Adapter for pressurization
適当なサイズの真鍮六角棒が有ったので、先端を45度に加工して7/16-20UNFのネジを切った。
反対側もオネジを切ってエア用アダプタにねじ込もうと思っていたけど、丁度良いメネジのアダプタが無かった。 ホース用しか無かったのでちょっとだけ加工してこんな感じで組み合わせる案に急遽変更。
相手が真鍮なら半田付けしたかったけど、鉄だったので半田付けが面倒になって接着で組立てる事にした。 で、これをエアコンの真空引きに使うマニホールドに組み合わせると、エアコンの配管系統を空気圧で加圧する事が出来る訳。
これは8年くらい前に白骨号のエアコンを修理した時からやって見たかった事。真空引きの代わりにコンプレッサで加圧して漏れを試験する。 白骨号のエアコンを作業した時に色々調べたり考えたりしたけど、どうも納得が行かなかったのが「真空引き」の部分。
純粋に冷媒だけを充填する為には系統を真空にしておきたい、それは当然だ。
系統内の水分を蒸発させる為に気圧を低くして促進したい、可能かどうかは後日検証したいけど考え方は解る。
漏れをチェックするために真空にして確認する、これがイマイチ納得できない。まずは加圧される系の試験を何故真空でやるのか、そしてサービスポートのムシは解放のままだから文字通り無視されている。
パンク修理の経験から、1MPa以上に加圧される系から数ヶ月かかって漏れるような穴が、-0.1MPaに数十分とか数時間放置した後でハンディーのメータで解るとは思えない。
8年前は速く修理したかったのも有って何もやらなかったけど、今回は少し時間が有るから空気圧で加圧して漏れを試験してみたい。
こう言うのはYouTubeでやった方が解りやすいと思うけど、エアコン関係のYouTubeを見ると怖いコメントの嵐で小心者の私はアップを躊躇している(笑)。何故か解らんけど電気工事系は怖いな。 工事の方は少しだけ進んだ。
外から室内に配管の束を挿入し、背板にぶら下げた室内機の下でゴソゴソ作業する手法を採用した。 面倒な事を作業者に押しつけた良く無い設計だと思う。
そしてこれは私の感性だけど、機構部品をこんなに必死に隠さなくて良いと思う。メンテしやすいように配管やコネクタが見えて居て、それでも美しいデザインを作り出すのがインダストリアルデザイナーの仕事じゃ無いのか?と思う。 外側もシリコーンシーラントが硬化したので余分のVU管を切断した。
こんな配置で行こうかな?と考え中。
ナフコのエアコンコーナに有ったテープを買って来たけど、非粘着で肌着みたいな感じの変なヤツだった。
これが再外部で良いんだろうか?。カバーを付けるなら良いかもしれんけど、カバー無しで施工してあるのもこのテープだけなのかなあ?。
明日以降のちゃしろの散歩で他の家の施工状況を観察してこよう。
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コメント
みつやすさんの言う通り、工学的には加圧の方がリークテストの目的には理にかなっています。
工場で配管のリークテストは、加圧型です。圧縮空気、窒素、ヘリウムなどを使い分け、かける圧力も使用ガスケットなどから試験設計し、漏れ検知のために数時間から数日も置いたりします。
使う流体の分子量の大きさによって漏れやすさが違うこと、漏れた場合の安全やコストのリスクが高いこと、現場一品製作もので工作精度が不安定、配管長が長く漏れ可能性が高いこと、法規制、などなど。
手間と時間とコストをかけて加圧で行う理由は様々です。
車や家庭用空調機の量産品の配管リークテストを真空引きで行う理由は、業者の手間とコストのため、と理解しています。量産品で材料品質や工作精度が安定しているのもある、と思います。
投稿: た | 2022年8月28日 (日) 10時51分
加圧リークテストの難しさは、試験要件です。
減圧型なら最大でも1気圧ですが加圧型は何気圧も可能で、場合によってはその系のなかで最弱部を破壊する危険があります。
たいていは最初にジョイント部でリーク発生します。リーク発生し始めたら加圧を早くに止める必要あります。
加圧を高く、放置時間を短くするくらいなら、加圧を低め、放置時間を長めにとる方が、系に対して優しいですので、ご参考に。
投稿: た | 2022年8月28日 (日) 10時57分
本職?の方からのアドバイスありがとうございます!。
たった今、加圧型で試験して真空引きしてガスを回して試運転しました。0.4kWのコンプレッサを運んできて0.5MPaと石けん水でやりました。
タスコあたりが真空ポンプとコンプレッサが一体型になったユニットとか出したら良いのになあ・・・と思ってます。意識高い系のエアコン設置業者に売れたりしないでしょうか?。
投稿: みつやす | 2022年8月28日 (日) 11時44分
竣工おめでとうございます。無事で何よりです。ちょっと齧りました程度です。
うちに来た家庭用エアコン設置業者のお爺さんと話したことがありますが、彼らの作業費は電器屋にあまりに値切られているので、新規設備なんてとても、、、省力化、効率化なんて興味なし、、、と言う感じでした。
私の観察では、リークしそうなポイントはジョイント部だけで、フレア加工の正確さとナツト締めトルク管理が肝とみました。
フレア加工は丁寧にやってましたが、締めは銅管が捻じ切れるのでは?!と心配するほど柄の長いレンチで力任せ。
締めすぎて漏れる事故はまあ無いらしいですが、長期的には怖かったです。
意識高い系業者がいるとすれば、作業正確性をどうにかして評価してあげないと「高い!」で終わるのでかわいそうですね。
投稿: た | 2022年8月29日 (月) 07時45分
自分でやって見てかなり面倒で、小さなスキルの積み重ね的な作業と感じたのですが、量販店が提示している作業工賃は安いですね。
安い工賃に疲弊して辞めていく、粗製濫造でガンガンやるところだけが生き残る。。。日本国としても良く無い気がしますし、そのほかの業種の状況にも似ている気がします。
取りあえず、もう1台。
投稿: みつやす | 2022年8月29日 (月) 08時22分