« Oil Temp Meter | トップページ | You are my only friend. »

2022年4月16日 (土)

Asymmetric magnetic circuit

04161_20220417090801 一昨日から書いているポルシェ356用インド製メータの話。結局一番奥の所まで行き着いてしまった。
 解って来た事は、センダーユニットは純正っぽい。メータは明らかにリプロで抵抗に対する特性が逆。要はタンク内のフロートが上昇すると表示がゼロ側に行く。流石にこれは駄目。
 直交したコイルタイプの理論と構造を考えて行くと、内部巻線の接続を入れ替えれば逆動作に改造できる気がして来た。そこでゴチャゴチャ弄っていき、最終的にはギブアップした(笑)という話。
 最初はプラマイを入れ替えれば良いと思った。これで済めば金属部分をフローティングさせれば済む。でも逆にしても変化しなかった。短い文章で説明する能力が無いけど、例えるならユニバーサルモータと呼ばれる種類のモータではプラマイを入れ替えても同じ向きにしか回らない事に似ている。
 ユニバーサルモータと同じならば、中の結線を逆にすれば良いはず。そこでバラバラにして内部の巻線を入れ替えてみた。失敗すると細い配線が折れてしまうのでちょっと緊張しながら。
 すると予想通りに逆特性ができあがった。素晴らしい・・・と思ったけど何度やっても調整が合わない。何というかオンとオフみたいな、表示で行くと「0」から一気に「4/4」に変化してしまって使い物にならない訳だ。
04162_20220417090801  電気的には自分の頭で考えられる事は全部試した。でも駄目だった。そして出した結論は内部の磁気回路が非対称という事。
 前述のユニバーサルモータの例で行けば、界磁巻線だけ逆にすれば逆回転出来る。でも正規回転数に特化したロータ形状とか進角とかが極端で、逆回転だと回転数が半分も回らない的な感じ。
 理由としては正規の表示範囲を広く、リニアにしたかったんだと思う。そのために磁気的な配置を非対称にしてあり、想定外の逆動作をさせると全くダメダメの結果になると。
 そしてもう一つ気がついたのは油温計と燃料計では動きが逆になる。純正品はどちらも負の抵抗特性を持つセンサと組み合わせて、表示の動きが逆回転に成る様にムーブメントが別設計。それに対してこのインド製は製造の互換性から同じムーブメントが使って有る。そのために燃料計のセンサ側には純正と逆特性の可変抵抗が必要となっている。
 自分的には理解できたけど、最後の方は飛ばしたので読んでいる人は解らんと思う。ごめんなさい。自分用のメモ的な意味合いも有るのでこれでいいや(笑)。

|

« Oil Temp Meter | トップページ | You are my only friend. »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Oil Temp Meter | トップページ | You are my only friend. »