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2022年9月20日 (火)

How to fasten truck tires

09201_20220920214801 あんまり他人のブログとかビデオをネタにした話題は書きたくないのだけど、ちょっと気に成ってしまったので紹介したい、と言うか知っている人が居たら教えて欲しい。
 いつもの様に変な工作とか作業系の動画を見ていたら折れ込んだボルトを抜く動画がお勧めに上がって居た。面白いかな?と思って見たら面白いと言うよりも真似できない凄い技術の動画だった。
 でも気に成ったのはボルト抜きの溶接技術じゃ無くて最後の方のトラックのダブルタイヤの取付方法。たぶんこの手の業界の人しか知らないし興味も無いと思うけど、ちょっと妙な感じな訳。気に成る人は事前の知識として「トラック ダブルタイヤ ISO」なんかのキーワードで検索してから見て貰うと少しだけ面白いかも。
09202_20220920214801 何が妙かと言うと、2個のタイヤを1本のスタッドボルトと1個のナットで共締めしている訳で、これはISO方式。
 でも2枚目の写真で解るようにネジは左ねじで、これはJIS方式。
 車体が話題の(笑)日野なので日本の中古車かもしれないし、JIS方式で輸出して居るのかもしれない。
 さらに細かい変な所は1枚目のスタッドボルトの径で、JIS方式ならM20くらいの不安に成る位の細さの筈。でも見た目的に外側タイヤ用のM30位に見える。さらに画面左上に見えるナットも記憶にあるJISの外側ナットとは違う様な気もする。
 で、もしかしたら内側タイヤを固定する袋ナットを先にボルトに被せてしまい、その上に2本のタイヤを締め付けて居るのかな?とか、もしかして上記のナットを溶接してしまって居るのかな?とか、もしかしてM30のスタッドボルトを作って交換して居るのかな?とか思って居るわけ。
 リーフスプリングが2倍以上マシマシしてあるから、昔の日本くらい過積載して居ると思う。その環境下で取りあえず使えて居ると言うことは、M30のボルトをゼロから作って交換して居るのかもしれない。
 これとは別に左側がなぜ左ねじが有利なのか、私にはその理由が昔からわからない。でもそれは今回の話じゃ無いのでまた後日にでも。

 わたしは若い頃に数年間トラックのディーラーで整備士をして居た事が有り、その頃の新車整備には「リーフスプリング増し」とか「あおりかさ上げ」とか「コボレーン装着」とかがセットで普通に存在した。
 かさ上げとかコボレーンは比重の軽い物を積むからでは無くて、リーフスプリング増しと同じ理由で過積載のため。この時代の本に「ああダンプ街道」と言う本が有るので、興味のある方は読んでみると面白いかもしれない。
 今パキスタントラックの動画で見ているような世界が、ギリギリ日本にも残って居た時代のことが書いて有る。10トントラックに最大で50トン積んで居たとか(笑)。
 私がパキスタントラックの動画が好きなルーツはこの辺りに有ると思う。

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コメント

それは JIS*ISOと言う規格です!嘘
(ジシソと読みます! 大嘘)

投稿: MASA | 2022年9月21日 (水) 17時45分

 ほんとにそうかも知れん(笑)。彼ら何でもやるから。

投稿: みつやす | 2022年9月21日 (水) 18時34分

北関東ですが、今まだアオリ嵩上げトラックが土山盛りに走っております…たまにですが。

素人が見ても、エンジン轟音立ててろくに加速しない、信号に止まれてないので、、見るからに過積載はわかります。あんなのに追突されたらと思うと。

過積載が一発免停にならないのは、バランスとしてどうかと思う。重量は比例、速度は二乗比例のエネルギーではあるけど、いくら載せても6点なら、金のためにやる輩はでてくる。

ま、今はまともな現場ならチェックがあります。載せた側も社会的責任をとわれる時代で。私ならお帰りいただきますわい。

投稿: た | 2022年9月22日 (木) 08時02分

 昔は載せれば載せるだけ稼げて居ましたが、今はまともな現場なそんな事できませんね。自家用なら回数減らすためにアリかな。

 今の季節、田舎だと1トン以上積んだ軽トラが風物詩でしたが、最近は警察やJA関係の規制が厳しくなって山盛りは少なくなりました。

投稿: みつやす | 2022年9月22日 (木) 08時06分

海外のトラック修復動画が楽しくてよくみてます。

事故車?のラダーフレーム曲がりを、目分量で(笑)修正したあと、フレーム鋼材に一回り太い鋼材を差し込んで溶接する。
なんでもあり、目分量、でありながら要所を押さえちゃう。そういう獰猛なエンジニアリング(カンジニアリング?)が発展途上国の推進力になるんだ、と感心してしまいます。

投稿: た | 2022年9月22日 (木) 08時34分

警察は過積載取締は面倒なようす、取り締まらず。
でも黄色の水タンク満水で積んだ軽トラは、よく止められてます。バレバレですからね…

簡単に計量できるトラックスケールを持ち合わせて無いらしい。タイヤの数だけ必要となると、予算が無いのかなー。

投稿: た | 2022年9月22日 (木) 08時39分

旧ISO方式は左ねじが存在します

投稿: | 2022年10月 4日 (火) 22時29分

 情報をありがとうございました。旧ISOなら全ての辻褄が合いそうです。これが正解かな?。

投稿: みつやす | 2022年10月 4日 (火) 22時42分

 ああ、でも8本ボルトに見える。うーん。

投稿: みつやす | 2022年10月 4日 (火) 22時51分

たまにパキスタントラックの動画見ますが、彼らJISのボルト付いてるハブは速攻ISOのボルトに打ち替えてますよ

投稿: | 2022年10月 4日 (火) 23時10分

 なるほど、ISOのボルトに打ち替えですか。これで全ての謎が解けた気がします。ありがとうございました。

投稿: みつやす | 2022年10月 5日 (水) 07時36分

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