Practice screw repair
例の長崎の不良地方公務員が急にやってきた。黒くて細長いガススプリングを出してきて、これを圧縮して針金で短い状態に固定しろとか言う。
某国立大の院まで出て居るから、反力は700Nとか理系的な事を言う割に、そのバネを圧縮してさらに針金で固定しろとか危ない指示をするのは如何なモンか?
この手の作業は「アッ」と言った瞬間に指の肉がめくれて居たり、片目が潰れて居たりするからやりたく無い。でもグライダーのキャノピーが落ちて危ないと言う。俺が危ないのは良いのか(笑)。
巻いた針金が滑らないように、ロッドエンドの両端にV溝を掘って、その溝に針金を2重に巻いてみた。ロッドエンドの穴はピンを挿入するからクリヤにしておかないと行けない。面倒くさい作業だ。写真を撮る暇が無かった。
工賃と言って九十九島せんぺいを置いていった。昔はセロハンみたいな薄いヤツに包まれてびっしり入って居たけど、これも今風の個装で数が少ない。最近の食品に関しては、量が少なくなる方向のインフレだ。
ちょっと前から依頼者と悩みながら進めて居る作業。軽金属の脆い部品に切ってあるネジが死んだ。
普通ならヘリサートでも入れたら良いでしょ?と言いたくなるけど特殊すぎてe-bayにも無い。
そして端面がシール面に成って居るからヘリサート作業でガチャガチャにしてしまっても困る。
そこでメネジを切った薄いスリーブを挿入して接着しようか?と言う案。今はその作業方法とか接着剤とかクリアランスの検証段階。
下から2枚目は比較的大きめの隙間に粘度の高い接着剤を使った例。一番下はかなりキチキチの隙間に粘度の低い接着剤を使った例。
一番下が綺麗に見えるけど作業性が圧倒的に良く無い。今回は相手が貴重な部品なので途中でにっちもさっちも行かなくなる事だけは避けたい。もう少しだけクリアランスを取った方がよさそう。
まあ、「定性的にこういう傾向です」というのはある程度の知識があると言えるけど、定量的なベストのポイントなんかは実際に試して見ないと解らん。
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コメント
ガススプリングの圧縮は確かに怖いですよね。圧縮中にキリキリと地獄の音がする。
圧縮保持には梱包用PPバンドを使ってましたが、ストッパー環が壊れ易い。
それからはホームセンターで数百円の1m長ネジとフラットバーで似非スプリングコンプレッサーをつけて出してます。
現場でコンプレッサーは重宝しますし、
こういう鉄部材を付属すると高そうに見えるのでプラス1000円以上お金取れますよ。笑
投稿: は | 2022年4月26日 (火) 13時25分
かなり怖い経験でした。
確かに「高そうに見せる」のは重要な事ですね。メロンだって高いのは立派な台座に鎮座しているし。
投稿: みつやす | 2022年4月26日 (火) 13時33分
接着加工が綺麗ですね。たくさんお金が取れる笑
接着部にかかる剪断トルクは大きいのですか、それとも精密部品の類なので気にしなくて良い?
めねじを舐めるほどトルクがかかる部位なら、接着剤の劣化、特に経時劣化が怖いので、キー溝掘るのはどうでしょう。
今回、めねじにかからないほど浅いアルミのキー溝が効くかといえば、なんとも言えませんが。
投稿: な | 2022年4月26日 (火) 17時44分
内筒に対して回転と引き抜きの力が加わります。いずれも接着面に対しては純粋の剪断となり、計算するとメチャ安全率はあるんですが。。。
加工的にキー溝は難しいけど、横からピンを打とうか?、ネジを通そうか、でもそこから漏れが起こると意味が無い。。。と悩み中です。
投稿: みつやす | 2022年4月26日 (火) 18時04分
漏れ対策も、となるとキー溝とかCクリップとか機械加工はゴムシールと組み合わせないと厳しいですね。
いまどき接着剤の進化が凄いので、やっぱり接着剤を「感じ」ニアリングお勧め。
みつやす様ご存じかも知れませんが、youtube でquantum tech HDてのが、こういう加工のアイディアやヒント、気付きがありますよ。
投稿: は | 2022年4月26日 (火) 20時04分
ありがとうございます。おもしろい!。
投稿: みつやす | 2022年4月26日 (火) 20時54分