Primitive Tests
昨日作ったテストピースを曲げてみた。厚みも不均一だし曲げたときの変位量も目分量。でもやらないよりもマシだと思うし、簡単に調べた位では知見が得られないから自分でやるしか無い。
ポリパテは全く駄目。他の材料に比べて明らかに速くクラックが入った。これは安物のポリパテじゃ無くてカンペのプロ用のヤツだから、ポリエステル樹脂に何かを混ぜた物の限界と捉えて良いと思う。
その他のエポキシ系はかなり強い。こちらはTN-41作業で使った残り物で、元々が航空機に使えるヤツだから比べる事自体がおかしいとも言える。 板毎曲げて感触をつかんだ後は単体の材料毎に短冊状に切り出した。そしてそれを曲げたり折ったりして特性を感じてみた。
当然の事ながらガラスクロスを入れた短冊はタフだ。今回はダイブブレーキ開口部の角部。工学的に見れば明らかに応力集中を起こして居る箇所を起点としたクラックなので、もし可能ならガラスクロスを併用するのはかなり有効と思われる。
あとはコットンフロックスの量が少なめよりも多めの方が剛性が高くて耐力も高い。ただパテとしての使い勝手は悪い。
TN-41の配合でエアロジルも混ぜると、パテとして非常に使いにくく成るので今回の様な薄くのばす用途には適して無い。
さらに強度的にもコットンフロックスだけを混ぜたヤツの方が強い感じ。まあこの辺りはカンジニアリングなので安易に信用しちゃ駄目(笑)。
こんな感じで1回目のプリミティブな試験は終わった。馬鹿らしいけどやらないよりはマシだし、これによって次回のもう少し定量的な試験の構成が具体的に見えてきた。
もしかしたらクロスの素線を5mmくらいの長さに鋏で切って、それを混ぜた樹脂が強度と使い勝手の両面で良い結果が得られるかも知れない。そんな気がしてきた。
でもトゲトゲが出て駄目かな。
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