない故障は困る。再現出来ない限り想像の適当な対策しか出来ないから。
この系統はデフに付いたセンサから速度パルスが来て、メータ内では1個の専用ICがメータ用の電圧計とオドメータ用のステッピングモータを駆動している。
だから入力信号は取りあえずOKな訳だ。ギヤ回りを見るけど生きているし異物の噛み込みとかも無い。ステッピングモータの駆動には瞬間的な電流が必要で、電解コンデンサの容量が減ると回らない時があるのは経験している。でも外して測定してもフルに容量はある。 ウーン、と思いながら色々やって居たらこんな現象が起こった。本体へのGNDが接続されて居ない状態なのに速度計は動いて居る。
デフのパルス信号はOCだから、電流制限抵抗とか経由して短い時間だけGNDに落ちただけでICは起動する。そして敏感な電圧計である速度計はほぼ正確に動く。。。
これはイレギュラーな状態なので、パスル幅や使って有るICの特性に依存すると思う。でもこんなことも有るのは事実だ。今回のメータは一通り検証と改善側の作業をするけど、車体側のアース接続も確認しないといけない。
代わりのメータに交換したら動いたみたいなので、車体側も定常的にGNDが浮いている訳じゃ無い。もしかしたらメータ裏のメスコネクタが広がり気味とか、そんな単純な話かも知れない。
意外と奥が深いな。
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