Retarded angle, not advanced angle.
ポルシェターボ?のデスビ。真空進角のデータがイマイチ綺麗に取れなかったけど、ふと気がついて静止状態で試して見たらバッチリのデータが取れた。
遠心進角はぶん回すしか無いけど、真空進角は回す必要が無いのだ。そして回さなければ遠心進角との妙な絡みも無くなってシンプルなデータが取れる。
気がつけば当たり前だけど、気がつくまでは何回も汚いデータを取っては悩んで居た。
進角目盛りはデスビの直径を測定して、それに応じて外周が360分割に成る紙をCADで書いて印刷して貼り付け。
バカっぽく見えるけど、いまのところこの方式が一番綺麗なデータが取れる。そしてキチンと1度刻みのそれっぽいデータが取れるのが素晴らしい。
採取したデータを資料と比べて見ると1978年のUS仕様と一致した。そこで依頼者に聞いて見たらその通りと言う事で、データ採取の方法やこのデスビ自体の特性も含めて全てキチンと検証できた事に成る。
で、面白いのは真空「進角」じゃ無くて「遅角」なこと。そりゃおかしかろう・・・と思ったけど、資料にも「retarded」の文字がある。そしてよく考えたらこの車はターボ。
ターボ車で真空度が高いと言う事は、ターボが効いていないと言う事。それをこのデスビの真空「進角」特性と絡めて書き直したら、ターボが効いてない真空度が高い状態では点火時期が遅くて、ターボが効いてきて真空度が低く成って来たら点火時期を早める事を意味する。
これで疑問が解けた。でもこの車は正圧に成っても「進角」まではしていない。正圧で進角するデスビもあるのかな?。理屈上は有ってもおかしく無いけどやった事が無いので良くわからん。
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