Experience is in the details.
新しくヒッチを付けた車が有ったので、マッチングを確認して見た。
この車は電気配線がまだなので、公道は走れないからこんな機会にちょっと確認しておきたい。 ディスカスの第一リブと主桁の接合部。これを見た瞬間に去年やったASK-21の作業を思い出した。
ASK21の作業も同じ箇所のクラック対策だけど、第一リブの隅部分の形状が違う。ディスカスの方は溶接で言うスカラップ的に逃がしが入って居て、大きな隙間はマイクロバルーン?を混ぜた充填剤で埋めてある。対してASK21の方は角まできっちり第一リブが来ていて、その辺りにクラックが発生するから対策しろという内容。
航空技術者でも無い私の想像だから本当の所は良くわからんけど、角部の変位やら応力を逃がすためにこんな形状になっているんじゃ無かろうか?と感じたわけ。もしそうならFRP機に対して歴史の有るシュンプヒルトの方が経験値が上という事に成る。 こちらはクイズ。仲間はずれはどれでしょう。
答えはこれでバトミントンのシャトルが入って居る・・・訳じゃ無くてバリオの魔法瓶。
バリオは航空計器の一つで「昇降計」。すなわち機体が上昇して居るか下降しているかを数値化して示す計器。 数学的な言い方をすれば標高の微分値を示す計器となる。文字通りに正確で高感度の圧力センサが得られれば、その出力値を微分してメータを振らせれば良い。最近の電気式バリオの原理はこれ。
でも今回のバリオは機械式というか空圧式で、電気・電子とは無縁の構造で昇降率を表示する仕組み。 大まかな原理としては、ペットボトルみたいな容器を用意して蓋をして蓋に小さな穴を空ける。そしてその容器を上昇させると、容器の中に残って居る「少し前の空気」の方が「今の上空の空気」よりも濃くて圧力が高いので、小さな穴を通って外に出る。
この時に微小な差圧計を容器の中と外気の双方に対して設置しておくと、小さな穴から空気が出入りする度に微小差圧計は正や負の表示をする。
上記の圧力変化は非常に微小なので、標高変化以外の温度変化による体積変化は極力避けたい。そこで上記の容器を魔法瓶にする事を昔の人が思いついた。で、このシャトル入れかシリコーンシーラントにしか見えない紙の筒が今風の魔法瓶という訳。
実は、今回は新しいバリオに交換したのだけど、最後になってバリをが入って来た箱を片付けて居たら梱包用クッション材の一番下からこの魔法瓶が出て来てしまった。
容積は合っているから普通に動くはず。新品を見なかった事にして捨てようかと思ったけど、私は「良心の全身に充満したる丈夫」だから、もう一回座席を取り外して魔法瓶も交換した。
たまには真面目な態度の時もある。
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