Washers that have worn out
ポルシェ930ターボあたりのディストリビュータ。無接点式で6ピンのCDIと組み合わされるタイプ。
点火時期というか進角が不安定と言う症状だったけど、たぶんこれかな?と言うのが1枚目の写真。
本体との間に入っているワッシャが摺れた跡が見えるけど、その半径内に小さな長穴がある。これが進角の重りとかリンク機構のガイド用長穴で、中に見えるのがガイドされるピン。
よく見るとピンの周囲にあるブシュが削れて居るのが解る。本体との隙間にあるワッシャがこのブシュと干渉して居るわけだ。
ここはかなり微妙な力のバランスで釣り合っている場所で、こんなにハッキリと干渉して居たらスムーズに進角出来る訳が無い。 2枚目は厚みが殆どゼロまで摩耗したワッシャ。もしかしたらこの間に樹脂系のスラストワッシャが入って居たかも知れない。でもそんなのの跡形も無いほど摩耗している。
駆動ギヤとの隙間から判断するとガタの量はミリ単位。かなりの確率でスラストワッシャも入って居た感じ。 この部分の構造は空冷VWあたりとかなり近いけど、あっちは駆動がギヤじゃ無くてドッグクラッチみたいな嵌合。そちらはこんなに摩耗したのは無い。
さて、何が原因だろう?。930ターボのギヤ駆動部には最低限のオイルしか来て無くて、軸を上がってデスビの中を潤滑する程の油は無いのか?。
それとも油のシールとか軸に切ったネジ山の効果が有りすぎて、油は綺麗にシャットアウトされて居るのか。
さらに気に成ったのはデスビ本体の底面。3枚目の写真で解るように4個も水抜きの穴が開いて居る。と言う事は上や横から油を挿したところで、入って来た水と一緒に短期間にこれらの穴から排出されてしまうのかも知れない。
まあ良くわからんけど、理屈に合うような寸法のワッシャというかシム材を手配して、仮組して進角のスムーズさを測定するしか無さそうだ。
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