I replaced motors of "additional blowers".
白骨号のヒーターブロワモータを交換した。3.2Lのポルシェ930には3個のヒーターモータがあるけど、交換したのは室内の足元にある2個。
これらはアディショナルブロアとかフットウェルモータとか呼ばれているらしい。そしてご多分に漏れずよく故障する。
私のモータは以前に修理して居るので普通に使えて居るけど、ベンツ用として売られて居た社外品がそっくりの見た目なので買って見た訳。
メイン寸法はピッタリ一緒。唯一違うのは電極の取付方法だけど何とかなりそう。あと違うのは含油軸受の回りに油溜めのフェルトが無い。
これはコストダウンというか手抜きの可能性も有るし、軸受性能が向上して不用になったのかも知れない。
ポルシェの純正品はフェルトがあってもゴリゴリにすり減るので、今の技術で作ったヤツを試して見る意味は有ると思う。
新旧の消費電力を測定している所。ブロアなので空気の口の状態で消費電力は極端に変わるけど、どれもホースだけを外した状態で測定。たぶん一番消費電力が大きなデータに成ると思う。
得られた結果はビックリというか期待通り。ポルシェのモータ類は軸受の寿命が短いのに加えて、仕事の割に消費電流が大きいと感じて居た。もし新モータでそれが改善出来れば一石二鳥。
で、結果は半分の消費電流で済んでいて素晴らしいデータと成った。まあ風量が減っているとは思うけど、ポートに手を当てて比べた感じでは「近い」風量が出ている。
何時ものいい加減なカンジニアリングだけど、私の用途とか日本の寒さの中で使うヒータとしては十分すぎる性能だと思う。
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コメント
ま~~た 変な物でっち上げる気だな!
投稿: MASA | 2022年10月26日 (水) 18時40分
変じゃないやろ、皆様の役に立つ善行よ。
投稿: みつやす | 2022年10月26日 (水) 19時54分
外観形状がほぼ同じなので、中のインペラやハウジングなど空気路の形状も同じ、とすれば、良い改善になりそうな予感。
ブロアは無負荷で性能が出てても、
実際には車内機密性や空気路抵抗で有負荷で、負荷が変わります。
ブロアは外観同じでも空気路を設計で違えることはあると思います。
装着状態でのカンジニアリング評価、これからお待ちしてます。
投稿: た | 2022年10月30日 (日) 08時48分
ここ数日は忙しかったのと、空いた時間はこの関係のYouTube編集をして居たので続編がアップできて居ません。
装着後も風量の変化は感じられない程度で、モータが新しい分だけ音が静かでお勧めの改造と思います。
あとはフェルトが無いことによる耐久性への影響ですが、これは5年とか10年後の話ですね。その頃は中国製よりも日本製の方が安い時代に成って居るでしょう。
投稿: みつやす | 2022年10月30日 (日) 09時10分
含油軸受のフェルトはオイル供給であってフェルト部自体が直接荷重を受けるわけではない筈で、
それでもたしかに5年10年での油切れ有無の差はありそう。
その時代の設計者には
交換周期を競合他社用より伸ばせば、ポルシェ品質。
があって、ブロアサプライヤーに長寿命化に効果ある(と予想される)フェルトを追加させたんじゃなかろうか。
消耗部品の耐久性向上は当時画期的だったと思う。
投稿: た | 2022年10月30日 (日) 10時44分