Heater Controllers for PORSCHE 930
このブログのコメント欄で遣り取りをしていた930のヒーターコントローラ類。ほぼ作業が終わったので簡単に紹介しておきたい。
エンジンルームの銀色の箱。汚い修理跡をアップしてくれとの依頼なのでアップしておこう。でもそんなに汚くないしもっと酷いのも入って来るからご安心を。
ほら、私がやり直しても大して変わらん(笑)。古いヤツはパターンが剥がれやすいし、電解コンデンサの液漏れとかが有ると結構難しい。
パターン修理と破損部品を交換して試験して見るとOKみたい。
この試験機も作ったけど、エンジンルームのモータをエミュレートする部分が未完成なのでクリップの嵐で試験中。
実負荷をかけてリードスイッチの動作まで確認出来た。リレーは死んで居るかと思ったけど両方とも生きていた。
温度制御の方は前回作ったエミュレータが大活躍。でもこの関係は正常に動いている事が確認出来ただけ。
まあ今までならサーボ系の動作に対して「正常ですよ」と言うことが出来なかった訳だから大きな進歩だ。
スイッチユニット側は幾つか作業が有った。私のユニットでも接触不良が有った小さい方のマイクロスイッチ2個を交換。
あとは温度設定VRの値が変で何回やってもまともにならない。そして最終的にプラスチックの軸と金属の軸が滑っている事が判明。
次は20年後かもしれんけど、ここは調整する必要が有るので力を入れたら動かないと行けない。スーパーXでずれ止め的に接着してみた。
室内温度センサ。私の930は85年式なのでルームミラーのあたりにNTCサーミスタだけが付いて居るけど、この車は後期型で改良されていてサーミスタに電動ファンで風が当たる様になって居る。こう言うのは964だけかと思って居た。
そして面白いのはサーミスタに並列に固定抵抗が入って居る事。並列に入れると温度に対する反応が鈍く成ると思うけど、元ネタのサーミスタのB定数が解らんので私のに比較してどちらが鈍感なのかは解らない。
色々やって完成。930のヒータは複雑で、これ以外にもモータ3個を制御する為の配線とリレーとかがある。その辺りは依頼者にお願いする事に成るので、頑張って仕上げて下さい。
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