Electric tachometer for Porsche 356
今日の作業は少し珍しい作業。ポルシェ356用電気式タコメータの修理。
普通は機械式のタコメータだと思うけどこれは電気式。でも社外品じゃ無くて純正品なのが珍しい気がする。
受け入れ検査でも針が振れなかったので分解した。以前にやったときに基板の厚みが薄くて部品の交換時に痛めやすかったりして苦労した。それで基板を作って居た。今回は悩まずに製作した基板に部品を実装していく。
仮組で無事に動いた。一応ムーブメント単体で動く事は確認して居たけどホッとする。
ゲインを調整してお終い・・・と行きたかったけど、1000rpm以下と以上でムーブメントの振れ方が相当違う。
500rpm辺りを振らせると上が振り切れるし、上をピッタリに合わせると1000rpm以下がガクッと触れなくなる。
メータの盤面をみても1000rpm以下は目盛りの間隔が違うし、過去のメモを見ても同じように下が動かないとメモしているのでそんな感じの特性なのは確かだ。
回路を変えるのは大変なので、調整の範囲で何とか900rpmまではギリギリ動く様に調整した。上は年代を思えばかなり正確。
取りあえずこれで納品してみよう。下も何とかしてくれと言われたら1000rpm以下をブーストする回路?を考えないといけない。
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コメント
昔の速度計や回転計は、針の動き始めが渋かったりらダンピン効かずボヨンボヨンしたり。そういうモンだと思ってアナログな機能限界は気にしなかったですね。
でも現代の車で同じことが起きたら即「故障か?」と思うようになってる。
これは現代文明に毒されたと言うべきなのか、それとも近代文明の不完全さから脱したと言うべきなのか。
投稿: た | 2022年7月 1日 (金) 08時24分
エンジンですら押しボタンで起動して、若い人は「点ける」と言う時代なんですよね。
まあセルモータで始動する事も、クランクで始動する人にとっては「なんだかなあ・・・」の世界かも知れませんが。
投稿: みつやす | 2022年7月 1日 (金) 08時55分